[掲示板: ミュージカル一般 -- 時刻: 2024/11/28(09:28)]
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本日劇団四季の「李香蘭」を観てきました。
感動した。凄くいい作品だ。ぜひお勧め。
数年前、1回観た時、いい作品とは思ってはいたのだけれど、こんなに感動した記憶はない。実は先行予約で1回だけでいいやと思い、千秋楽1枚だけ買っていたのです。先日「オペラ座の怪人」を観て、幕間に昭和3部作のプロモーションビデオが、繰り返し流されているのを観ると、千秋楽まで待てなくなり、”前日予約”とやらで、2階席の最前列の席をとりました。
2回でも足りない。土日仕事はいらなかったら、また”前日予約”とやらで見に行きたいです。
この”感動”が、「レミゼ」とか「モーツァルト!」とかの”感動”とは、違う種類の感動なんですよね。どういい現せばいいのか。。。
李香蘭:野村玲子
川島芳子:濱田めぐみ
李愛蓮:五東由衣
杉本:芝清道
細かいことを言えば不満な点もあるのです。たとえば、
・女性アンサンブルが弱い。いや弱すぎる。あれでは宝塚以下??
・満映にはいるいきさつを話す長いせりふのシーンと、戦士の時世の句をひとりひとり話すシーンは、正直長すぎて、ちょっと飽きたかぁ。
・野村さんの歌は、ときどき危うかったですね。長くミュージカルでお見掛けしなかったけど、もう昔ほど声がでなくなったのかな。彼女が李香蘭をやれるのがこれが最後かも。。
でも、それを上回るだけの、すばらしいものがありました。
オリジナル作品で、これだけ練り上げられ、何度でも再演を繰り返し上演しつづけるのは、それだけ作品に対して思い入れが強い自信作だからだと思います。
・戦争物ですが、内容が”こうあるべき”とか”これが言いたいんだ”とか、おしつけがましくなく、事実を淡々と伝えているところに意義を感じます。
・歌は技術的には全盛期より劣ってしまったのかもしれないのですが、野村さんがやっぱりすばらしい。彼女なくして、李香蘭は考えられない。キャスト表に3人名前が挙がっているが、他の人はいやだ。野村玲子でもう一度みたい。
愛らしくて、いい年してかわいすぎるけど、全然いやみや無理がない。いつ見ても可憐。日劇のリサイタルの歌は、すばらしかった。山口淑子のヒット曲全集を野村玲子でCDだしてほしい。
・この作品になくてはならないもの。それは、やっぱり濱田めぐみの”あの声”で川島芳子のストーリーテーラーでしょう。これがこの作品を面白くさせていますよ。他の3部作はやっぱちょっとまじめすぎて暗くて。。でも、川島芳子は笑えますよ。そして軍服がかっこいい。最後の処刑の最後のせりふまで、男前でかっこいい。前回は、日劇7周半のところで、「浜崎より、宇多田より人気があった」といってましたが、今回はそれにチェ・ジウもくっついていました。
彼女がいることで、話の展開がテンポよく、暗い話でも結構楽しく進んでいくことができたし、ますます彼女が気に入ってしまった。川島芳子も途中から交代みたいだけれど、やっぱ濱田めぐみでもう一回みたい。
・男性アンサンブルがすばらしい。特に最初と最後の「殺せ!殺せ!裏切り者を!」っていうシーン。なんかの映画かオペラで似たメロディがあるけど、思い出せない。ぞくぞくするほど感動的。他にも軍人や裁判官とか、おじさん達の低音がこの作品にいい味だしています。男性のダンスシーンも迫力満点。
この戦争、中国と日本が逆の立場であったなら、果たして日本の軍事裁判の裁判長は”李香蘭”を無罪としただろうか。よくぞ、その時の中国国民感情に流されず、お互いの国の将来のために、人道的に判決をくだしてくれたと感謝したい気持ちです。
昨今の中国の反日運動とかみると、戦後の中国の急速な発展は”復讐心”や”怨念”が原動力になっているのかも。。
軍事裁判で、中国人と偽って、蘇州夜曲なる映画に出演してってあるけど、どんな内容なのでしょうか?見てみたい気もする。
そして、この「李香蘭」ぜひ、野村玲子、濱田めぐみで映画化して、後世に残してほしい。これは、学生もぜひ見てほしい。こんなすばらしいオリジナル作品を作ってたら、そりゃ野村まんさいさんに、”ブロードウェイのミュージカルを日本に紹介するのが四季”って表現されたら、噛みつく気持ちもわかるわ。
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今日2回目の「李香蘭」見てきました。
毎週でも観たいという強い気持ちで行ったのですが、前に座ったおやじの性で情熱が一気に失せてしまいました。
背が高い上に、上演中動くわ、頭掻くし、掻いた腕をなかなか下ろさないし、よっぽど注意しようかと思ったけど、すいませんとおとなしく誤る人ばかりじゃないし、帰りに後つけられて殴られでもしたらいやなので、我慢しました。チケット買う時、周りにどんな奴がすわるか予測できないし。。。こればっかりは、運が悪かったとあきらめるしかないですね。とても不愉快な気持ちで帰ってきました。全然集中して観れなかった。いつも先行でいい席ばかりで観るので、こんな経験がほとんどありませんでした。それに宝塚ではほとんど女性客だし、前が背が高くて見えないっていう経験は私には始めてでした。本当にがっかりでした。今日は特に男性客が多く、男性の多い舞台はこんな事もあるってことですね。
ところで感想ですが、
野村さんの歌がひどくなったと思っていたけど、違うことがわかりました。ちゃんと声はでてました。千秋楽に行くにしたがい、声が枯れてでなくなるとか、1日の公演の中で後のシーンになるにしたがい、声が枯れていくとかではないですね。
感極まって涙をこらえるシーン、特に杉本さんとの別れのシーンと最期の裁判でのシーンで、泣きそうになった時に、声がぼろぼろになり、それはひどいしわがれ声になりますね。急にひどい声になるので、あれってびっくりします。泣いてもちゃんと唄える俳優さんと、泣くとぼろぼろになる俳優さんがいるようです。でもこれも好みによって、より悲劇を感じられて、効果的と捕らえる人もいるかと思います。
いろいろ批判される人もいるみたいですが、やっぱ大女優ですよ。オペラグラスでアップで観ると、さすがにふけたので、ちょっと引きますが、あのかわいさや、純粋さを表現する演技力はさすがです。
歌の凄い公演を期待したいのであれば、観ないほうが善いでしょう。でも、過去の史実や、今なぜ中国であんなに反日運動などで、日本が非難されているかを知るためにはいい作品だと思います。
ただ、裁判長の最期の判決を聞いて、前回はなんて徳のある人なのだろうと敬服したけど、今日は、こういう気持ちで日本人をもういいかげん許してはくれないかと、お願いしている感じがしてならなかった。まだ中国人は日本人を許してはいない。まだではなく、ずっと許さない国民性なのに、もう勘弁してよって言っているように聞こえてしまった。
それと、男性群舞やコーラス、おじさん達のせりふなどは、すばらしい物が在るのに、女性アンサンブルが物足りないのは、おそらく、子供をたくさん登場させる必要から、きゃしゃで、背の低い人を集めたための結果かなと、カーテンコールを見て分かってしまった。つまり、実力より、体系で選ばれたのですね。
最初と最期の盛り上がるシーンは、はっきりあの女性アンサンブル全員いなくなっても、全く変らない迫力シーンが実現できたと思います。
オリジナルの曲・歌詞は、ミュージカル座のひめゆりっぽいのが多く、特に愛蓮さんのソロ。でもああならなかったのは、彼女のずば抜けた歌唱力かも。歌のレベルでは島田歌穂を遥かに超えていると思いました。
東京在住のかたで、まだ李香蘭をご覧になったことがないのであれば、チケット全然売れてないので、当日でも前日予約でも、運がよければ2階最前列とかとれますので、ぜひご覧になってください。
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「李香蘭」千秋楽を観てきました。いや〜!!すばらしかった。すばらしい作品でした。カーテンコールが何度も何度もありました。拍手が全然鳴り止まなかったです。
確かに野村さんの声が。。。って点はありますが、そんなことはどうでもよく、そんなささいな事をさっぴいても、まだあまりあるほど、凄すぎる洗練された作品だった。内容からして、欧米では通用しないというか、興味も持たれない内容でしょうが、本当にしっかりした重みのある作品だと思います。日本オリジナルでこれほどの作品は、これからもなかなかお目にかかれないと思います。
シーン展開が無駄がなく、そして飽きさせずにいいです。
最初に李香蘭の2曲があり、そしてだんだん転調していき、日の丸と砲弾の音。そして例の「殺せ、殺せ」のシーン。ここでもう一気にクライマックスに気持ちが達します。この短時間にこれだけいろいろな気持ちを味わわせてもらえて、あっけに取られてしまいます。その後、川島芳子の歌。これがまた今日特に気合入っていた。もう、あまりに上手すぎて、感動して、ここで不覚にも最初の涙がでてしまった。泣くとこじゃないんだけど。。。
舞台の導入シーンで、どれだけこのしばいを真剣に見ようと興味を持たせるか勝負です。この後どうなっていくんだろうと、本当にどきどきしてしまう。
その後の裁判シーンでの、李香蘭のけなげな答弁が、「がんばれ!!」て応援してしまう。
一番感動する涙腺が緩む私のポイントは、最後の、最初と全く同じ裁判シーン。判決前に何か言うことは?と聞かれて利香蘭の歌う歌。もうこのあたりになると、彼女、声がぼろぼろです。でも、実にこの歌の歌詞がいい。メロディーも美しい。これは名曲だ。本当にこんな事が昔あったのだろうか?”スパイ容疑”で死刑になるってことが、今の時代に想像つかない。裁判長があの人でなかったら、彼女は充分銃殺刑になっていた可能性があったってことですよね。恐ろしい。もっと恐ろしいのが、銃殺シーンをみて、中国の民衆が飛び上がって喜んでいること。そっちのほうがもっと恐ろしい。中国人は恐ろしいから気を付けようって思ってしまった。
そして何度観ても、日劇のシーンの野村さんは実に美しい。最初は口パクで録音かなと思ったけど、ちゃんと生声でした。蘇州夜曲と夜来香はさっそく着メロにダウンロードしました。
名曲だ。3部作全部観たらオルゴールもらえるらしいけど、この2曲のどちらかがいいな。。
今日は千秋楽なので、最後列には、四季の役者さんがたくさん来ておられました。浅利さんも後ろの観劇ボックスにいらっしゃいました。最後だからあいさつくらいすればいいのにと思いましたが。。
京都公演は李香蘭は交代だろうか。ぜひ京都の近辺の方観劇してください。
DVD化してほしい。オリジナル作品だからできるんじゃない??ぜひほしい。3万でも買う。
この作品、四季のオタクだけで楽しむような作品であってはいけないような気がします。ぜひ戦後60年記念だからというだけでなく、四季がつぶれるまで、延々とロングランして、日本全国行脚公演してください。日本中の学生、そして国会議員にも見せてあげて。
3回しか観なかった。もっと観ればよかった。DVD化してくれ。
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「いつかあの星」をダウンロードしたら、もう”李香蘭”が頭から離れなくなり、たまらずサウンドトラックCDを買ってしまいました。そして、ついでに、山口淑子の全集CDと「夜来香」「何日君再来」が収録されている、テレサ・テン全集CDまで買ってしまいました。
サウンドトラック版はいいですわ〜!!買って正解でした。
すばらしい。
特に今回の舞台では全然ダメダメだった、女性アンサンブルが迫力在ります。
それにキャスト表によると、アンサンブルに岡幸二郎、今拓哉、堀内敬子、井料瑠美と、知った名前があって、凄い豪華。アンサンブルは言うことないです。
そして、野村さんは若い頃は本当にかわいかったのですね。日劇の白いチャイナドレス姿の写真が美しすぎる。物凄く人気が在ったでしょうに、よくぞ退団されずに四季に居続けてくれたと感謝しています。
ただ期待していた、若い頃の歌声ですが、千秋楽のしわがれ声ほどひどくはないけど、たいして違わなかった。”凄く歌が上手い!!”って人ではなく、演技力とあのかわいさが”うり”なのですね。声量も昔からなかったんだ。
そして、愛連がうまい。うますぎる!!今回の舞台の愛連もうまかったけど、この数倍も凄い。志村幸美さんて言う方ですが、今も在団されているのだろうか。。
唯一??なのは、保坂知寿の川島芳子。あの裏声で、小林幸子風に歌われちゃ、とても男装の麗人って感じじゃないです。軍服姿もカッコ悪いし。。これは、浜田めぐみが全然いい。
そして、梱包されていた2つの冊子がなかなかいい。ひとつは写真、キャスト、解説。野村さん、かわいい!!そしてもうひとつの歌詞カードはちょっとした台本っぽい。ここまで詳しいのをつけてくれてありがたいことだ。
私は
李香蘭:花総まり
川島芳子:安蘭けい、和央ようか、貴城けい
で観てみたい。
花総さんは、ずっとずっと宝塚に居続けてほしいと思っていたけど、最近は早く退団して、「李香蘭」の山口淑子、「ミス・サイゴン」のキム、「モーツァルト!」
のお姉さん役等、ぜひ観てみたいって思うようになってきました。特に李香蘭、彼女あうと思うんですが。。
そして、軍服なら宝塚の男役にはかなわんでしょう。歌唱力も軍服姿も、そしてあのおちょくった品の無さも安蘭さんなら、決して濱田さんに負けない川島芳子できると思います。この役、せりふも歌も多いし、結構おいしい役だし。。
そして冊子の表紙の絵ですが、左は李香蘭の顔ですが、右は大陸の地図だったんですね。気がつかなかった。
とにかく、すばらしい舞台でした。DVDほしい。京都まで行きたい気分。
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yasuko > そして、愛連がうまい。うますぎる!!今回の舞台の愛連もうまかったけど、この数倍も凄い。志村幸美さんて言う方ですが、今も在団されているのだろうか。。
yasukoさんはじめまして。いつもyasukoさんの観劇の感想を読んで参考にさせて頂いております。yasukoさんの「李香蘭」の感想を読ませて頂き志村幸美さんの事をお知らせしておきたいと思い初めて書込みさせて頂きました。志村幸美さんは東京藝術大学ご出身の方で野村玲子さんや保坂知寿さんとほぼ同期の方です。大変素晴らしい歌声で私達を魅了して下さりファンも沢山おりました。私も大好きな俳優さんでした。将来を大変嘱望されておりましたが、非常に悲しい事に今から5〜6年前に肺がんで若くしてお亡くなりになられました・・・。彼女が発病したのは初めて舞台の主演を任され演技や演出のプランを練っている最中だったそうです。病気が判った時にはもう手遅れだったとお聞きしました。神様は残酷な事をなさいますよね・・・。最後の舞台はディズニーミュージカル「美女と野獣」のポット婦人です。CDも発売になっておりますのでもし機会がございましたら志村幸美さんの「美女と野獣」お聴きになってみて下さい。
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みやこさん、教えていただいてありがとう御座います。
仕事帰りにCDを聞きながら帰っていたら、最初の愛蓮の歌で、思わず”はっ”として、立ち止まって聞き入ってしまうほど衝撃的な歌でした。上手いとか、美しいとか言うんじゃなくて、天から光臨してきたかのような、神々しい歌声でした。
思わず一路さんの次のエリザベートはこの人だ!!って喜んだのですが。。。彼女なら、ウィーン版に勝てる、威厳と気品のあるエリザベートが唄えると思ったのです。この声で世界に通用する「私だけに」「私が踊る時」が聞けると思いました。
最近の帝劇の女性メインキャストは、確かに知名度や集客力はあるけど、実力が伴っていない人が多く、いまいち女性で実力のある人が思い浮かびません。アンサンブルには美しくて、上手い人いるんだけど、知名度がないせいか主役に抜擢されないですね。。
ぜひ志村幸美さんを生で聞きたかったです。ミュージカル見始めて3年程度で、四季の役者さんも詳しくないので、知らずに書き込んでしまいました。有名な方だったのですね。彼女のファンの方には失礼なことを書いてしまいました。重ね重ね申し訳ありません。
ちょっとショックを受けてしまいました。
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yasukoさんこんばんは。私の書込みを読んで下さり有難う御座いました。
申し訳ありませんと書いてありましたけれども・・・そんな風に思わないで下さい。私はyasukoさんの書込みがとっても嬉しかったです。嬉しかったので尚更知っておいて頂きたいと思い書込みさせて頂いたのですから。
私は「李香蘭」の舞台を観る事になったのですが何の知識も無かったので観劇前に勉強をしておこうと思いCDを聴きました。そしてyasukoさんと同じく志村幸美さんの歌声に衝撃を受けました。こんな声を持っている人がこの世の中にいるのか・・・と鳥肌が立ったのです。そして実際に志村幸美さんの愛蓮を観て凛とした美しい容姿と歌声に感動し大ファンになりました。
yasuko > 最近の帝劇の女性メインキャストは、確かに知名度や集客力はあるけど、実力が伴っていない人が多く、いまいち女性で実力のある人が思い浮かびません。アンサンブルには美しくて、上手い人いるんだけど、知名度がないせいか主役に抜擢されないですね。。
私もそう思います。帝劇は箱が広いので客寄せはしなければならないのでしょうけれど・・・キャスティングの酷さや怠慢を感じてなりません。新しい実力のある俳優がいても一度観客に受けた俳優が声が出なくてもずっとメインとして起用されてしまう・・・。「エリザベート」や「レミゼ」はブロードウェイの様に公演の度にオーディションを行い全く新しいキャスティングをしてもらいたいです。いい加減飽きましたから・・・。
私も今も志村幸美さんが生きていたら・・・と思う事が多々あります。
志村幸美さんのような素晴らしい俳優が再び出てきてくれる事をお祈りましょう・・・。