帝国劇場「ミス・サイゴン」筧・新妻・坂元・岡・高橋

帝国劇場「ミス・サイゴン」をやっと１回目を観てきました。

今日のメインキャストは以下の通りでした。
エンジニア：筧利夫
キム：新妻聖子
クリス：坂元健児
ジョン：岡幸二郎
エレン：高橋由美子
トゥイ：tekkan
ジジ：杵鞭麻衣

ランダムに感じたことをあげると、

１）ジジ
はっきり言うと、メインキャストとして、クローズアップされるような役ではなかったです。最初ソロ歌があるから、わざわざ名前がでているだけのような気がします。それにこの杵鞭さんって、日大で声楽を学ばれたとかプログラムに載っていましたが、その割には声が悪い。日大ってこの程度？って感じました。

２）プラグラム
最近の帝劇のプログラムって、やたら分厚くて重い。
この重さだと、帰りに腕が疲れるんですよね。
背景とかちゃんとわからないと楽しめない客がはっきり分かるような説明をつけろとでも、アンケートに書いたのでしょうか。
こういう娯楽は、わからないなら、勝手に想像して楽しめばいいのよ。はっきり、正解にわからないと気が済まないのであれば、何度も観に来るか、事前に自分で勉強すればすむこと。
こんなやたら思いプログラムで、１，５００円って、皆さん納得してるんでしょうか。

３）トゥイ
声はいいとは思いません。低音の歌が多いから、彼の得意な声域ではなかったのかも。。でも、”顔”が、この役にぴったりで、かっこよかったです。

４）エレン
私のお気に入り、高橋由美子は、うますぎず、下手すぎず、かわいすぎず、美しすぎず、若すぎず、としすぎず、超人気すぎず、程よい知名度、程よい聞きごたえのある歌唱力。私のような素人には、本当にいい意味での、手ごろな帝劇での、欠かせない存在です。
こういう程よさって、必要なのです。今や日本のミュージカル界で、貴重な戦力です。
ただ、このエレンって、彼女にはちょっと物足りないかなと思いました。もうちょっと見せ場がある役なら。。童顔だから、キムでも十分いけたと思うのですが。。

５）ジョン
岡さんの”顔”はこのジョンにぴったりでした。２幕最初のブイ・ドイでは、ちょっと涙が出そうになりました。そう、こういう子供たちって世界中の、戦争があった国、そして、米軍基地がある国にたくさんいるのですよね。
本当にアメリカ人って、罪な人種です。
ジョンは一見紳士的で、誠実そうですが、私は、だんだん観ていくうちに、アメリカのエゴを象徴しているように見えました。
戦争をどんな大義名分をかかげて正当化してやっても、所詮人殺し。その後、どんな立派なことを国際会議で偉そうに演説したって、偽善でしかない。
うちの会社のアメリカ人も、会議になるとやたら発言して、本当に立派なことを言うけど、そんなに言うんなら自分でやってみろって言いたいけど、実際大変なことをやるのは、他の人にやらせて、口だけ立派なのよね。
アメリカ人がいなくなったら、世界中から戦争がなくなるかもって真剣に思います。岡さんは良かったけれど、ジョンは本心はどういう人間かわかんないと疑いを持ってしまいました。

６）クリス
DIVA 2004 で井上さんが歌った歌がここで歌われるんだ。。って思って聞いてました。うまいですね。声が割れてないし、井上さんに負けず劣らず、さすが坂元さんの歌はいつもすばらしい。役代わりで、８月にジョンをやられたみたいですが、彼のブイ・ドイも聞きたかった。

７）キム
何といっても、キムが歌いまくりますね。新妻さんのレミゼのエポニーヌは最高でした。そして、期待道理、今回もすばらしい。よく声が出ます。あれだけ歌えれば合格でしょう。将来はブロードウェイにたちたいとか、大きなことかいていますが、世界に通用するかどうかはわかりませんが、少なくとも帝劇であれだけ歌えれば、大満足です。ほとんど２時間半めいっぱい、「ＪＣＳ」か「オペラザの怪人」かと思うくらい、ものすごく思いっきり歌いまくりです。すごい。他の４人のメンバーの中では、他の人はまだ見てないけど、彼女がベストではと思います。この役こなせる人、そうそういないでしょう。初演はどなたがやられたのだろう？？
キムって、すべての登場人物の中で、一番強い一貫した気持ちで生きたと思います。強く、甘えてなく、潔く。。でも、だからそれが報われるわけではないのが、悲しい人生です。でも、死ぬ瞬間も、悲しいとか、かわいそうとかはかん島戦でした。彼女の中では、納得して、完結して、そして彼女で決断した結末です。こんな生き方をさせざるを得ない戦争はもうたくさん。

８）エンジニア
筧さんの日を選んだということは、私もうまい歌を聴こうなんて、さらさら思ってチケット買っていません。つかこうへいの舞台とか、機関銃のように喋り捲り、迫力ある舞台をみせてくれます。彼が歌がへたでも、どれだけミュージカルで、魅せてくれるかを楽しみに見にいきました。
さすがに、１幕は、我慢しました。
声が堅い。
音程が全体的にずれている。
歌詞が聞き取りにくい。
でも、２幕から調子が出たのか、私が下手な歌になれたのか、へたでも、エンジニアのいい味が出せていたと思います。
彼がエンジニアだからか、そもそも「ミスサイゴン」が不人気なのかは、わかりませんが、１階の中段の日曜なのに、私の前の列はずらっと空席でした。市村さんと比べれば（あちらはプロですから）劣るかもしれないけど、話の種に筧さんの公演もそんなに悪くはないと思いますよ。少なくとも、去年の「イーストウィックの魔女達」の陣内さんよりかは、全然ましです。この後、彼がやっぱ歌はいいやと思うか、内野さんのように、公演終了後勉強されるか楽しみです。歌がもっとましになると、演技力はありますから、結構将来すごいかもと期待しているのですが。。
懲りずに勉強してください。
エンジニアって、もがいて、もがいて、観ていてむなしい。決して悪い人とは思えない。所詮だめな人はだめっていわれているようで、これも人生なんです。
貧しい国の立場の下の人間が、いくら誠実でも、いくらもがいても、屑にすぎず、何も跡形残らず消え去ってしまうっていわれているようで、世の中の不公平を感じます。どんなに頑張っても、世界でアメリカが一番優秀だという世界の構図ができあがっていて、彼らがたとえ間違っていてもエゴが通り、彼らにこびなきゃ生きていけない事実があるのですよね。これが変らなきゃ、戦争もテロもなくならないと思います。何もかもアメリカのせいにして、ずいぶん私も偏見に満ち満ちた人間です。

すでに観劇した知人に聴くと、暗くてつまんないと言われました。
確かに凄く楽しいとか、凄く感激するとかいう舞台ではないです。
でも、これは実際あったことで、今も似たことが起きているし、これからも起きる可能性があることです。なんとなく考えさせられる内容で、１回は見る価値がある舞台と思います。

それと、話変りますが、来年の帝劇のラインナップ早く発表してほしい。
１，２月はまた、「SHOCK」らしい。またやるのかよって感じです。ジャニーズはグローブ座でやってほしい。宙刷りの設備がないから？でも確かに帝劇を完売できるのは、この不景気では、山口さんか、ジャニーズだけですからね。
それにしても、「モーツアルト」いつやるんだろう。前回と同じじゃなくて、厳選なるオーディションで、うまい人発掘してキャスティングしてほしい。質の高い、面白いミュージカルをお願いします。元宝塚トップという肩書きだけで、歌のへたくそなのは、もうみたくないです。帝劇にたちたいなら、ある程度のレベルを超えた人だけにしてほしいと切に願います。

人形ケースをあさっていたら、なんと１２年前の「ミスサイゴン」のパンフが出てきた。私捨ててなかったんだ。

確か私は本田美奈子ではなく、入絵加奈子さんのキムを観たんだ。だんだん思い出してきた。
さんざん、帝劇のパンフが重くてと愚痴ったけど、初演のパンフって、すごくサイズがでかくて、重い重い。これかかえて帰ったら、家に着く頃は腕がしびれそう。今のパンフなんてかわいいもんだ。

ジョンの今井さんの顔が若い。
石井一孝さんと、石川禅さんが、まだアンサンブルの一員だったんだ。
私、あんまり面白いと感じなかったから、てっきり捨てたと思っていたけど、すごい。物持ちいい。１２年間人形ケースの下敷きになっていました。

結構、私このストーリー気に入ってしまったようです。
次のチケットの日まで待てないので、幸いチケットたくさん売れ残っているので、また見にいこうと思います。

私はまだ今回の「ミス　サイゴン」を５回しかみていません。
エンジニアは筧さんを避けてましたが、YASUKOさんの書込みで是非見に行きたいと思いました。「橋本さとし」さんのエンジニアはものすごく良かったです。「市村正親」さんはもちろん素晴らしいのですが、何せ年齢がちょっと無理があるかな〜、なんて感じました。「別所」さんは、ちょっと主役には無理かな〜。どうしてもなじめません。
キムは「新妻聖子」さんは素晴らしいですね。でも「笹本」さんも「松」さんも良いですよ。特に「笹本」さんの演技はまるで『鬼気迫る』ように感じました。あの目線でエレンと対決するシーンには鳥肌がたちました。「松」さんも予想以上に歌が上手くて驚きました。
クリスはやはり「井上」さんがベストでしょう。「坂元」さんはジョン役の方が良かったです。
「石井」さんはちょっと年齢がクリスには合っていないように思いますが。
エレンは「石川」さんが良かったですね。「ANZA」さんは初めの頃は体調が不良だったのか声が全然出てませんでしたが、最近は良くなりましたよ。彼女の演技も感情がしっかりこもっていて、好きですね〜。「高橋」さんは歌は無難に聴かせてくれるのですが、あまり感情がこもっていないように感じました（私だけかな？）。さりげないエレン役としたら良いのかもしれませんが。そうなるとキムとの対決のシーンが弱くなりますね。
ジョンはまだ「岡」さんを観てないので、でも「坂元」さんも「今井」さんも好きです。

観れば観るほど、「ミス　サイゴン」の持つ不思議な魅力で『ドツボ』にはまり込んでしまう有様です。あと６回分のチケットをてにいれてますが、もっともっと増えそうです。

教えていただきありがとうございます。

笹本さんは、レミゼと屋根の上のバイオリン弾きで、いまいちと感じたので、それに、彼女にこの役は無理だと勝手に決め付けていたので、見なくていいやとはずしてチケット買っていたけど、ぜひ見たいと思いました。橋本さん、そんなにいいなら１枚しか買っていないけど、もう一枚買って見に行きたいと思います。

筧さんは、歌はくれぐれも期待しないでください。そして、１幕は本当に辛抱していなくてはいけないです。相当ひどいかも。。
でも、将来内野さんみたいになって、そのとき、昔の下手なときと比べられるので、やっぱ１回は見とかなきゃって思いました。

５回も見に行かれていらっしゃるなら、初演も当然たくさんご覧になっているのですよね。初演と比べてどうですか？

> ５回も見に行かれていらっしゃるなら、初演も当然たくさんご覧になっているのですよね。初演と比べてどうですか？

当時の私は「オペラ座の怪人」にはまり込んでいて、初演を１回も観劇していません。
後悔してもどうにもなりませんが、残念です。仕方なく初演版のCDを聴いています。でも歌声だけから勝手に思うことですが、キムの「本田」さんが予想と違ってあまり良くありません。今回の「知念」さんもそうですが、ミスキャストのように感じてしまいます。
「笹本」さんは「新妻」さんのような可愛らしさはありませんが（失礼ですね）、『小娘』らしさがあり、でも母親になってからの強さが出ていて、魅力的でした。ラストのシーンでキムが死んでしまう時にはおもわず落涙してしまいました。

勝手な事を書いてしまって、不快なおもいを持たれましたら、ごめんなさい。

"ahokainen > 「笹本」さんは「新妻」さんのような可愛らしさはありませんが（失礼ですね）、『小娘』らしさがあり、でも母親になってからの強さが出ていて、魅力的でした。ラストのシーンでキムが死んでしまう時にはおもわず落涙してしまいました。

残念ながら、笹本さんの公演はスケジュールが逢わなくて、観れないかも。。
でも、橋本さんがいいとおっしゃったので、さっそく今週末橋本さんの公演、いくことにしました。
電話したら、結構いい席が残っていました。売れてねー！！

まだ、１回しか観てないけど、なんかミスサイゴンって、理由はよく説明できないけど、私すきかも。。またはまりそーで、恐い。
それにしても、「新妻」キムは、本当に最高だった！！
ひょっとしたら、本当に彼女の夢が実現して、将来とんでもない大物になるかも。。。

帝国劇場「ミス・サイゴン」２回目を観てきました。

今日のメインキャストは以下の通りでした。
エンジニア：橋本さとし
キム：知念理奈
クリス：石井一孝
ジョン：今井清隆
エレン：ANZA
トゥイ：tekkan
ジジ：高島みほ

ただ一言、よかったです。今日は文句なく星５つです。

１）橋本さん。
よかったですね。これだけ注目される舞台は始めてなんじゃないかと思いますが、本当にはりきってやってらっしゃいます。レミゼのテナルディエとか、エリザベートのルキーニとかやらせたら面白そうと思いましたが、どうでしょう？
これをきっかけに、それこそ彼もビッグチャンスをつかんでほしいです。

２）高島さん。
いいです。低音の声がとても魅力的で、ソロの歌に聞き入ってしまい、感動してしまいました。うまいです。少なくとも杵鞭さんよりかは、ぜんぜんいいです。

３）tekkan さん。
トゥーイは彼しか観てないのですが、あの死ぬ前のシーンはどなたも同じように絶叫なのでしょうか？真に迫るというか、ちょっとこわいくらいでした。これまたいい。

４）ANZA さん。
レミゼで残念ながら、彼女をみることができませんでした。まず今回はじめて観れてよかった。そして、彼女のエレンは最高でした。声がハスキーというか、ちょっとかわった声で、そしてよく高音もでてたし、演技力も抜群だったと思います。

５）
私は、石井クリスと ANZA エレンの夫婦はとても息が合っていて、この役にあっていたと感じました。

６）
そして、全然期待してなかった知念キムは、私には非常によかったです。
「ジキルとハイド」で、彼女の舞台をはじめて見ました。最後のシーンが彼女の一言で幕が下りますよね。へたすぎて、せっかくここまで盛り上げてきてたのに、あのへたな演技でぶちこわしじゃないかと思った物でした。だから今回は彼女の公演日は買ってなかったのです。橋本さん見たさにたまたまキムが彼女だったので見れたのですが、私には全然”あり”でした。歌もよかった。演技力に難のある彼女には、歌中心の舞台はあっていたのかも。。新妻キムもいいけど、知念もいい。
よく言えば”純粋で、強い、一途な”、悪く言えば”貧しい国の無教養な”女性をよく演じていたと思います。

今回見て、思ったのですが、
キムを本当に愛していたのは、クリスではなく、トゥーイのほうではないかと。。。暴力的ですが、案外結婚したらキムに優しく、かわいがってくれるんじゃないかって思うんですが。。口では国を裏切るのかとか、アメリカを怨んでいる風だけど、彼は本当にキムを好きだったから、きっとタムも自分の子として育ててくれたような気がします。私なら、トゥーイを選ぶけど。。

そして、クリスとキムの間には愛はなかったのではないかと思うようになりました。「究極の愛」とかタイトルはついていますが、あれは愛じゃないと思います。
クリスは国のために戦ったが所詮人殺し。国に帰れば白い目でみられ、戻ってきてもむなしいばかりで、心の空虚を癒すためにキムに逃げただけで、これは愛って言わないと思います。
キムは戦争で家が焼かれ、両親が殺され、もうこんな目にあうのは二度とごめんと思っています。結局どちらも現実逃避だと思います。

キムもエンジニアも、アメリカにいけば、贅沢できて幸せになれると疑ってないところが、無教養というか、悲しい限りです。生まれ育った環境が他の選択肢を考える余地を与えていないのが悲しいです。
キムは息子を幸せにするため、自分が死んでひとり残されれば、絶対息子を引き取らざるを得ないと賭けに出たのではないかと思います。自分がいればクリスに迷惑をかけるという、彼への愛から死を選んだのではないと思います。
無教養な人間の最後の賭けに出た、したたかさだと思います。そんなに美しい話じゃなく、クリスは正直”やられた！！”って感じだったのでは。もし、キムが生きていれば、２人はここに残して、仕送りだけして逃げることもできたし。
また、仮にエンジニアがアメリカにあの後いけたとしても、決して成功はしないと思います。人を利用してしたたかに生きているつもりでも、アメリカ人はあなたの何倍も上をいくずるがしこい奴等です。上下関係は変らず、だまされて、利用されて、虫けらのように死んでいくような気がします。
タムも引き取られても、所詮顔でベトナムとの混血とすぐわかるので、差別されて一生心の安らぎを得られないと思います。クリスとエレンに間に子供でもできたら、居辛いかもしれないし。。
結局、戦争なんかしてもだれも幸せにならないのよ。みんなもがいても、不幸になるだけです。

この舞台で何をいったいいいたいんだろうかと思います。
どうも、クリスにも言い分があって、極限状態だからしかたなかったんだと、アメリカのいい訳に利用されているようでならないです。
米兵個人を責めるつもりはないけど、この状況を作り出す原因は何かを考えないといけないと思います。究極の愛だとかいって、責任逃れしようとしても、同情買おうたってだめです。だまされないぞって思います。
だって、全然懲りてないじゃん。何の反省も教訓もいかされてない。技術の進歩に比べて、何と人間の心に進歩がないことか。今も同じことが起きている。いやもっとひどいことをやっていると思います。
この前の戦争だって、だいたい戦争とは言え、捕虜を裸にして殺すなんて、いくら上司の命令とは言え、人間として何をやっているんだろうと思います。アメリカ兵って、いつのどの戦争でも、表には出てないけど同じようなことやりつづけているのではないですか。米兵の子供が戦地に残されているっていうのは、一番表沙汰にできる一番軽い罪ではないですか。これにだけ、国際会議開いて偽善ぶって、全部ちゃらにしようたって、虫がよすぎる。

富める国と貧しい国の世界の中での上下関係。
富める国の強引な理論がたとえ間違っていてもまかり通る。
貧しい国がたとえ犠牲者でも、富める国にあこがれて頼らざるを得ない。
どんなに無残なことをしでかしても、自国が一番優秀だと勘違いしている富める国。

この理不尽な上下関係がなくならないと、テロはなくならない。
ある意味、テロは起こるべきして起こったことのような気がします。

なんだか「ミスサイゴン」を見れば見るほど、アメリカがきらいになってきました。なんだか私も相当かたよった考えをもってきた。危険。

「知念さん」のキムが好きな方もたくさんいるのはわかっているのですが、私はどうしてもあの声を張上げるような歌唱法が好きになれません。それとラスシーンも。なにせ一番最初に観たキム役が「知念さん」でしたので、まだ舞台に私自身がとけ込めなかったのかもしれませんが。

「tekkanさん」と同様に「泉見さん」のトゥイも良いですよ。どちらも好きです。
私はこの『ミス　サイゴン』の場面では、トゥイとキムとの子供をめぐり対決する処がすきです。
タムが現れてから、トゥイが死んでしまうところまでの一連の流れが、音楽も含めて、胸にせまりますね。いつも涙をこらえてしまいます。それにしてもあのクリスのいい加減さ！
あれを『井上君」が演じているので、彼の大ファンの連合いは、かなり怒っております。
私としてはあの弱々しさが「井上君」にぴったりだと思っているのですが。

YASUKOさんのように『ミス　サイゴン』を観て、いろいろと難しいことを考えることができませんが、馬鹿な私でもアメリカが嫌いになりますね。

帝国劇場「ミス・サイゴン」の３回目を見てきました。
やっぱり、どのサイトでも、笹本、井上、泉見の評価が高いので、この組み合わせの週末をさがして、今日見にいきました。
きのうは凄い台風でしたが、いった方の根性に感服いたします。

エンジニア：筧
キム：笹本
クリス：井上
ジョン：石井
エレン：高橋
トゥイ：泉見
ジジ：平澤

まだ３回しか見てないけど、結構いろんな人見れました。
今のところ、私の中での最高の配役は、

キムは今日笹本さんを見て、彼女が一番いいです。レミゼから練習してうであげたのか、この役や唄のキーがあっているのか、すばらしいです。信じられないくらい期待以上でした。まいった！！です。末恐ろしい高校生ですね。新妻さんが一番と信じ込んでいたけど、こんなはげしい役彼女にあっているのかも。だんだん成長していく様子がうまく演じられていたと思います。

クリスは、石井さんが一番好きです。井上さんは確かにうまいですが、きれいすぎて、丁寧すぎて、この役向いてないような。。それに演技力で、石井クリスに軍配って思いました。モーツアルトのほうが逢ってます。それとレミゼのマリウス見てみたいです。

ジョンとクリスの石井さんを両方見ましたが、クリスのほうがあっていたように感じました。それに最初のクラブのシーンですが、ちょっとやりすぎ？？あまりに長椅子で、女性とのたわむれるシーン、濃厚すぎて、せっかくキムとクリスが歌っているのに、ジョンがきになって。そっちばかりオペラグラスで見てました。あれって、相手の女性が、今度はどんな格好させるの？って顔してましたが、毎回アドリブですか？？あんなこと、他のジョンもやってましたっけ？

トゥイは、私はこのストーリーで、唯一純粋で、愛が感じられ、人間らしらを感じます。泉見さんのトゥイはマリウスっぽくて、一途さを感じます。重ね重ね、私なら、トゥイを選ぶけど。。。
ちなみに tekkan さんのトゥイのほうが、私は迫力があって好きです。他の男の登場人物が情けないだけに、今回トゥイ役って結構カッコよくて、おいしいかも。

ジジは高島さんがいい。声が全然いい。

エレンは ANZA が一番好きです。高橋さん好きなんだけど、今回は高音がきびしいかな。

エンジニアは橋本さんも、筧さんも好きです。特に筧さん、よくなった。唄はへたですが、それを超える演技力があります。いい！！やっぱ舞台人ですね。

最初は、唄がいいとは思わなかったけど、改めて聞くと、唄が美しい。途中で転調して急に低くなるとこなんか、かっこいい。難しいのによく音程ちゃんとあって歌えるなと感心します。難しそうな唄ばかりなのに。今回アンサンブルも、すごく唄上手ですね。

見終わって思ったことですが、私勘違いしてました。
「究極の愛」って、キムとクリスの戦場で芽生えた愛、何年も相手を信じて待っている愛をいっていると思ったけど、そうじゃなくて、これは、母の子供への愛をいっているんだ。
クリスは戦場での心の空虚を埋めるためにキムと暮らしたし、キムは戦争で家も焼かれ、親の頭が切り離され。。とかいっているし、こんな悲惨で暗い、人生はいやだと思っています。
子供に２度と自分と同じ悲惨さや惨めさを与えず、夢と希望に溢れたチャンスを得るには、アメリカで生活させたい。つまり、キムの自分が死んでも子供をアメリカで生活させるには、あそこで死ぬしかなかったのです。これを「究極の愛」だといっているんじゃ。。だって、クリスとエレンは最後で、どうしてもだめなら子供だけ引き取るしかないけど、できれば仕送りするからここで、２人で生きてくれって、話し合いにきたのではないでしょうか。キムは、エレンとあって、このままじゃ、子供をひきとってくれそうにないと直感したのでしょう。
やっぱ、死ぬことは、ひとつのキムの賭けだったと思いました。
ちょっと、無謀で一人よがりな愛だけど、これが母の息子への究極の愛の形だったのだと思います。
つまり、エンジニアがビザがほしくて、アメリカ行きの切符だといっていますが、キムのほうこそ、ひょっとして、クリスを息子を幸せにするための、アメリカ行きの切符と思っているような気がしてきました。

なんだか、エンジニアが曲者で、ストーリーテーラーで、あれこれ操っているような気がしてたけど、実はキムが一番曲者のような気がします。
最後にキムが死んでかわいそうというより、してやったりって感じました。最後に勝利したのは、キムですね。ざまみろ。アメリカ人だったら、同じ状況で死を選べるか？選べないだろ。私は死んでまで、子供のことを考えたんだから、引き取って育てろ。育てないと一生苦しむぞ。どうだっていっているよう。
キムとクリスの間に愛などなく、キムとタムの究極の愛のストーリーなんだって感じました。

昨夜は８割ぐらいの入りだったように思いました。空席が目立ちましたね。
怪我が治ってからの別所さんのエンジニアを初めて見ましたが、演技が一皮むけたように感じました。でも、今日のマチネの市村さんの演技を見たら、あと３枚ぐらいは皮を剥いてほしいですね。
昨夜の「松さん」のキム、「井上君」のクリス、「石川さん」のエレン、どれも素晴らしかったです。それと今日の「高橋さん」のエレンも良かった。前回の時は淡白に感じましたが、今日の「高橋さん」は素晴らしかったです。でも２回目の「知念さん」のキムは、やっぱりなじめませんでした。残念！
「坂元さん」のクリスもやっぱりまだしっくりきませんね。声は良いのですが、どうも感情がこもっていないような。せめて「石井さん」のクリスの半分ぐらいの感情表現があれば。

yasuko > 最後にキムが死んでかわいそうというより、してやったりって感じました。最後に勝利したのは、キムですね。ざまみろ。アメリカ人だったら、同じ状況で死を選べるか？選べないだろ。私は死んでまで、子供のことを考えたんだから、引き取って育てろ。育てないと一生苦しむぞ。どうだっていっているよう。
yasuko > キムとクリスの間に愛などなく、キムとタムの究極の愛のストーリーなんだって感じました。

;そうですね〜。YASUKOさんの言われる通りだと思います。;

すごい！！ほぼ毎週末いかれているのですね。
夏休みのラジオ体操の出席表（今そんなのないのかも？？私の子供の頃はあったけど。。）みたいのがあって、出席率のいい子には御褒美もらえるけど、帝劇もロングランのときは、それやったら、絶対なんかもらえそうですね。
ちなみに、今まで見た限りで、各役は誰がベストですか。個人的な見解でいいです。あくまで私の好みでは以下の順です。今回レミゼと違って、メインキャストも、アンサンブルも相当レベル高いような気がします。結構満足できる公演です。

エンジニア：筧＞橋本
キム：笹本＞新妻＞知念
クリス：石井＞＞＞坂元・井上
ジョン：岡＞今井＞＞石井
トゥイ：tekkan>泉見
エレン：ANZA ＞高橋
ジジ：高島＞平澤＞＞杵鞭

宝塚、四季、帝劇を全部見てますが、面白さでは宝塚、レベルでは四季と思っていたけど、最近四季ってレベル下がったし、総合力では、帝劇が一番面白さもレベルも満足度が高くなってきました。いいことだ。ただ、音響設備とか舞台装置の故障とかないようにしてほしいもんです。去年もひどかったし。。まあ、ある意味そういう日にあたると、何度も通っている私みたいのにはおいしいけど。

来年、帝劇って、１，２月が SHOCK で、６月がラマンチャの男。来年、CATS、エリザベート、オペラザの怪人と、すごいのたくさんあるので、チケットだぶらないようにとりたいから、３，４，５月を早く発表してほしい。何で来年のラインナップ今年発表遅いんだろう。気になる。モーツアルトはいつだろう。前半だけでも早く発表してほしい。

誤解されたら困りますが、私の観劇は決して毎週ということはありません。
なにせ田舎に住んでいますので、上京するのに飛行機代がかかって金欠病で苦闘しています。

今までの印象から、私が観たい各キャストの順番を書き出します。
エンジニア：　市村さん＝橋本さん＞＞＞別所さん　（筧さんは１１月までお預けで不明です。）
キム：　笹本さん＝新妻さん＝松さん＞＞＞知念さん
クリス：　井上くん＞石井さん＞坂元さん
ジョン：　今井さん＝坂元さん＞岡さん　　（石井さんは観てませんので不明です。）
エレン：　石川さん＞ANZAさん＞高橋さん
トゥイ：　tekkanさん＞泉見さん　　（戸井さんは１１月までお預けですので不明です。）
ジジ：　高島さん＞平澤さん＞＞杵鞭さん

日程の都合がつかなくて、筧さんのエンジニアを１１月まで待つのがじれったくて残念です。
YASUKOさんも書かれていましたが、今回の「ミス　サイゴン」は舞台装置の故障が多くて残念ですね。私の時にもマイクがブツブツと切れてましたし、先月に連れ合いが観劇した時にはヘリが降りてこなくて４５分ほど中断したようで。もっとも連れ合いはかえって大喜びしてましたが。

岡さんは大好きな役者さんですが、今回のジョン役はしっくりきません。
できることなら別所さんの代わりにエンジニア役で観たかったです。

来年はきっと大好きな『レミゼ」も上演されるでしょうから、観劇に忙しい一年になりそうです。

ahokainen > なにせ田舎に住んでいますので、上京するのに飛行機代がかかって金欠病で苦闘しています。
えっつ！！飛行機で？！それは凄い！！帝劇や出演者が知ったらさぞ感激することでしょう。
私も以前は、宝塚によく大阪まででかけてましたが、移動に疲れ果て、次の日仕事にならんので、やめました。年には勝てんです。はい。

ahokainen > 今までの印象から、私が観たい各キャストの順番を書き出します。
ahokainen > エンジニア：　市村さん＝橋本さん＞＞＞別所さん　（筧さんは１１月までお預けで不明です。）
ahokainen > エレン：　石川さん＞ANZAさん＞高橋さん
市村さんと石川さんは来月観ます。楽しみ。
筧さんは、相当へたです。でも、私はすごく気に入ってます。

ahokainen > 来年はきっと大好きな『レミゼ」も上演されるでしょうから、観劇に忙しい一年になりそうです。
えっつ！！レミゼ？？！（配役が楽しみ）キャッツやオペラザの怪人やエリザベートと日程だぶったらどうしよう！キャッツ、チケット山ほど買って失敗だった。来年はうれしい悲鳴だ！私東京住んでてほんと幸せだ。

帝国劇場「ミス・サイゴン」を４回目を観てきました。

今日のメインキャストは以下の通りでした。
エンジニア：市村正親
キム：松たか子
クリス：坂元健児
ジョン：岡幸二郎
エレン：石川
トゥイ：tekkan
ジジ：高島みほ

ついに、やっと、市村・松コンビを観れました。
すごい！！最高！！今日観れて幸せ。今までで一番満足感が高かった。
さすが、市村さん。もう、”もの”が違う！！もちろん、メジャーリーグのイチローもすごいけど、市村さんにも国民栄誉賞あげていいと思った。

観る前は、音痴だけど私のお気に入りの筧エンジニアには、さすがの市村さんもかなわないと思っていたけど、すごい。うまい。うますぎる！！！絶品だぁ〜！！もし英語がしゃべれたら、世界的に有名な舞台役者になっていただろうなぁ。

私が筧エンジニアが好きな理由は、
人を利用してずるがしこく生きているつもりが、反対に利用されていることもわからず、才能があると自分では思っているけど、才能などなく、でっかい野心を抱いていても、決して成功しないだろう。そして、そもそもアメリカには絶対いけず、結局夢が夢でおわり、あくせくもがいても、不器用な男だと思う。その若い世間知らずの勘違い男を、あの下手なうたをいっしょうけんめいやっているところとだぶり、よく、エンジニアを表現できていると思うところです。

ところが、今日市村エンジニアを観たら、全く違うアプローチをしていたと思う。
最初出てきた時は、おじさんというより、おじいさんで、髪染めればいいのに。。と思ったけど、市村エンジニアは、もう人生にピークをすぎて、実力は衰えて、あとは落ちるだけなのに、自分では気がつかず、あと一花さかせたい、もっともっと自分には可能性がある、もっともっとさらに上を目指せると、年老いた誰もがもつ哀れさを感じさせるエンジニアだったと思います。このエンジニアも”あり”だなと感じました。

それにしても、市村さんはうまい。難度の高い唄ばかりの舞台だと、”ｘｘさん”が”ｘｘ”の役をよく頑張っているな。。とか、全力投球しているな。。とか思って観ていたけど、彼は、完全にすべての歌詞を自分のものにして、エンジニアになりきっていた。歌っているという感覚がなかった。”しゃべるように歌う”ってよく聴くけど、このことか。。と思ってしまった。「舞台をやっています」「ミュージカルをやっています」って感じの演技じゃないのですよね。すごく頑張っているのだろうけど、さらっとやってて、自然に見え、全然頑張っているようには見えないところがさすがですよね。
完成度が全然違う。これでは、貸切公演が何本もたつはずだ。。もう絶賛。できればもう一回市村エンジニアみたい！！と強く思いました。

松さんは、モーツアルトのＣＤを聴いていたので、うまいとは期待していたけど、ここまでとは！！勢いは笹本キムにはかなわないかも知れないけど、わたしは松キムが一番好きです。キムはトゥイが３年も探し回ったほどの女です。勝ち気で、簡単にものになるような軽い女ではありません。でも美しく、そして、男がおっかけたくなる、忘れられないほどの魅力的な女でなくてはいけません。それでいくと、松さんは、うまく表現できていたと思います。
それに、銃を向けられた時や、トゥイが死んだ時に泣き叫ぶ姿は迫真の演技でした。これは、他の３人では見られなかったです。やっぱ演技力でも抜きんでてたと思います。染め五郎もいいけど、松たか子もまけてない。この家族すごい！

１幕の子供ができる前で、キムは「夢があるのよ」「夢がささえ」と歌っています。
子供ができてからは、「息子には才能に応じてチャンスを与えられる、自由なアメリカで、お金にも困らず生活させてみせる」「私の命をかけても、自分が手に入れられなかった物を与えてあげる」に彼女の夢がかわったのですね。いざとなったら女は、そして母は強い。
今回の公演を見て、私は今までアメリカがすごくきらいになって、なんてひどい国かにばかりとらわれていたけど、”命を懸けても子供を守る女のすごさ”にすごく感動しました。貧しい国も名もないひとりの女であっても、”母の愛”の前では、大国アメリカも、男もかたなしだぁ。。ってことですね。

私は「ミスサイゴン」というタイトルの意味を考えてみました。
この舞台で”ミスサイゴン”とは、”誰が一番夢をかなえられたか？”だと思います。
クリスはあの後どう生きようと一生キムを死なせたことが心に残り明るい生活は送れないと思う。あの性格からして生まれ変わってやり直そうとしても、吹っ切れないと思う。つまり、彼は”ミスサイゴン”にはなり得ない。（男だからなれないとかいう意味ではなく。。）

ジョンも自分が紹介した女性のために、クリスが悩んで、キムが死んだことを一生後悔するでしょう。彼も”ミスサイゴン”にはなり得ない。

エレンもタムの成長を観るたびにキムを思い出し、こころから幸せな生活がおくれるだろうか？彼女も”ミスサイゴン”にはなりえない。

エンジニアは、最後にキムが死んだ時、キムが死んだらせっかくここまできたのに、もう少しだったのに今までの苦労が水の泡だっていう地団駄踏んでで悔しがる様子が、印象的でした。これって、他のエンジニアはやってないと思う。彼ももう少しのところで、”ミスサイゴン”になり損ねたのです。

エレンが子供だけなら引き取るけど、まだクリスを愛している母を引き取るのは反対しるのを察知した賢いキムは、今夜クリスが私の元へ来るべきといいました。
そこで、自分が死んで死に際に直接タムを引き取れと、クリスへ言えば、彼の性格上、絶対キムの”夢”は適えられると確信したのでしょう。息子の幸せのため、つまり、”夢”を適えるための、命を懸けた一世一代のおおしばいですね。
最初のクラブでの”ミスサイゴン”コンテストでは、彼女は選ばれなかったけど、人生の”ミスサイゴン”にはキムは勝利を得たと思います。

yasuko > 最初出てきた時は、おじさんというより、おじいさんで、髪染めればいいのに。。と思ったけど、市村エンジニアは、もう人生にピークをすぎて、実力は衰えて、あとは落ちるだけなのに、自分では気がつかず、あと一花さかせたい、もっともっと自分には可能性がある、もっともっとさらに上を目指せると、年老いた誰もがもつ哀れさを感じさせるエンジニアだったと思います。このエンジニアも”あり”だなと感じました。

う〜ん、思わずうなってしまいましたが、納得！
YASUKOさんは、よくぞこれだけの事を考えられますね。素晴らしい！
それにしても、毎回観るたびにどんどん好きになるミュージカルです。
昨日のマチネ、ソワレと連合いが観てますので、帰宅したら感想をたっぷりと聞いてみましょう。
私は１１月まで観劇できません。あと４回、ひょっとすると５回を観る予定ですが、楽しみです。

帝国劇場「ミス・サイゴン」ひさしぶりに５回目を観てきました。
今日のメインキャストは以下の通りでした。
エンジニア：市村正親
キム：松たか子
クリス：井上芳雄
ジョン：岡幸二郎
エレン：ANZA
トゥイ：戸井勝海
ジジ：高島みほ
どうしても市村・松コンビが見たくてカード会社の割引チケットを買いました。
結構いい組み合わせなのに結局さばけなかったようで、売れ残ったようです。平日だから？と思っていましたが、行ってみて納得。学生の団体がはいっていたんだ。うるさいのなんのって。どなりたくなった。どうせ修学旅行か社会見学の一環で、観たくて見に来ている訳ではなく、学校の行事で組み込まれているので、ミュージカルなんて興味ないけど、しかたなく来ているから退屈だったのでしょうね。そういう人に始めてミュージカルなるものを見せるのもいい経験だけど、せめて四季みたいに、”学生の団体あり”とかスケジュール表に書いておいてほしい。劇場も学生の団体をとったらちゃんと観劇マナーとか教育してほしい。
ぐちはここまでにして。。

はじめての戸井さんは、いまひとつだった。いつも彼をみて感じることは、声量がない。今一つパンチが足りないんです。唄はうまいんだけど、なんかもの足りないんですよね。でも、死ぬシーンの表情は他のかたと違って、何とも言えなかった。あの表情は何を言わんとしたか？見た人の想像力をかきたてられる表情だった。愛するキムに撃たれて幸せそうに笑っているようにも見えたし、自分の愛が通じなくてせつなくて悲しそうにも見えた。ここだけは一見の価値ありかも。。
私は声が割れまくって、音程が外れまくっている tekkan トゥイが一番好き。もう観れないかと思うと悲しい。もうイメージぴったりだった。

前回最後でエンジニアは、「自分の夢を壊しやがって！何で死にやがった！」とキムに対して怒りを感じてあの行動をとったと思ったけど、今日のリアクションはちょっと違っていました。同じ人でも回をかさねると違ってくるんだ。。エンジニアは、タムを「金づる」とか言って、人を利用して自分の夢を果たそうとする、ずる賢い奴を装っているけど、本当は”３人運命共同体”で、いっしょに夢を適えるぞと、キムに対しても幸せになってほしいと多少感じているように思えました。今日の最後は本当に悲しんでいるように見えました。
本当はいい人なんだ。
１幕最後と２幕最後のタムに手を差し伸べるシーンに流れる音楽がいいですね。同じ曲ですよ。あの時の市村さんの目がいい！！なんだか気の狂った殺人鬼が人を殺す前の不気味な目をしています。これからどんなことをしてでも夢をかなえてみせるぞっていう期待と興奮と野心に満ちたぎらぎらした目です。あの目がぞくっとします。さすがベテラン。

そして、私はこのミスサイゴンって、キムのタムへの（母の息子への）究極の愛の物語で、キムとクリスの間には、苦しさを逃れるため、心の空虚を埋めるための付き合いで、愛などないと思っていたけど、今日のキムはなんだか、クリスをちょっとは本当に好きなのかもと感じました。愛というより、恋に近いかも。。でもクリスに関しては話にならない。結局極限状態（戦場での兵士）では、人間何を感じて何をするか、責任がとれないってことだと思います。やっぱ戦争ってみんなを不幸にするからやっちゃだめってことだと思います。この男将来自殺するかも。。とか思ってしまいました。そしてエレンが力強くタムを立派に育てていくような気がしました。キムが死んだ瞬間から悲しい顔から、「さあ、もう逃げられない。タムをひきとるしかないんだ。」と腹をくくったエレンの顔がなんだか印象的。
いざとなったら、男はうじうじしてて、女はさばさばしてる。

それにしても、みんながアメリカに行けば金持ちになれて、贅沢できて、幸せになれると夢みているのが、悲しい。アメリカ人に引き取ってもらえたら、子供の将来が輝かしいと信じきっているところが、情けないというか、他力本願というか、もっと自立しろよって思います。貧国の無教養さというか。。アメリカがそんなにすばらしいんだっけ？？
ヘリコプターのシーンも必死でいい訳聴かされているようで、笑っちゃうよ。ほんとにもう。何度観ても、ここだけはなんだかなぁと思ってしまう。

後１回（今週末）で最後のミスサイゴンになります。最後は気合入れて観て、泣くぞってかんじで臨みたいと思います。うるさいのが近くにいたら、ぜったいどなってやる。
それにしても、聴けば聴くほどいい曲だ。そして今回すばらしいキャスティングで質の高い公演だった。アンサンブルも本当に大満足。

ところで、レミゼの先行チケット、すでに５枚も買えてしまいました。席がいいかはチケット来てみないとわからないけど、山口さんの日程でも楽にとれるもんだ。残りは最後の記念キャストがとれるかどうかですね。いざとなったら会社休んでも行こうと思います。

ほんとに、四季も帝劇も最近有名ないい作品を多くやってくれるので、うれしい限りです。仕事以外にこれほど夢中になれるものができるなんて３年前までは思いもしなかった。ありがたいことです。生きていく楽しみが増えました。

YASUKOさんと１日違いの１１日にようやく筧エンジニアを観てきました。
予想に反して（失礼ですが）歌がうまかったです。演技も小賢しくて、なかなか味がありました。
別所さんよりは格段に好きですね。
今回は笹本さんのキムとANZAさんのエレンが素晴らしかったです。
戸井さんはまだ慣れていないのかな？　でも連合いから聞いていたよりは良かったです。
岡さんのジョンも違和感がなくなりました。
今日は『ミス　サイゴン』の９００回公演でしたが、連合いが観劇しました。連合いの話では、
明日（１３日）が市村さんの７００回目の公演だそうで、それは私が観れます。今から楽しみです。
なにせ田舎からでかけますので、明日は連れ合いとすれ違いの上京です。私は明日も含めて残り４回の観劇です。毎回観るたびに「今回が一番良かった。」なんて思ってしまいます。
見事にドツボにはまっていますね。

うらやましい。共通の趣味があっていいですね。自分がいいと思ったりした人を、よくなかったとかいわれるとけんかになりませんか？私は、たまに、自分のひいきを悪く言われると、むかつきそうになるのをこらえるのが大変です。

会社で友達に四季や宝塚や帝劇の話をしても、誰も興味持ってくれず、ミュージカルってまだ市民権得てないなぁ。。金のかかる趣味だねって言われて呆れられてます。

ところで、私のお気に入り石井さん、御病気でしょうかね。このまえＮＨＫの映画音楽特集で、これまた私のすきな布施さんが石井さんの唄を絶賛されていました。
でも、あのときちょっとあまりよくなかったので、変だなと思っていたのですよね。なんかこんなにへただったっけ？おかしいなって思ったのですが、あの頃から調子悪かったのでしょうか。。
私は明後日が最後です。最後に石井さん見たかったのだけど。。
ちょっといやらしすぎる石井さんのジョンを後１回みとくんだったとちと後悔してます。

私も ANZA のこおろぎのような声が好きです。エレンは ANZA が一番です。
筧さんは味がありますよね。でも最近テレビですごくつかれきった顔してますね。ぼーっとして、上の空の表情のときがある。だいぶお疲れのよう。

それと、クリスが休みくれって電話して、ジョンが「はぁ？」ってあきれるところがはまってます。岡さんと石井さんの「はぁ？」最高です。

最近ドラゴンダンサーが出てくる赤い旗もったシーンが結構迫力あって好きです。
どのシーンもいいですよね。メインキャストでない人の１，２フレーズしかないソロも、すごくうまいし。質では去年のレミゼより上だと思います。

宝塚みたいにDVDでれば３万でも買うんだけどなぁ。ただし、私のベストキャストなら。
しかし、初演のプログラム捨ててない私って本当に偉いって自分に感激しています。でっかいサイズのプログラムです。貴重品！！

今日は、私にとって最後のミス・サイゴンでした。
今日のメインキャストは以下の通りでし
エンジニア：橋本
キム：新妻聖子
クリス：井上
ジョン：今井清隆
エレン：ANZA
トゥイ：戸井勝海
ジジ：平澤

今日は、キムのピストルが早く音が出て、２発めでトゥイが死ぬことになりました。２回音が出るようになっていて助かった。後ろ向きの戸井さん、びっくりしたでしょうね。唯一の戸井さんの見せ場の死ぬ表情が今日は不発でかわいそうだったかな。私はあの表情楽しみにしていたので、ちょっと残念。
残念といえば、
石井クリスとジョンを後１回ずつみとかなかったことだけが心残りかな。。
（石井さん、大丈夫でしょうか。心配ですね。）
それと、１回でいいから、ヘリがおりてこない現場に立ち会ってみたかったかも。。

４ヶ月ミスサイゴンは期待以上に、満足させてもらいました。
ほんとに何度観ても、あきない、違う感想・感動を与えてくれる。キャストが違うとキャラが違うし、同じキャストでも回を重ねると演じかたが変ってきて、何度もリピートする醍醐味を味あわせてくれました。
最近帝劇いい！！ミス・サイゴンを見れたことに感謝・感激。ほんとに私は幸せ者だと思います。

さて、今日はオペラ座の怪人の先行予約日でした。
８枚も買ってしまった。いつも買いすぎて後悔する。幸い友達がもらってくれそうなので助かったけど。。今からほんとに楽しみ。ロングランしてくれ！！１階最前列のセンターで１回でいいから見てみたい。

来週はちなみに来日公演ケン・ヒル版のオペラ座の怪人を話しの種に見てきます。