Re: 星組「王家に捧ぐ歌」東京宝塚劇場

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125. Re: 星組「王家に捧ぐ歌」東京宝塚劇場

ユーザ名: yasuko
日時: 2003/10/16(20:07)

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やっと、宝塚星組「王家に捧ぐ歌」を観てきました。

「アイーダ」は7月にオペラを観て、ストーリーは知っていましたが、宝塚の「アイーダ」のほうが私は好きでしたが。。。

1.全体的に歌のレベルが低いような。。
歌でさすがプロ!!と思えたのは、唯一ファラオ役の専科の方だけでした。この人の声帯はいったいどうなっているのだろう。というか、本当に女だろうか??さすが専科!!という言葉だけでは片づけられないうまさでした。
他は両トップ、タイトルロール、アンサンブルにいたるまで、ちょっときついなぁ。。と思いましたが、それでも観客を感動、満足させることができるのが、宝塚の良さ、というか、宝塚マジックなのだとおもいます。

2.湖月さんは・・・
声が割れるし、こもるし、低音が聞きづらいのですが、石牢の銀橋のシーンはさすがだと思いました。彼女は、多少の短所を跳ね返すだけの魅力の持ち主だと思います。

3.安蘭さんは・・・
男役だとすごくかっこいいけど、女役だとなまりが目立つ(どこの出身かしら??)ような気がします。日ごろは男役とわかってみているから、よくやったと思えるけど、初めて宝塚を観た人はなぜこの人がタイトルロールに選ばれたのかしら??と不思議に思ったかも。。

4.壇さんは・・・
今まで1回くらい声がひっくりかえったことはなかっただろうか?うまいとは決して思いませんが、迫力ありました。おもいっきりチャレンジした舞台だったのでしょう。でも、顔は美しいのだけど、手が短い??デュエットダンスがなんか美しくなっかったような。。

5.ロケットつまんない。
もうちょっとロケットどうにかなんなかったのかな。あんまりあっさりしすぎて盛り上がらない。

6.曲がいまいち。
ストーリーはいいと思います。歌詞も泣けますよ。でも曲が今一歩。歌唱力にもよるとは思いますが、この曲じゃCD買おうとは思わない。もっといい曲かけなかったのかな。

メッセージ性の強い舞台で、歌が下手でも十分思いは伝わりました。特に一番泣けたのは、汐美さんを中心に5名で黄色い衣装のフィナーレ最初のシーンです。明るく笑いながら、楽しそうに軽快に歌って踊っているのですが、歌詞をじっくり聞いていると、今世界中で起きているいろいろな事件を思い出し、思わず涙がでてきました。私の”今日の一番”は、この黄色いシーンの汐美さんの歌詞と表情です。

おそらく浅利慶太に見せたら、こんなレベルでよくメインキャストやれるなと笑うことでしょう。この程度で宝塚ファンは喜ぶんかい?と馬鹿にするかも。。退団後四季のオーディション受けにきたって、絶対うちの舞台には立たせないよとか思うに違いない。しかし、下手でも客を満足させる舞台ができることに彼は気づいていない。

確か文化庁芸術祭参加作品のはずだけど、ストーリーと歌詞はいいと思いますが、それ以外が全部今一歩。もう少し時間をかけて練りあがれば、すばらしい作品ができたはずなのに、もったいない。これも数多くの作品のひとつに埋もれてしまうのか?宝塚ファン以外にも評価される舞台にするには、今一つ!!おしい。いっそ、おかかえの脚本、演出、作詞、作曲の先生方を、金かかっても新しく増員するか、入れ替えるか、外部の実力者へ外注したほうがいいのでは。。これが宝塚の限界なのだろうか?


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126. Re: 星組「王家に捧ぐ歌」東京宝塚劇場

ユーザ名: yasuko
日時: 2003/10/25(22:00)

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本日2回目を観てきました。
つくづく、舞台は何度か観ないと、その良さは理解できないものだと感じてしまいました。1回目より数倍も感動しました。1回目の観劇では、聞き取れなかったり、記憶にも残っていなかったシーンがありましたが、今回は全シーン、すべてのせりふ、歌の歌詞を一言も聞き逃さず集中してみることができました。無駄な不必要なシーンはひとつもなく、これは久々の力作だと痛感しました。
まずテーマが明快であることがいい。

すべてのせりふや行動が現在の世界で起きている問題とだぶって、どれが正解だろう、どうするのがいいのだろう、そして平和とはどういう状態をいうのだろうと、ひとりひとり大勢に迎合せず、真剣に考えなければと思いました。

どこかの大国が世界の平和のために戦争を起こしたかのようなことを言っていたけど、それは本当の理由だろうか。自分の利益(石油)のためでしょう?自国を世界のトップに位置づけて、反映させたいからで、正当そうな目的をあげてはいるけど、明らかに侵略行為と同じでしょう?
その大国に迎合して戦争に荷担した国は、世界の平和のためではなく、勝利の後の利権の分配のためでしょう?
自爆テロをやってる人は、神のおつげで人を殺すことは、自分に与えられた特権で名誉なことで、自国のために正しいと本当に信じきっているのでしょう。そして傲慢になっていく大国への恨みはますます強くなっていくのでしょう。

とてもとても考えさせられるストーリーで、とにかく歌詞、せりふに重みがあり、すばらしいです。
”たとえ今は夢のように思えても。。”とか、”戦いは新たな戦いを生むだけ”とう歌詞が繰り返し歌われ、そのたびに胸につきささります。
そしてやっぱり、私にはフィナーレ最初の汐美さん達の歌の歌詞がすばらしいと思います。世界中ではいまだに戦争が続いていて、ますます住みにくくなっているけど、あきらめては行けないとか言う趣旨の歌詞だと思いましたが、この部分で私は本当に泣けます。
「Guys and Dolls」でも汐美さんよかったけど、今回汐美さんいい役ですよ。1回目ではファラオを殺してなんであっけなく死ぬのかなとか思っていたけど、今回観て、なるほど。。と理解できました。組替えは彼女にとっていいステップアップになったと思います。もちろん、ラメダス、アイーダ、アムネリスがすばらしいのは言うまでもないのですが、汐美さんはポイントの大事な役だったと思います。大切な大役を見事に演じきったと思います。

これはまちがいなく年度末の月間ミュージカルのベストテンにランクインするでしょう。
もし何も賞がとれなかったとすると、やっぱり娘役の歌がへたすぎることでしょうか。2,3フレーズの短いソロも全員音がとれてなく、いらいらするくらい下手だった。おしいなぁ。星は歌がうまい組と香寿さんのときは思っていたのですが、本当に歌のうまい人がいない。この組で美々さんや出雲さんに相当する役割の人は誰なのでしょう。この公演はストーリーもいいし、大成功と思いますが、今後やっぱり組にひとりはそういう人がいないと厳しいのではと思います。

とにかくすばらしかった。2回観て正解だった。いや、2回しか観れなくて残念。DVDでたら(もうでてる??)買うかも。。次の地方公演これだったら、日本全国おっかけて見に行こう。

同じテーマを扱った四季の「異国の丘」、「李香蘭」もよかったけれど、私は宝塚のこのほうがいい。
しかし、四季の「アイーダ」はこれよりよく仕上げてくるんだろうなぁ。ますます楽しみ。阿久津さんハンサムだし、濱田めぐみの歌はうまいし。。どうも濱田さんの最近の役が安蘭さんとかぶるなぁ。アイーダは歌唱力だけなら、文句なく濱田さん勝利でしょうが、おもしろさでは四季は宝塚を超えられるのだろうか。



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