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191. Re: 帝国劇場「エリザベート」山口・今・藤井・鈴木
ユーザ名: yasuko
日時: 2004/5/6(14:00)
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帝国劇場「エリザベート」山口・今・藤井・鈴木を見てきました。今回3月に続いてまだ2回目です。
はいって驚いたのが、パンフレットが舞台写真が追加になっただけで、2000円になっていたことです。1500円でも高いと思っていたけど、まるで婦人画報並みの重さと分厚さです。ここまで凝る必要があるのかなとも思いましたが、買ってしまいました。
さすがにこの時期では、窓口販売ではすべてチケットは完売でしたが、やはり売れ行きが全然違うようです。どこかの会員優先席などは、内野さんの公演日はだいぶ売れ残っているようです。窓口のお姉さんも、「ミスサイゴン」もう買えないのかと質問していた人に、「チケットは出演者が誰かで売れ行きが全然違います。」と応えていました。出演者が誰かで売れ行きが全然違うというのは、主催者側も、出演者本人もよーく分かっていることなのですよね。きびしい世界だけれど、これで切磋琢磨してレベルが上がっていき、実力のない人が淘汰されていくのが、日本のミュージカル界の発展のためになるのでしょう。
ある意味、この組み合わせは私の中ではベストメンバーです。
最後のダンスでは、ブラボーが飛びました。
さすがに山口さんを聞くと、内野さんは聞けないカナ。。。
ミルクではなかなか拍手が鳴り止まず、ちょっとしたショーストッパーってとこでしょうか。(ウィーンと比べるとまだ地味ですが。。)
今回私が注目したのは、青年ルドルフ役の藤井さん。ハイトンボイスがかわいい。確かに中川さんと比べると全然下手なのかもしれないけど、ほんとにけなげに踊っていて、非常に好感もてました。1回目より高音もよく出るようになったし。結構これが機会になってブレイクするかもです。
やっぱ、再演するなら、エリザベートもダブルキャストにして欲しい。
一路さんのやっとでる高音は聞くのがつらい。
後は内野さんの千秋楽と山口さんの前楽を見にいく予定です。
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192. Re: 帝国劇場「エリザベート」山口・今・藤井・鈴木
ユーザ名: yasuko
日時: 2004/5/6(20:42)
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yasuko > 最後のダンスでは、ブラボーが飛びました。
yasuko > さすがに山口さんを聞くと、内野さんは聞けないカナ。。。
書き忘れたことがあるので、付け加えると、
確かに山口さんは声がよく出るのですが、唄い方が丁寧すぎるというか楽譜道理というか。。死神の迫力に欠けたような気がしました。
へたでも内野さんのやぶれかぶれの(??)迫力の死神もありかなとも思えます。
実力の差は明白なので、彼は本当に必死に全力投球しているのだと思います。そこが痛々しくて、母性本能くすぐるのかも。。相当な人数の出待ちがいましたし。。
それに山口さんは動きが太りすぎのせいかおかしい。最初の胸の空いた服はあの体系では似合わない。ビジュアル的には絶対内野さんがイメージ道理かもと思います。
ウィーンのプログラムでも日本の公演のページがありますが、トートの写真は内野さんのほうを使っていました。
重ね重ね、何度も同じことを書いてますが、再演するなら、レミゼみたいにエリザベート、トート含めて4キャストぐらい思い切ったことやって、オーディションで新人大抜擢でもして、埋もれたスターの発掘をしてほしいです。
一路さん以外のエリザベートも観たいです。井料さんなんてどうでしょうか。美人だし、クリスティーヌやった人だから、あの高音、楽にだせるでしょう。彼女にぴったりな気がします。
駒田さん、吉野さんのルキーニ観てみたい。結構この二人違ったタイプのルキーニやってくれそうで、いけるかもと思います。
ゾフィーに夏木マリなんていいかもと思います。
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198. Re: 帝国劇場「エリザベート」内野(楽)・今・浦井・鈴木
ユーザ名: yasuko
日時: 2004/5/24(00:09)
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帝国劇場「エリザベート」内野(楽)・今・浦井・鈴木を見てきました。
3回目です。
感動した。今までで一番よかった。
すべてのシーンが練り上げられて、完璧に近づいていく。やっぱ、舞台は何度か見ないと駄目と実感した。そして見るならやっぱり楽が一番。
内野さんはトート像をしっかりもって演じています。歌も前回よりよくなっています。そして、トートに外見も、すべてなりきっているのです。劇団で鍛えた演技力が光ります。「愛と死の輪舞」も、「最後のダンス」も、「闇が広がる」も、「私が踊る時」も、ぞくぞくするくらいよかった。
花組の千秋楽の「私が踊る時」の大鳥さんは最高だった。でも今日の内野、一路ペアの「私が踊る時」は歌のうまい春野さんのトートよりよかった。
ルドルフとの「闇が広がる」とその後の「これを逃すとチャンスはないぞー、」っていう歌詞のシーンも、そごすぎて言いあらわせないくらいすばらしかった。
内野さんは、あのはずかしい髪型も衣装もよく似合っています。歌も今日は最高だった。迫力があり、完全にトートになりきってパンチがあり、何がなんでもエリザベートを追い込んで自分の力で奪ってみせるというパワーが感じられ、恋をしている男の一途さが感じられて、かっこいいです。完全に歌のうまい山口さんを超えていた。
内野さん、千秋楽お疲れさまでした。すばらしい公演でした。感謝いたします。
そして見るたびにかわいさが増してくる浦井さん。ちょっともうたまらんって感じです。「闇が広がる」も革命のシーンもマイヤーリンクの自殺シーンもかっこよかった。頭脳明晰(ツアーのときのガイドさんによると相当頭よかったらしい)で、さびしがり屋でそして繊細で、清純でおぼっちゃまの育ちのよいルドルフが完璧に演じられていました。
今日のこのシーンを見て、ルドルフは暗殺説が正しいような気がしてきました。
父親にではなく、ハフスブルク家を守ろうとする皇帝に使える忠実な家臣により、家のために密かに自殺にみせかけて暗殺されたような気がします。
<p>私は前々から、このエリザベートって、イギリスの元皇太子妃ダイアナさんの人生にちょっと似ているなと思っていました。きっと彼女も何十年か後には、小説か、舞台か、映画になるだろうと思います。
最初はお姉さんがお后候補だったこと。
活発な生活で若くしてお嫁入りしたこと。
美しくスタイル抜群で、その美貌が国の外交の切り札になりえたほどだったこと。
皇室の堅いしきたりに負けまいと自分を見うしたくないともがき、自分らしく生きようと最後まで頑張ったこと。
パパラッチにおいかけられていたこと。
そして、最後は「もう放っておいて。。」と言い残して死んでいったといいます。
もう十分戦って、疲れ果て、そして自分らしく生きようと頑張ったことに、ある程度納得して、死んでいったような気がします。
それがまるで、トートと結ばれたシシィと同じ気がします。
先ごろ、デンマークの皇太子がオーストラリアの民間から皇太子妃を迎えました。
日本の皇太妃も最近いろいろ大変そうです。
ぜひ皆さん幸せにと心より祈るばかりです。
最後は、29日に最後の観劇をする予定ですが、失礼だけど山口さんは今日の内野さんを超えられるか不安です。
とにかく今日の内野トート最高でした。内野さんは歌へただから頑張ってもある程度までしかいけないと思っていたけど、そんなことは全然なかったです。プロ意識を、男の意地を感じさせていただきました。さすが文学座。見直しました。(こうやって一路さんは若い男を育てていってください。それがあなたの使命のような気がします。)
カーテンコールも、最後のあいさつも、とにかく素敵でした。今日見れたことに、心より感謝、感動、幸せを感じました。もう絶賛!!
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199. Re: 帝国劇場「エリザベート」山口・今・浦井・市川
ユーザ名: yasuko
日時: 2004/5/30(15:25)
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帝国劇場「エリザベート」山口・今・浦井・市川を見てきました。
4回目。私にとっては、今回の公演最終日です。
レミゼみたいにいろんなキャストをできるだけ網羅して見たいと思ったのですが、思うようにチケットがとれませんでした。
フランツとトートはそれぞれダブルキャスト2回ずつ見ることができましたが、青年ルドルフは浦井さんだけ。エルマーは今さんを3回という結果となってしまいました。
今回みてふと思ったのですが、
内野トートは
1)主役はトートだ。
というより、歌でかなわない分、内野さんがものすごい迫力で声をだしまくるので、トートのほうが全然エリザベートより目立ったしまっている。それが、とても情熱的な、より人間的で、”男”としても魅力的に感じさせてくれる。120%全力投球でこの公演に望んでいる。力を抜くとか、主役を引き立てるうまい脇とかいうことを考えられる気持ちの余裕がない。もともとミュージカル役者ではないので、しかたないかな。テーマが「やらねばいけないことが、できない。やってはいけないことを、やらずにおれない。人間の欲望や性(さが)」のような気がします。つまりその(さが)をトートが激しく表現しているので、トートが目立ちすぎ、宝塚版と違いがだせなかったと思います。かっこいいのだけれど、エリザベートの生き方がかすんでしまい、つい宝塚版と比較して見たくなった。
2)ビジュアル的には、まさにはまり役。再演するなら、内野さんははずさないで欲しい。
山口トートは
1)主役はエリザベート。
最初は迫力なく、山口さんどうしたんだろうと思っていたけど、違うんだということがわかった。これは意図的におさえた演技をしなくてはいけないという彼の解釈ではないかと思いました。だからもちろん高音は安心して聞けるし、濁りのない声だけれど、淡々とややおさえた、内野トートと比べると、大人のトートです。トート主役の宝塚版とは違う、東宝版の意図(エリザベートの生き方をより深く表現したい)をくんだものになっているのは、山口トートのほうです。
テーマは「もがいても変えれない運命がある」のような気がします。エリザベートの運命をトートが静かに表現していたと思います。あくまで、主役はエリザベート。山口さんがトートのときは、エリザベートの生き方や心情をより集中して観劇できるように、山口さんは意識して演じてらしたような気がします。したがって、最後のシーンの歌詞が非常に感動して、宝塚版とは違う感動を得ることができました。
本来「エリザベート」とは、運命に果敢に立ち向かい最後まで自分らしさを見失うまいとした皇后をたたえるミュージカルではないかと思えます。
2)ビジュアル的には、今年が限界と思います。
あの体系では、再演するときは、岡さんか、石井さんか、またはいっそオペラ歌手にゆずったほうがいいと思います。ウィーン版のような若くてかっこいい”ロックンローラー”っぽい人もいいかもしれないです。または、四季の阿久津さんなどいかかでしょうか。
トートが違うと、全く違うテーマです。見るポイントが違っています。本来東宝版として正しいのは山口トートのほうですが、見るかたの好みにより、内野トートもなかなかです。これから見られるかたは、ぜひ2人とも見て下さい。
そして、一路さんのことを散々悪く書いたけど、今日見て、いや違うと思いました。
今まで、さんざん元宝塚トップの公演を見てきましたが、どれも元トップがこの程度の実力か。。。と物足りなさを感じましたが、これだけの大きな公演を、再演で、しかもロングラン。それもひとりで遣り抜くとは、やっぱそんじょそこらの元トップとは根性が違うと見直しました。それに年をおいてからのエリザベートは美しい。この大人の色気は現役のジェンヌさんでは、たとえ歌がうまかろうがかなわないでしょう。
今日の最後のシーンは圧巻だった。
そして、「不遇の皇后エリザベート」などといわれていますが、最後の昇天(今回は上へ昇らず棺桶にはいるのだけれど。。)のシーンの歌詞をきいて、果たしてエリザベートは不幸だったか?と疑問を感じました。いや、違う。彼女は幸せだった。美しいがゆえに、皇太子に気に入られて、一般の人とは違う人生を歩まざるをえなかった。それがゆえ、泣いたことも、悩んだことも、負けたこともあったが、「私は十分戦って、自分らしく生き抜いて、精一杯生きたのよ。こういう人生を生きた私を、誰が悪く言えて??私はがんばったのよ!!胸をはって、プライドをもって死んでいくわ。」っていっているように聞こえ、一生懸命精一杯生きた皇后に対する賛歌に聞こえました。”不遇”という言葉は彼女には適切な表現ではないと思います。それにフランツにあれほど愛されて。幸せだったと思います。この点、ダイアナさんと決定的に違う点です。「不遇の皇太子妃ダイアナ」ってミュージカル、だれか優秀な脚本家さん作って下さい。
もっと回数みれれば、全キャスト見たり、細かな違いや、じっくり深く見れるのですが、4回ではこれが限界でした。
あす千秋楽見れる人がうらやましい。残念!!!
ウィーンまたいきたいな。
いっそ、ロック版エリザベートとか、オペラ版エリザベートも企画して欲しい。
前も書いたが、レミゼコンサートみたいに、エリザコンサートを各国のメインキャスト、宝塚歴代キャストも交えて、日本でやってほしい。
轟、紫吹のルキーニ、姿月トートも生でみたい。
だれか金ある人、企画して下さい。
<内野トートにいたく感動して、彼のほかの舞台も見てみたいと思い、今日「モンテクリスト伯」のチケットを買おうとしたのですが、あっというまに初日 sold out。安寿ミラの「モンテクリスト伯」はかっこよかった。ぜひ比較したかったのだけれど、残念。
p.s.
それと、あすの深夜日本テレビでOSKの特集やるみたいです。HPに DVD の販売しているとあったので、大阪まで見にいけない分、購入しようか迷っています。あすのテレビみて考え様と思います。
12日には NHK で宝塚の特集やるみたいだし。これも見なくちゃと思っています。