劇団四季「マンマミーア」

<p>やっと劇団四季「マンマミーア」見てきました。家族一同で連席取るなら5ヶ月前に予約しないととれないほどすごい評判です。8月には全員でいきますが、それでも10列目です。先週末は独りでいったので、後ろの席にすわりました。

評判通り３０歳以上のかたにはたまらないアバの曲です。

宝塚と比較すると、時間をかけて作り込まれていると感じました。宝塚はやや、やっつけ仕事で作品を作って、とにかく数多くの上演をこなして、利益をあげなくちゃとあせっているようですが、四季はどっかと腰をすえて、いいものを本当に見たい人全部に見てもらおうという姿勢が感じ取れます。

メインの女性3人は比較的大人ですが、ベテランらしく歌も演技もすばらしかったです。特に前田美波里がいちばんよかった。

宝塚は好きだけど、見終わった後消化不良な気持ちが残るけど、四季ははずれはないです。保坂知寿もさすがミュージカルナンバーワンに選ばれただけのことはあります。ソロでは思わずブラボーがとびました。

おそるべし、劇団四季。

ただ、いつも思うのが、四季の女性の声がワンパターン。発声方法がおなじように教育されているとああなるのかどうかしりませんが、みなさん甘い声なのが気に入らないです。今回の娘役のかた、「クレージーフォーユー」の主演のかた、退団された堀内さんとかも、同じ声です。タカラヅカとくらべると質は高いが、個性がないです。

それと、新しい四季劇場海の音響効果がすばらしいです。あまりに音がよすぎて、生オケ？？カラオケ？？って思ったけど、ちゃんと生オケでした。舞台に立つ俳優さん達も一流ですが、オーケイストラもすべて含めて、四季のめざすところは世界に通用するミュージカルカンパニーなんだと感じました。音もすばらしいです。
李香蘭も観にいかなくちゃ！！</p>

2004年、新年の幕開けに「マンマミーア」の２回目を見にいきました。

新年の１回目だからか、１周年記念だからかはわかりませんが、３枚組のはがきをもらいました。

前回は右側だったので、今回は左側の席をとってみました。こういう祝日とか連休は、東京では結構穴場で、いいチケットとれるんです。

ストーリーがいいという評論家もいますが、私にはストーリーは実にくだらなく、あまり期待していないです。マンマミーアはアバの究極のメロディを純粋に聞きに行くのが目的です。
あえて付け足すなら、以前テレビで浅利慶太が言っていたけど、なるべく原曲の英語の音に似た和訳を心がけ、かつ歌詞が韻を踏むようにつけられているといっていました。まさにそのとおりで、耳触りがよく、よくつけたなと思える和訳です。歌詞の内容より、音の妙を楽しんだほうがいいかも。。

今回の配役は、
ドナ：保坂知寿
ターニャ：前田美波里
ロージー：青山弥生
ソフィ：吉沢梨絵
スカイ：鈴木涼太
サム：荒川務
ビル：栗原英雄
ハリー：八巻大

復活のショーで３人の低・中・高のコンビが一番いいのはこの３人の組み合わせだと思います。

１．保坂知寿
正直言うと唄うまいかどうかよくわかりません。この歌唱法でよく浅利慶太が主役に使ったなと思います。ほとんど小林幸子の演歌調の唄い方です。これはミュージカル役者としてはありなのかどうかはよくわかりません。
でも、THE WINNER TAKES IT ALL ではいつも感動します。最大の見せ場、聞かせどころだと思います。不覚にも今日はここで涙が流れました。ストーリーに感動したとか、保坂さんの歌に感動したとかではなく、この歌を出した時、アバは離婚して、そのときの気持ちをあまりに直接的な歌詞で表現していて、それでも人気は衰えず、つらい気持ちを殺して歌いつづけなければ行けなかった、悲しきスーパースター達に思わず涙がでてしまいました。これらのすばらしい歌を残してくれた偉大なアバというミュージシャンに感謝と敬意を表したいです。

２．吉沢梨絵
声が不思議です。結構気に入りました。

３．荒川務
正直言うと、歌はいまいちでした。ソロでの見せ場が２シーンありますが、どれも声が出てなく、聴くほうが消化不良でした。もうちょっと声がでればなぁ。。と、正直いらついて聴いてました。四季なら、もっと声出る人いるだろうに。。とも思うのですが、やっぱ元アイドル。彼を目的で見にいく人も大勢いるので、人寄せパンダとしては貴重な戦力。それにやっぱハンサムだし。かっこいい男性がひとりは舞台上にいないと楽しみがないし。。キーがあわなかったのか、調子が悪かったのか、元々あの実力なのかは不明。クレイジーフォーユーの方が彼にはあってたかな。。

４．前田美波里
私は日本のミュージカル界において、女性では鳳蘭と前田美波里は別格だと思っています。人間国宝にしてもいいくらい。彼女は日本人なのだろうか？？結構としなのに、衰えぬ美貌とスタイル、声も歌も最高です。また見にいくなら、彼女が他の舞台のスケジュール入っていない時にと思います。彼女がでないマンマミーアはつまんないような。。

５．最後のフィナーレはアバの曲で客席も全員総立ちで、盛り上がりました。あと２曲くらい追加して、もっと長くてもいいかなと思います。
劇団四季がいいというより、保坂知寿がいいというより、アバの曲がすばらしいんです。アバは偉大です。私の中ではビートルズより偉大です。