「オペラ座の怪人」映画版

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301. 「オペラ座の怪人」映画版

ユーザ名: yasuko
日時: 2005/1/31(00:33)

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「オペラ座の怪人」映画版を観てきました。

舞台のサイトなので、ここで書くべきではないかもしれないのですが、四季がやっているアンドリュー・ロイド=ウェバー版で同じなので、感想を書かせてください。(==>管理人さんの御判断で削除されても構いません。)

舞台を見られたことない方、ストーリーすらご存知ない方には、なぜか退屈で睡眠を誘うらしく、客席から出てくる方の反応は、人それぞれでした。でも、私は四季のミュージカルも宝塚みたいに、CDだけではなく、DVDもほしいと思っていたので、作品のでき如何にかかわらず、DVDでたら絶対買おうと心に決めました。ぜひほしいです。

1)クリスティーヌ
これほどはまり役はいないでしょう。可憐で本当に天使の歌声。
世界中に彼女以上に適役やいないと思えるくらいのはまり役です。すばらしいです。とにかく見てください。The Point Of No Return の色気のある表情。これは唄もすばらしいけど、演技力もすばらしい。来年アカデミー賞とってほしいですね。

2)ラウル
彼が適役かはいまいち疑問。もっと子爵様らしい高貴さがある端正な顔立ちがよかったかな。。
でも「ドン・ファン」でクリスティーヌが口ではファントムを怖がっているとはいいながら、本当は惹かれているのではと、涙ぐむシーンはすばらしい。この唄のシーンの3人は圧巻です。

3)ファントム
仮面をとってもさほど醜くないので、ちょっと拍子抜けしました。また、彼が適役かも疑問。仮面をつけていると、アントニオ・バンデラスっぽく見えたけど、仮面をとると、丸顔で、なんか怖さとか、哀れさ、悲しさが感じられなかった。
バラードは、正直四季の高井さん、村さんのほうがいいです。でも、激しい唄は、シャウトして、野蛮とうか、野生的な歌い方で、ファントムってこういう方がいいかもと思いました。ちょっと四季の役者さんは丁寧すぎるので、野生味が足りないのですよね。
それに、ファントムってオペラのストーリー作りから、作詞・作曲・編曲・唄の教育の才能だけではなく、一種の催眠術のような能力があったのではないかと思います。彼がバラードを唄うと、必ずクリスティーヌはトロンとした表情をして、夢遊病者のように彼に導かれるままにいいなりに動いています。

舞台の「オペラ座の怪人」のラストシーンの解釈は、見れば見るほどわからない。
福岡版と今の東京版では、キャストが違うからか、私の感じる印象が違うのです。映画版に関しては、戸田奈津子さんのあのシーンのクリスティーヌの和訳がいまいちわかりにくく、なぜ彼女がファントムにキスしたのか、よく理解できない。ラウルを助けるためになのか。。でも、言えることは、理由はファントムにとってはどうでもよかったと思う。それほど誰にも相手にされず、優しい言葉も書けられず、ひとりぼっちだった。だから愛するクリスティーヌにキスされただけで、あまりに幸せすぎて、あの表情だったと思う。そこで、もう心が満たされ、クリスティーヌとの愛のオペラの幕を下ろす決心をしたのでしょう。それくらい寂しい、哀れな人生をずっと送ってきたということだと思います。

4)ラストシーン
舞台のラストの後に、映画ではもう一シーン追加になっています。これがまた効果的。これあって正解だよ。これもいろんな解釈ができます。

この映画って、最初のオークションシーン、「ドン・ファン」のシーン、そして映画版のラストシーンのラウルの表情をどう解釈するかで、見た人により違うと思います。
このラスト・シーンが追加になったことで、宝塚の「ファントム」っぽくなって、救われた気がしました。宝塚同様、影の主役(というかストーリー・テーラーぽい役割)はラウルなのですね。そう考えると、彼の表情だけの演技はすばらしいですね。あの、最後をどう解釈するかは、見るたびに変ってくるかも。

ケン・ヒル版
劇団四季:アンドリュー・ロイド=ウェバー版
映画版:アンドリュー・ロイド=ウェバー版
宝塚:アーサー・コピット脚本、モーリー・イェストン作詞作曲
と、一昨年から、いろいろ見てきましたが、ケン・ヒル版以外はどれも満足。
ぜひ映画版もお勧めです。音楽がすばらしい。クリスティーヌの天使の歌声をぜひ聴いてください。調子にのって前売券たくさん買ったので、また見に行こうと思います。

とにかく、DVDが早く出ることを心より待ちたいです。


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302. Re: 「オペラ座の怪人」映画版

ユーザ名: 金子
日時: 2005/2/1(18:41)

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yasuko > 「オペラ座の怪人」映画版を観てきました。
 金子も観て来ました。
yasuko > 舞台のサイトなので、ここで書くべきではないかもしれないのですが、四季がやっているアンドリュー・ロイド=ウェバー版で同じなので、感想を書かせてください。(==>管理人さんの御判断で削除されても構いません。)
私も削除されてもかまいません。

 キャストがあまり有名人がいないせいか、大阪では2番手の劇場での公開でした。ということで、ほぼ満席。ミュージカルなんだから、音響よくなきゃ。

 終了後の感想は「これがミュージカルというものか」という人(特に男性)が多かったです。しかし、メインキャストのダンスはまったくないし、歌があまりにもオペラ的で、こういう調子ばかりと思われるのは個人的にはイヤです。

 キャストに関しては、やはりファントムがもう少し歌の上手い人か、重圧感のある人を起用して欲しかった。いまひとつ、中途半端。記憶でも四季の人の方がよかったような。ところで、四季は大阪ではいつ上演した?私の頭の中に鮮明に残っていたのは完璧に宝塚の「ファントム」です。

yasuko > 舞台の「オペラ座の怪人」のラストシーンの解釈は、見れば見るほどわからない。
 ということは覚えてました。宝塚がハッキリとしているのに対してすごく解釈に幅を持たせてあるなあ、と。映画版もかなり解釈の幅があると思います。

 しかし、「?」は残ります。ファントムは服は?あのボートは?−どう調達したのか?音楽は誰から習ったのか?クリスティーヌの父親の墓はクリスティーヌの墓参のあとをつけて知ったのか?もともとは捨て子だったのか?そういう点でファントムの両親が出てくる宝塚版のほうがすっきりしたます。あえて、映画版だけでもキャリエール出して欲しかったなあ。親子物って日本人受けしかしないのかなあ?

 あと、個人的にですが、クリスティーヌは結局ラウルとファントムを天秤にかけているというか、二股しているように見えました。あの清純そうな18歳(ですよね、彼女)がそんな打算的なことをするか?と思いました。ファントムの人の声がもっと魅力的とか、オーラがあったなら納得できるのですが、字幕が分かりにくいことも手伝って・・・分からん。四季のは「ファントムから救って」とラウルにすがる、ということだと思うのですが、映画はこの2人のフェンシンングシーンもありの大バトルを感じました。宝塚版のクリスティーヌはひたすら清純で納得できます。さっさとフィリップには「ごめんなさい」というし。

 私はやはり舞台のほうが好きなので、今度四季が大阪でやったら観にいこうと思いました。大阪初演は一番後ろの席だったんですぅ・・・。でもシャンデリアは期待しただけ映画はすごかったです。

 なんかまとまりませんが・・・・観たあと買い物したのがいけなかったのか頭の中整理できないままです。DVDはポイントためて買おうと思います。


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304. Re: 「オペラ座の怪人」映画版

ユーザ名: yasuko
日時: 2005/2/1(23:22)

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金子 >  あと、個人的にですが、クリスティーヌは結局ラウルとファントムを天秤にかけているというか、二股しているように見えました。

”父親との過去の温かさに溢れた思い出”と”寂しい現実”
”金持ちで優しく美しいラウル”と”生涯孤独で醜いファントム”
”ラウルの愛につつまれた心の穏やかさ”と”ファントムに教育されて歌の才能を開花させる喜び”
など等、いろいろな2極の間で揺れ動く心がスリリングに展開されているのが面白いのかも。
クリスティーヌのせりふが支離滅裂です。ちぐはぐというか、さっきいったことと違うことを急に言い出したり。まさにいろんなことを両天秤かけてます。舞台だとそれが面白いんだけど、映画で歌詞の直訳が字幕にでると、こいつさっき言ったことと全然つじつまあわない??と訳分からないですね。頭の中が、ラウルモードになると、まともな現実的な普通の人間的なことを言うけど、ファントムモードになると、夢うつつで、ボーッとしたり急に怒ったり。。戸田奈津子さんではなく、ミュージカルの専門家で、「オペラ座の怪人」に詳しい人に、舞台を見てない人にもわかりやすい意訳をしてもらったほうがよかったような。。

いずれにせよ、アンドリュー・ロイド=ウェバーの野心?はすさまじい。日本での映画公開にあわせて、四季に直々に「キャッツ」「エビータ」「オペラ座の怪人」を同時上演させ、後世に名を残す準備に入ったのか?それにしても、作品すべてすばらしい。ノーベル賞に芸術部門とかあったっけ?あったらあげてほしいですね。

おまけに昔の奥さん(初代クリスティーヌ)の来日公演と、話題がつきない。
彼女が前の奥さんとは知らなかった。つまり、天使の歌声を持つ自分の奥さんのために、才能ある作曲家が最高のミュージカルをつくったのだから、ある意味、彼女がクリスティーヌで、彼がファントムみたいなものですね。「オペラ座の怪人」って、いろいろ解釈つけてはいるけど、実は天才である自分のことを書いたんじゃ?って思ってます。

宝塚の「ファントム」は去年でよかったのかも。今年やったら、影が薄くなったかも。

さあ、後何回みれるかな。



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