[掲示板: ミュージカル一般 -- 時刻: 2024/11/28(08:44)]
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こんにちは。暑いですね。「梅田コマ劇場」と書くのは今年一杯になりそうですが、来年はどうするのか早く決めて欲しいところです。それではお願いします。
「マイ・フェア・レディ」
梅田コマ劇場
8月9日 1階7列25 →家族で観劇
東宝ミュージカル特別公演
「マイ・フェア・レディ」
〔オリジナル・スタッフ〕
脚本・作詞=アラン・ジェイ・ラーナー
音楽=フレデリック・ロウ
アメリカ版製作=ハーマン・レヴィン
バーナード・ショウ=原作「ピグマリオン」&ガブリエル・パスカル製作映画(ピグマリオン)より
オリジナル・プロダクション演出=モス・ハート
〔日本版スタッフ〕
演出=西川信廣
振付=上島雪夫
訳=倉橋健
訳詩=滝弘太郎・若谷和子
製作=東宝
<メインキャスト>
イライザ=大地真央
ヒギンズ教授=草刈正雄
ドゥーリトル=上條恒彦
ピッカリング大佐=浜畑賢吉
フレディ=岡幸二郎
ヒギンズ夫人=丹阿弥谷律子
トランシルバニア女王=月丘夢路
ゾルタン・カーパシー=藤堂新二
ピアス夫人=冨田恵子
ハリー=安崎求
<感想>
「大地真央のイライザの右に出るのは難しいなあ」
「マイ・フェア・レディ」といえば思い出すことがある。真央さんの帝劇初演のときに東京に出たばかりで、どうしても行きたくて、東宝テレザーブの存在も知らなくて、いきなり帝劇に電話したのだが、「真央さんの『マイ・ファア・レディ』のチケットは1枚もありません!」と、がちゃんと切られて、田舎者を思い知った経験がある。その後、某カードの貸切で、なんと1階1列が回ってきてリベンジしたのだが、あまりの真央さんの美しさに「いや、完璧なイライザだ」と思ったのを覚えている。
さて、今回はそういうわけで2度目の観劇となるのだが、前回とあまりキャストも変っておらず、安心して高いクオリティの舞台が観られると出かけた。演出、装置などが、21世紀版ということで変っていたが、「スタンダードの良さ」が味わえる舞台だった。このごろは『エリザベート』や『ファントム』など、ハッピーエンドではない舞台が人気を集めているが、自分としてはハッピーエンドのミュージカルが好きなので、永遠に好きなミュージカルベスト1になるのだろう。無駄なところなどどこもなくて、名曲ぞろいで、観終わって、「ああ、やはりこれは永遠の名作だな」という思いを強くした。あとは人別に。
イライザの大地真央さん。この人の持つ多くのレパートリーの役でやはりこれがベスト1、といわざるを得ない。競馬場でのコミカルなところはフレディでなくとも笑えてしまうし、そのあとの淑女ぶり、そして自立した女性、と上昇志向が強い女の子を完璧に演じていた。特に最後のピンクのドレスで降りてくるところは息を呑むばかりの美しさだ。この美しさと、歌・踊り・演技が出来る人、となるとなかなか見つからないだろう。次にこの役を引き渡すのはまだ先の話だろうな、と思った。やはり、真央さんのイライザは最高である。
ヒギンズ教授の草刈正雄さん。このミュージカルの役の中でこの役が1番難しいのではないか、と今回思った。ヒギンズはイライザに「エゴイスト」といわれるように自己中心主義なところがあり、また「人の気持ちを考えない」とも言われるのだが、これは感情、ましてや愛情表現が下手なのである。イライザの教育のことも「中流階級とその下の溝を埋めるべくやっているのだよ」というように、考えているのである。結局、倣岸なインテリという典型的な教授像から抜け出そうともがく一人の男性なのである。草刈さんはすごく外人らしく見えたし、母親の家で、イライザへの思いをなんとかして伝えようともがくところなど「あー、不器用な人だな」と理解できた。ただ、歌は映画のように語るように歌っているのだろうが、歌詞が聞き取りにくく、歌ってしまっているところのほうが良かった。
ピッカリング大佐の浜畑賢吉さん。イライザのことをわかってやる「好好爺」という感じではなく、「常識人」という感じだった。ヒギンズに振り回されているようで、自分のペースを守っているところがなんともバランスが良かった。
ドゥーリトルの上條恒彦さん。マイクの都合だろうか、台詞・歌詞ともに聞きにくくてせっかくいいナンバーが残念だった。しかし、ドラ親父ぶりは板についたものである。
ヒギンズ夫人の丹阿弥谷律子さん。なんとも品のいい上流階級の老婦人で、イライザの出現に初めは目を白黒させるものの肩を持つようになるご夫人を出てくるだけで柔らかい雰囲気が漂って流石だった。また、息子の服装に文句を言うところも母親の暖かさを感じた。
フレディの岡幸二郎さん。「♪君住む街で」がメインだが、この人をもってすれば完璧に歌い上げていたし、役が軽すぎる感じもした。
このほかには、カーパシーの藤堂新二さんのうさんくささは面白かったし、ハリーの安崎求さんの歌唱と帽子の扱いの上手さが印象に残った。
とにかく「ウエルメイド」という言葉がぴったりの、「これぞミュージカル」というものを観てきたと思う。猛暑の中暑かったけれど、行ってよかった。
<金子のよしなしごと>
この梅田コマ劇場は阪急に売却されて、大阪なんとか劇場に名前を変えてやるそうだ。演歌歌手芝居を少なくし、ミュージカルや宝塚をやる、ということだが、宝塚に関しては来年7月に月組が決定したが、いったい何をやるのだろう。自分としては日生劇場でやったものをこちらでやってほしいのだが。また、今年のようにジャニーズもあるのだろうか。しかし、宝塚はドラマシティ3回、コマ1回で果たして上手く回るのだろうか?あまりの激務になるのなら、この際、1つ組を増やしてもいいかも、と思う。現在の宝塚はトップ候補生が多すぎる。とりあえず、早くコマの来年のラインナップを発表して欲しいところだ。しかし、演歌歌手の方々は、これから東京は新宿コマでやれても、大阪は新歌舞伎座に行くしかないから大変だろうな。
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やった!!
11月「マイ・フェア・レディ」帝劇上演決定です。
大好きな浦井さんも、石井さんも出るし、楽しみ。
また、大地真央の美しい顔が拝めると思うと楽しみ。
P.S.
ところで、本田美奈子さん、レミゼ降板でかわいそうですね。彼女目当てで3月チケット買っているのに。くやしいでしょうね。
8月「李香蘭」「異国の丘」が再演らしいので、こちらも楽しみ。
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帝国劇場へ「マイ・フェア・レディ」を観劇してまいりました。
主な配役は以下の通りです。
イライザ=大地真央
ヒギンズ教授=石井一孝
ドゥーリトル=上條恒彦
ピッカリング大佐=羽場祐一
フレディ=浦井健治
通常他の公演は同じものを続けて劇場を転々と1年くらいかけて上演していくものなのに、彼女はいくつかの持ちネタ(「マイフェアレディ」「風と共に去りぬ」「サウンドオブミュージック」等。)を劇場を変えるたびに交代で上演していくのですね。大阪や博多でやっているのを見たいと思っても、東京では1年あるいは数年待たないと見れないのです。やっと、「マイフェアレディ」が東京にやってきてみることができました。待ちが長かったです。思わず2枚もチケット買っちゃいました。
オードリィヘップバーンのDVDを持っているのですが、ほとんど映画に忠実ですね。というか、映画が舞台に忠実だったのでしょうけど。。
今日の感想は、
終わってみて今から考えると、この舞台の見所は最後の10分間だと思う。正直前半は非常に退屈。途中何度も寝そうになった。やたらヒギンズは怒鳴るし、差別発言が多くて、なんだかちょっと不愉快にさえなる。ちょっと前半テンポがのろいと思う。
ところが最後のヒギンズの母親の家での2人の激しいやりとりと、その後の負け惜しみで強がってみせながら家に戻るシーン、そして家に戻ってからのラストシーンを見て、素直になれない大人のストーリーだなぁと思った。
パンフを見ると、”階級による差別などない、優しさのある生き方”が主題らしいけど、私には”男って最後までばかね。”ってのが主題のよう。
劇中、ヒギンズが”なぜ女は男みたいに穏やかで優しく振る舞えない?”と女は理解できない不思議な生き物だって唄っているけど、結局最後まで素直になれなかった子供みたいなのは、男のほう。途中から、ピアス夫人も母親も、”やれ、やれ。男って困ったもんだ。”って感じで大きく見守っているところがまたいい。
最後の涙を帽子で隠すシーンがまた、素直になりたいのに、とうとう最後までなり切れない子供みたいで、これが、最初の彼の理不尽さが大きければ大きいほど、こっけいで面白く生きてくる。
あまのじゃくな私は痛いほど素直でない彼の行動がわかります。そしてイライザも素直じゃないから、素直じゃない彼の本心が分かって戻ったのでしょう。なんで魅力的でもないヒギンズの元へイライザが戻るのかわからないって思った方は、よほど素直な人格者なのだと思います。いいとしして結婚してないやつって、こんなのばっかです。欠陥人間と思わないでください。わかってやって。
P.S.
ミーハーな私は本田美奈子さんのCDを買ってしまいました。
「時」「Life」「Amazing Grade」「ミス・サイゴン初演劇場ライブ版」
彼女が病気でなくなられる事でもなければ、ミスサイゴンは別として、他の3つは買わなかっただろうなぁ。
ミス・サイゴンは何度聴いても、自分を犠牲にしてまで子供の幸せを思った母の究極の愛に感動して涙がでます。東京の地下鉄でミス・サイゴンの歌詞カード見て泣いているおばさんがいたら、それは私かも。。
こんなことを書いてはいけないとは思いますが、それ以外の最近のクラシックに目覚めた後の曲は物足りなかったです。サラ・ブライトマンとか聞いた後(比べること自体がおかしいんだけど。。)聴くと、迫力不足。結局一番よかったのは、アイドル絶頂期の歌。Oneway Generation, 1986年のマリリン、Temptation。これだけしっかり唄えるアイドルはなかなかいない。本当にパンチきいてて質が高いです。そして、いつの歌かはわからないけど、アマリアって曲が異邦人っぽくて気に入りました。
やっぱ、本田美奈子のキムを見なかったことが悔やまれる。彼女がでると他の大物女優さんが食われちゃうからか、事務所の力がないからかわからないけど、ミス・サイゴン、レミゼ以外であんまし大役がなく、彼女の舞台を見れなかったのが非常に残念。もっともっといろんな舞台でてほしかったな。
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現在は劇場名まで変わってしまい・・・キャストもこれだけ変ると、私が観劇したのは大昔のような気がします。梅田芸術劇場は真央さんのこれまでの集客力というものに敬意を表さないのでしょうか?彼女のコンサート、大阪は絶対あそこでやるべきです。
yasuko > 主な配役は以下の通りです。
yasuko > イライザ=大地真央
yasuko > ヒギンズ教授=石井一孝
yasuko > ドゥーリトル=上條恒彦
yasuko > ピッカリング大佐=羽場祐一
yasuko > フレディ=浦井健治
yasuko > 通常他の公演は同じものを続けて劇場を転々と1年くらいかけて上演していくものなのに、彼女はいくつかの持ちネタ(「マイフェアレディ」「風と共に去りぬ」「サウンドオブミュージック」等。)を劇場を変えるたびに交代で上演していくのですね。大阪や博多でやっているのを見たいと思っても、東京では1年あるいは数年待たないと見れないのです。やっと、「マイフェアレディ」が東京にやってきてみることができました。待ちが長かったです。思わず2枚もチケット買っちゃいました。
大阪など、「いつ真央さんきはるの?」状態です。
yasuko > 今日の感想は、
yasuko > 終わってみて今から考えると、この舞台の見所は最後の10分間だと思う。正直前半は非常に退屈。途中何度も寝そうになった。やたらヒギンズは怒鳴るし、差別発言が多くて、なんだかちょっと不愉快にさえなる。ちょっと前半テンポがのろいと思う。
yasuko > ところが最後のヒギンズの母親の家での2人の激しいやりとりと、その後の負け惜しみで強がってみせながら家に戻るシーン、そして家に戻ってからのラストシーンを見て、素直になれない大人のストーリーだなぁと思った。
yasuko > パンフを見ると、”階級による差別などない、優しさのある生き方”が主題らしいけど、私には”男って最後までばかね。”ってのが主題のよう。
大阪公演のとき、両親と行きましたが、父が「これは男と女の価値観の違いをついたミュージカルだ」と私と母に向かって終演後のたまいました。男性にはヒギンズの気持ちが良くわかるようです。1世紀たっても埋められない根本的な男と女の気持ちの持っていきかた、そこをテーマにしたバーナード・ショーの偉大さなのでしょうか。
しかし、真央さんはいつまでイライザされるのでしょうか?でも、真央さん以外に適任者今の日本ミュージカル界にいないしな・・・・。
yasuko > やっぱ、本田美奈子のキムを見なかったことが悔やまれる。彼女がでると他の大物女優さんが食われちゃうからか、事務所の力がないからかわからないけど、ミス・サイゴン、レミゼ以外であんまし大役がなく、彼女の舞台を見れなかったのが非常に残念。もっともっといろんな舞台でてほしかったな。
私は「初・帝劇」が「ミス・サイゴン」で15列目ぐらいでしたが、キムは本田さんでした。はじめは行く気がなかったのですが、阪急系カードの応募に出したら、たまたま「ミス・サイゴン」のPRCDが当たったのです。聴くと曲が頭の中でぐるんぐるんまわりだして、「よし、劇場へ」と思いました。あのときのどの歌も心に残っています。遅くなりましたが、ご冥福をお祈りします。
ところで、来年11・12月帝劇で大型ミュージカルやるそうですけど(メールマガジンにあった)、今のところスタッフ・キャスト未定とか。どうせ、演出:小池修一郎、主演:一路&山口のような気がするのは私だけでしょうか。では。
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今日は2回目の「マイ・フェア・レディ」を観てきました。非常に面白かったです。石井さんの最後のうろたえっぷりが面白かったです。
おそらくあの二人の性格なら、階級が同じでも、教育や生活水準が同じでも、言葉が同じでも、あんな風に平行線だったと思います。
金子さんのお父様がおっしゃるように、男と女の思考回路の違いが産む、滑稽な意思の不疎通の物語だと思いました。
女は最後までたとえ間違っていても、強気で押し通せばいいのよ。男は、たとえ正しくても、”はい、はい。女性のおっしゃる通りです。”って負けを認めて、手の上で転がされているふりをして、実はすべてを受け入れているおおらかさというか、大きさがあるってことでしょうか。そうでもないと男と女って思考や行動の違いを理解するのは難しいって事でしょうか。そんな違いなんて、男は理解する必要はないのですよ。理解しようとすること事態が無理なのです。
そういう事が主題と思ってみると、かなり面白い作品だと思いました。
なんだか、「マイ・フェア・レディ」で2時間半ほどかけて表現しようとしたことは、この間の宙組の全国ツアーの「風と共に去りぬ」のしばいの後の、フィナーレのデュエットダンスの2分程度で表現されていたような気がする。あのダンスはすばらしかった。レッド・バトラーもヒギンズになれれば、スカーレットと別れずに済んだのに。デュエットダンスのように振る舞えば、最後はヒギンズとイライザみたいに、ハッピーエンドだったのにねぇ。無理に女を理解しようなどと苦しんではいけないのです。
大地さんは、帝劇ではいつもチケットの売れ行きがあまりよくないですね。前回は休日なのに拍手もぱらぱらで全然盛り上がらなかったけど、今日はファンクラブかなにか団体がはいっていたのか、すごい盛り上がりようでした。誰か右後方席で拍手を先導する人いませんでした?「さぁ。皆さん。ここは盛り上げるとこよ!」って感じで、おなじみの曲が始まったとたん、小さい拍手を早めに誰かが始めるのです。そうすると、後方の団体さんがいっせいに物凄い拍手。つられて、われわれも拍手。ここじゃ前回拍手全然なかったけど。。。ってとこで、今日は異様に盛り上がりました。でも、おかげで楽しく観れました。
いや、石井さんよかった。ますます好きになりました。やっぱ、ファンクラブはいろうか迷うなぁ。でもロックのライブにはちょっとついていけないし。。