Re: 月組大劇場「薔薇の封印」

１泊２回観劇ツアーで大劇場へ月組公演を見てきました。

結論から言うと、すごく満足して今帰ってきたところです。
１回観劇日帰りツアーにしようか、今回は大劇場パスしようかと迷いましたが、２回観て正解。人によって好みや評価が違うと思いますが、私は、りかさんがトップになってからのすべての公演の中で(Guys and Dollsは別格なので除いて）、この作品が一番傑作だと思います。

幸い、心配していたけど、東京では無事全日程全席種完売でうれしいかぎりです。
正直東京では代行業が横行していて、業者が買いあさって高くで売っているため売れ行きがいいのではとは思うのですが、絶対全日程満席で東京は送り出してあげたいです。

１．３つの時代のストーリーからなっているのですが、各時代でキャラが違う役をそれぞれ、どんな風に見せてくれるか非常に楽しめました。１公演で３つのおしばいを観たようで、得した気分。特に大空さんの３役が見事でした。正直私は彼女がどうしてそんなに人気があるのだろうと、いままで良さを理解できずにいましたが、今回で理解できました。３役ともよかったですよ。すっかりこの公演で彼女のファンになってしまいました。

２．第２話の宮廷シーンは笑えます。ばかばかしいけど、それでいて、何気に歌も、踊りもすごいのです。今まで宝塚になんか、日ごろ四季しか見ない人は、はずかしくて連れて行けなかったけど、これなら、自信もって連れて行けます。
りかさんもさることながら、霧矢さんの皇帝の踊りがすばらしいし、うたもばかっぽく唄っているけど、うまい！！そして何より、月の娘役のうたがすばらしい。
最初ベルばらが始まったかと思いました。あの２つの勢力図を説明する、美原さん、すばらしい。センターで派手なドレスで目立った役でうれしいです。あなたは、ピークを過ぎた女優とか、ちょっと暗めの役が多かったけど、この時の笑顔が輝いていて今でも忘れられない。銀橋での歌もこれほど歌えるとは知らなかった。最後にすばらしい見せ場を作ってもらって、よかった。自分の娘のようにうれしい限りです。
そして２勢力の女性の歌がオペラのようですばらしい。月の娘役、歌レベル高い！！最後のエトワールも見事でした。これでこそタカラヅカの娘役ですよ。これを期待して見に行くんです。人間とは思えないような、ぎんぎんに高い声だして唄ってほしい。

３．嘉月さんの五色の薔薇の歌ですが、私は声が素敵と思いました。はっきりいうと、この歌から、ストーリーに引き込まれてしまいました。
いろんな雑誌やＨＰで評論家の評価はわかりにくいということですが、私はこの歌でストーリーに興味を深めることもできたし、その他の決まりごともすんなり理解でき、とても面白く観ることができました。私にはこの歌が芝居を面白く見れた転機でした。

４．思わず泣けたのは、フィナーレで赤いドレスの女性に囲まれて踊るシーン。歌詞が泣けます。そして、前で踊る娘役が今売り出し中の若手とかの序列で選んでなく、結構古くからいる人で固めてあるのですよね。昔のビデオとかのいろんなシーンを思い出して、涙があふれます。ここ泣けますよ。

５．１回目観劇のときはファンクラブの人が来ていたのか、ジプシーのダンサー（りかさん）登場シーンで客席からキャーという掛け声がかかり、なげキッスするシーンでも、盛り上げるため（？）にジャニーズのコンサートっぽく、キャーキャー掛け声が飛んでました。２回目観劇のときはなかったので、毎回やっているわけではないらしいけど、これは東京公演でもぜひやってください。期待してます。盛り上がりました。はい。

６．確かに、１，４話が LUNA に似てます。というか同じです。演出も同じ方だし、長年の月組ファンに敬意を表して、わざと同じにして懐かしんでもらったのではとも取れます。だから、ドクター役もあえて同じ嘉月さんにしたのでは。。。？？と、良心的にとっておきましょう。

思うに、今回の公演が面白いかとか、客入りがいいかとかはどうでもいいような気がするのです。要するに今まで彼女のキャラに会わない、良さを出せない、やりたいことをやれない公演が多すぎて、観る側もですが、なにより彼女も不完全燃焼だったような気がします。長年いろんな組を転々として、トップの引き立て役で化け物キャラが多かったけど、最後は、彼女が好きで得意な、踊って踊って完全燃焼したかったのだと思います。
なんでバンパイアがタンゴ？とか、いろんな設定がよく考えると強引かもしれないけど、それは彼女のために作った、強引な設定で、たとえ不自然でも、どうでもいいことなのです。彼女が思い残すことなく踊れて、満足して完全燃焼できれば、それでファンとしては納得です。
大劇場の後、多少変更してグレードアップして東京にくると思います。このできなら、相当期待できると思います。もちろん、レミゼやエリザベートやアイーダとはちょっと質が違いますが、十分見に行く価値ありの公演です。東京は２枚しか買っていないけど、これならもっと買っとくんだった。

やっと、東京で月組のさよなら公演が始まりました。

大阪からずいぶん経ちましたが、改めて面白いと思いました。
特に誰というのではなく、全員それぞれ魅せてくれていると思います。

ストーリーも、重過ぎず（星？レミゼ？オペラ座？）、軽すぎず（花？）、ほどよい笑いがあり、それに何より芝居の後のショーがすばらしい。
最後にデュエットダンスがなく（あったっけ？？宙みたいに濃いデュエットダンスを見せられても、この２人じゃ面白くないので、ないほうがよかったです。）、ひとりで踊りまくっているところがいい。もう、今後退団されるかたは、卒論みたいに自分で好きにやりたいことを、思い残すことなく踊りまくって（または、唄いまくって）、最後の見せ場を飾ってはどうかと思ったほどです。

強いて言えば、しばいの中で、黒燕尾の群舞があったにはあったけど、最後のショーで、トップ交えての全員の大階段の群舞がこれでもかと、さらにすごいのを観たかった。

それと、あれほど大劇場で感動した第２話の娘役の歌がそれほど感動しなかった。
もっとぎんぎん高い声きかせてほしかった。

言ってもしかたないことだけど、りかさんの最後のシーン以外の化粧と髪型がちょっと美しさに欠けていて「黒い瞳」みたいで、私はきらいです。

あと、２回は観る予定です。格調の高さは欠けるかもしれないですが、面白い娯楽作品だと思います。チケットは主催者の予約がまだまだ今からのものもあし、ホテル・レストランのセットプランがまだまだ残っているようなので、ぜひりかさんの最後のダンス姿を、時間のある方はご覧になることをお勧めします。

結構私は今回の月の公演気に入ってます。

千秋楽・月組「薔薇の封印」のライブ中継を日本青年会館まで見てきました。この公演、5回目です。
さよなら公演の千秋楽ですからしかたないのかもしれないのですが、リカさんのどアップが多すぎて、もっと引きで全体が見れる映像を送ってほしかったです。せりふしゃべっている人や、歌っている人が全然映ってなく、いらいらしてみていました。安いからしかたないのかなぁ。。。

感動したのは、
ショーの中でリカさんが組長さんと踊った後、去り際に会釈するシーン。なんともいえず、会場から拍手が沸きました。
さよならショーも、
「ガイズアンドドールズ」「ブエノスアイレスの風」「ジャスマニア」のおかげで、とてもクロリティの高いショーだったと思います。あらてめて、この3作品は、傑作だと思います。この作品に出演しててくれてよかった。このＤＶＤ，ビデオは私の宝です。
ジャズマニアのあのシーンは待ってましたって感じ。やっぱファンの間でも評判いいのでしょう。できれば「ブエノスアイレスの風」はもう一曲歌ってほしかった。できれば、霧矢さんのアデレードと大和さんのネイサンも特出で、そろったショーが観たかった。できれば、汐見さんもぬいぐるみもって、かけつけてほしかった。無理だけど。。

紫吹淳さん。おそらく、今回の公演がさよなら公演で、悔いなく退団できたのではと思います。思いっきり思い残すことなく、好きなだけ踊れて、最後までさわやかな表情でした。よかった、よかった。

組長さん。次回公演の案内、退団者の説明と、何も観ずに毎公演千秋楽はすらすらとよく間違わずしゃべれるなと感心いたします。

エトワールの方も退団だったのですね。すばらしい歌声だったので、楽しみにしていたのに。。。エトワール最高でした。

なんだか、リカさんの退団で、宝塚熱が多少さめてしまいました。宙組はトップおふたりが退団されるまで、頑張って応援しようと思っていますが、他の組みは今までみたいに、1公演何度も観劇せず、もう東京公演だめ1回にしようと思っています。もう大阪まで行くのも止めよう。やっぱり、ベテランの演技のほうが見ごたえがあるので、若返っていくとつまらなくなってしまいました。

P.S.
安蘭さんのディナーショーも行きましたが、思いっきり声をだして唄っていて、のりにのっているなぁと改めて感じました。
でも、宝塚のディナーショーも和央さん以外はこれで最後にしようと思いました。なんだか濃すぎてついていけませんでした。

来週からウィーンまで「エリザベート」を見にいく予定です。腰痛持ちなので、長時間の飛行機大丈夫か心配だけど、どうしても本場の「エリザベート」が観たいので、思い切って会社休むことにしました。ウィーンオリジナルバージョンのＣＤを毎日通勤で聴いて、雪、星、花のＤＶＤを毎晩交代で観て、歌詞を覚えていっしょに唄ってこようと思っています。思えばこのビデオを見てしまってから、私の生活が一転してしまったのです。