日生劇場「ジキルとハイド」

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404. 日生劇場「ジキルとハイド」

ユーザ名: yasuko
日時: 2005/12/24(16:56)

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昨日日生劇場「ジキルとハイド」を観てきました。レミゼの公演中に劇場内で予約したので、凄くいい席でした。こんないい席で観たことない。

前回の再演はよかったことはよかったのですが、何度もリピートするほどでもないと思ったので、1枚しか買っていなかったのですが、凄かったです。初演は観てないけど、再演と比べると、かなりグレードアップした感がありました。正直売り払って、涼風真世のディナーショーに行こうとしたけど、売れなかったので、しかたなく行ったのですが、行って正解でした。

ジキル/ハイド:鹿賀丈史
ルーシー:マルシア
エマ:鈴木蘭々
ジョン:石川禅
エマの父:浜畑謙吉

とにかく鹿賀さんの歌が凄くなっている。再演時は高音がでなくてよく声がひっくり返ったし、歌詞がほとんど聞き取れなかったけど、今回はよく出ていて、本当にジキルとハイドの声色を使い分けていて、一瞬できりかわるのです。ハイドの時の喉から絞り出すような獣のような野太い声が迫力在りました。
4k's のCDの中の石井さんの This is the moment も、すがすがしく、これから今までの努力の成果を出して、絶対メダルととってやるっていう、期待と不安の入り交じった、若々しく、まさに”冬季五輪テーマソング”って感じで素敵なのだけれど、鹿賀さんの This is the moment も負けてないくらい大人のパワフルな歌でカッコよかったです。
それより、私はその直後の薬を飲んだ後、最初のハイドになった時の歌が物凄すぎて感動しまくりました。

エマに関しては、正直”降板”って言葉を聞くと、どっちのファンでもなくても、観劇意欲がそがれてしまうけど、結果的によかったかもって思いました。
知念さんのエマは嫌いでした。特にラストシーンがなんだ??って感じで、今まで盛り上がった気持ちが一気に盛り下がって、がっくりしたのを覚えています。
鈴木さんは、悪く言えばインパクトがない。彼女の歌だけ聴いて物凄く感動はできそうにないけど、とても調和的な声なんです。顔がマンガっぽいので、子供っぽい声で唄うのかと思えば、歌声は非常に大人っぽくて、この役に知念さんよりかはあっていたと思います。ほとんど裏声だし、声量もないし、知念さんよりうまいとはいけないけど、マルシアとデュエットしても、鹿賀さんとデュエットしても、相手を邪魔しないし、とても調和がとれて聴き心地がいい声でした。エマは世間からつまはじきされている変わり者のジキルを母のような温かい目で優しく見守る母性が感じられないと行けないので、鈴木さんの”ぼわっつ”とした低めの大人っぽい歌声のほうが在っていたと思います。結構予想を裏切ってよかったです。

マルシアは私は正直嫌いなんです。レミゼでも彼女が出る公演はなるべく避けてチケットとっているくらいです。でも、ルーシーはよかった。こんなに彼女はうまかったっけ?ってくらい感動しました。悲しい娼婦役でした。こりゃ、賞総なめするわ!!って納得です。
ジキルの病院に行って肩の傷を見てもらった直後に唄うソロが、非常に感動的でした。すばらしかった。

そして、私の大好きな石川禅さんは、マイフェアレディの羽場さんと似た役どころですが、ソロの歌がやっぱ声が抜きんでてすばらしい。できればもっと歌で見せ場があればなぁ。。って思います。彼の今のポジションで声の良さを行かせる役がなかなかないのが残念。でもいい人キャラのほんわかした人柄の石川さんもとっても素敵でした。でもマリウスまたみたいです。

そして、少ない人数なのに、コーラスが「モーツアルト!」並みの迫力で聞きごたえ在ります。しばいもうまいし、足を引っ張る奴がひとりもいない、練り上げられた作品だと思います。
韓国版ジキルとハイドも時間がとれれば観て、比べてみたいですね。

とにかく、チケットすごく売れ残っています。前日、当日でも2列目とか、2階なら最前列とかたくさん残っています。初演、再演見た方で、あんまり。。って思われてまた見られてない方、年末御時間があればぜひ観てください。
私は明日もまた買ってしまった。とにかくたくさんチケット残っています。28日までに東京在住のかたで、御時間のあるかたぜひお勧めです。
今回のメンバーでライブ版CD作り直してほしい。


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407. Re: 日生劇場「ジキルとハイド」

ユーザ名: yasuko
日時: 2005/12/26(00:05)

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あんまし感動したんで、チケット買って今日観てきました。今年最後の観劇がこれになるのかな??最後に来てこんないい作品にでくわして幸せだ。ひよっとしたら、あす夜、腐るほどチケット余りまくっているので、また見に行くかも。。今日観てますますはまってしまった。

今日はラストシーン泣けたよ。再演じゃラストシーンで思いっきりこけたのに。ラストは静かに終わってこそ、それまでの激しいシーンが生きてくるんだって思えてしまった。

そして、顛末がわかっているだけに、ルーシーがジキルからの手紙を読んで、夢や希望をとりもどし、幸せそうに唄って荷造りするシーンが悲しくて涙を誘います。

マルシアも蘭々も非常によかったです。総勢22名(プログラムでは)。でも今日数えたら23人いたような。。気のせいかな。それにしても、少ない人数で物凄い迫力のコーラスです。そして、プログラムにも書いてあるけど、平均年齢が結構高いけど、ベテランがうまい。歌もうまいし、声もすごくいいし、しばいもうまいし。若い客寄せパンダがいないと、集客力は今ひとつだけど、物凄く質の高い作品だと思います。
しかし、再演の時とどこがどう違って、こんなになったんだろう?それとも変ったのは彼らじゃなく、私のほう?

ちなみにストーリーとは関係ないけど、私の”壷”はアンサンブルの新聞売りのお兄さんが、もの凄い高音で苦しそうに唄うシーンかな。今日ちょっと声がひっくり返ってたけど、観ていておもしろい。結構”壷”。いや、かなり”壷”だ。全体的に全員でのコーラスのキーが男性には高すぎるよ。皆さん苦しそうで、観ているこっちはハラハラする。でも、”新聞売りのお兄さん”またみたい。彼を観に明日また行くかも。。なんか彼がちゃんと声が出るだろうか心配で母性本能くすぐるわ。どうしよう。悩むなぁ。



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