[掲示板: ミュージカル一般 -- 時刻: 2024/11/28(16:46)]
------------------------------
「ウエストサイドストーリー」青山劇場を観に行ってきました。
主な出演者は以下の通りです。
Tony:東山紀之
Maria:島田歌穂
Riff:錦織一清
Bernardo:植草克秀
Anita:香寿たつき
主役はジャニーズの少年隊。West Side Story というより、少年隊がジャニーズ主催で毎年やっているらしい SHONENTAI PLAYZONE の公演です。
見終わった後の感想は、正直複雑な気持ちです。満点が星5つなら、今回は星3つです。感動して人に勧めたいほどではないけど、話の種に観とかなきゃ、という公演。
こんなこと書くのも何なんですが、最後まで結構いらいらしたり、我慢したりして、忍耐させられた観劇でした。
それではそんなに悪かったかというと、そうでもなく、
1)冒頭のダンスシーンはかっこよかった。
これからどんな素敵な舞台を見せてくれるんだろうと、期待が高まりわくわくしました。Cool のダンスシーンも良かったです。
2)アニータの America 最高でした。
正直、星のトップがジャニーズの引き立て役で、しかも、キャラと会わないアニータなんて、かわいそうとか、観る前は思っていたのですが、すばらしくかっこいいダンスシーンでした。さすがですよ。
3)島田歌穂の歌はもちろん最高でした。
彼女の第一声を聞いて、やっとミュージカルを見に来たんだと感じました。でも、ちょっと若いころみたいに歌に張りがなくなったかな?と思いました。ひょっとしたら、共演者の若い男の子達にあわせて、少し声量おとしてたのかな??
4)第2幕のアニータとマリアのシーンに涙しました。
このシーンを観て、プロの演技を見たって感じですね。
ちょっと不覚にも涙が流れました。
5)日本で日本語の West Side Story を観れたことに感動。
これはできがいいかどうかは無関係に、一生のうちに、日本で日本語の West Side Story を観れたことに感謝すべきと思います。幸せ者ですね。
それでは、なぜ見終わってこのもやもや感が残ったかというと、ジャニーズの舞台を見るのは初めてで、こんなものかというのを知らずにチケット買ってしまったことに後悔しました。
つまり、ミュージカルではなく、ウエストサイドストーリーでもなく、あくまで、メインはジャニーズの少年隊の毎年のお祭りの一環なのです。
もともとプロのミュージカルは俳優ではないので、舞台での発声とか勉強してないらしく、声が通らないのです。せりふも聞き取りにくいし、歌も声量が全然ないし。。
でも、よく考えればテレビでもジャニーズの歌や芝居のレベルは見てるから、こんなことはチケット買う前から予測できたことです。それなのに、”ウエストサイドストーリー”とか、”島田歌穂”とかいうキーワードに反応して2枚もチケット買ってしまった私が悪いのです。
まあ、でも1回は観ておいて話の種にはなると思います。でも、2回目はどうしようか。。。と正直、困っています。
できれば、ジャニーズのやった役をそっくり他のミュージカル俳優に入れ替えた、本物のミュージカルを観たかった。
それと、パンフ3,000円は高すぎですよ。ジャニーズファンは金持ちなのか、ウエストサイドストーリーのライセンス料が高くついて、パンフ代高騰に反映せざるを得なかったのだろうか??
今年 CABARET の来日公演があります。とてもいい席がとれました。真矢みき、錦織一清の日本語版 CABARET もみたくて、さっそく今日この公演の観劇前にチケット買ったのですが、観劇後、ジャニーズ主催なら、またこんな気持ちになるのかなと思うと、買わないほうが良かったかなと思っています。これが最後で、ジャニーズ主役の舞台はもうチケット買わないことにします。やっぱり絶えられないです。もっと事務所も教育すればいいのにもったいない。踊りがすばらしく、みんなかっこいいし、一生懸命演技して、歌ってはいるのですが。歌とせりふが。。。たとえ多少下手でも、内野さんみたいに、迫力あると感動させられる舞台にできるのに。。。もったいない。これほど、毎年大量のタレントを舞台に送り込んどきながら、ちゃんとした教育してない事務所に疑問を感じます。
まあ、おばさんの戯言でした。年なのに年甲斐もなく、ジャニーズの舞台を見に行った私が全部悪いのです。彼らは悪くはないです。はい。
身の程をわきまえて、観る公演を選ぼうというのが、今回の教訓でした。
------------------------------
「ウエストサイドストーリー」青山劇場の2回目を見にいきましたが、ずいぶん初回と比べるとよくなっていました。ちゃんとミュージカルしてました。ジャニーズだからって馬鹿にできないですね。
特に東山さん、声がでるようになっていました。若い人たちはやりながら成長して行くのですね。
といっても、ジャニーズが他と対等に戦えるレベルになるにはまだまだなのですけどね。彼の歌は、あまりに丁寧に音をはずさないように歌いすぎて、迫力に欠けます。トニーは優男だからあの”マリア”もありかなとは思いますが、思いのたけを切々と歌う時は、多少音はずれてもいいから、もっと腹から声だして歌ってほしかったな。もっと言いたいこと在るけど、これ以上書くとファンが恐いのでやめときます。
他には2回観て、気づいたけど、女性のアンサンブルが相当レベル高いです。
ジェット団の3人の女性の、Cool のダンスがかっこいいですね。相当うまいとみえます。中心で踊られている方、リフの彼女役の方は、どっかで観たこと在るけど、ミュージカル座の方かなぁ??あの3人、男達より、かっこいいです。
シャーク団の女性で America のシーンで、椅子にすわって、金髪のショートカットの人、いい味出していますね。声がかわいい。TS Foundation の人かな??
結局、島田歌穂目当てで、チケット2枚買ったけど、2回観て、一番印象に残ったのは、Anita ですかね。去年の来日公演の時もそうだったけど、ウエストサイドストーリーでは、アニータって、結構大事な役なのですよね。この役がうまいかどうかで、きまると思います。影の主役だと思います。
ダンスシーンも激しいし、多いし、香寿さんって、在団中のトップをやられてたときと同じくらいハードだったのではないかと思います。それに歌が低い音域だから、この役って宝塚の男役にはもってこいかも。歌も相当よかったです。高音の島田歌穂より、低音の香寿さんのほうがかっこよくって、印象に残りました。大健闘です。「屋根の上のバイオリン弾き」は正直全然物足りなかったけど、今回は、本当によくやったって感じです。
来年「モーツアルト」再演なら、久世さんがやられた、男爵夫人やってくれないかな。もうキャスト決まっているだろうけど。。彼女にドレスは似合わないかもしれないけど、主催者も今後は日本のミュージカル舞台の質を上げるためには、できるだけ実力重視で、役を決定してほしい。客寄せパンダの、かっこいい男や、かわいい女はひとりずつで十分です。はい。