雪組大劇場「Romance de Paris」「レ・コラージュ」

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111. 雪組大劇場「Romance de Paris」「レ・コラージュ」

ユーザ名: 金子
日時: 2003/9/19(12:17)

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 こんにちは。金子です。雪組大劇場の感想です。懲りずに長いので、短く終わりたい方は次の文で終わってください。「東京公演、チケットきっと取りやすいでしょう」。それではお付き合い願える方、宜しくお願いします。

「Romance de Paris」
「レ・コラージュ」
雪組 宝塚大劇場
9月4日 1階1列28→水夏希さん観劇
9月14日 阪急百貨店友の会招待会→1階16列10、母と観劇
9月18日 1階8列50→ビデオ収録日

<1階1列>
 前回の星組の反動か、今回の雪組は宝塚友の会がなんと一番前を当ててくれた。1階1列に座ると次の2点が焦点となる。
〔1〕後ろを向けば2階席の状況がよくわかる→9月4日は数えられるほどしかいなかった。全員1階A席でよければ下りてきても十分座れる状態。
〔2〕フィナーレのパレードの時に自分のまん前に誰が来るか→今回は白羽ゆりだった。実は行く前から、「1階1列なら3ヶ月の受験勉強で音楽学校に受かったという白羽をじっくりみてきてやる」と思って出かけたので、ばっちりだった。近くで拝見すると、超宝塚的美女だし、中堅女役にはなかなか感じないオーラを感じた。3ヶ月で受かるはずである。

ミュージカル・プレイ
「Romance de Paris」
作・演出:正塚晴彦

<解説>
 パリでクラブを経営するヴァンサンと、本国でクーデターが起こり身の危険の迫った、留学中の王女ナディア。二人は恋に落ちるが、身分違いの恋にはほろ苦い結末が・・・。
華やかなクラブのシーンやバリエーション豊かなナンバーを盛り込み、束の間ながら純粋に恋に生きた大人の夢物語を、笑いとペーソスを交えながら描く。(ちらしより)

<メインキャスト>
ヴァンサン・シュバリエ(クラブアラベスクのオーナー):朝海ひかる
ナディア・ジャミーラ(パリに留学中のアッバス国王の息女):舞風りら
ラシッド・サラム(ファデル将軍付きの武官):樹里咲穂
ムシャヒド・ナセル(領事館付き広報官):貴城けい
バンジャマン・ルルーシュ(クラブアラベスクの支配人):未来優希
ディディエ(石油会社アラカトの社長、ヴァンサンの義理の兄):壮一帆
ディミトリ(クラブアラベスクの店員):音月桂
パトリシア(ヴァンサンの異母姉、ディディエの妻):白羽ゆり
アティファ(ナディア王女の女官):愛耀子

<感想>
「あの政治の話、プログラム読まないで分かる人がいる?
 いや、私はまだ役者の顔がわかって識別して観ていたからましかもしれない」(母)
「プログラムによると『難しいことは考えず』ですって?ロマンスのところ以外の話の筋を追うのに頭を使わない人なんているでしょうか?」(金子)

 まず1言、脚本が悪い!娯楽作なんてとても思えない。ラブストーリーも強引に最後にくっつけたような感じだ。ショーがなかったら「金かえせー」と叫んでいたかもしれない。これが、あの知的ゲームすら盛り込んだ『カナリア』を書いた正塚先生の作品とは思えない。大体、クーデターが起こったことによる政変をなんとかしようとするのがパリという、いわば遠隔操作で実際どういう風になっているのかは口で語られるだけではわかりづらい。その上、プログラムによると「モノローグを多用してスピード感」とあるが、むしろこれにより話がさっさと進んでしまうので余計わからなくなる。実は、金子ははじめこの話の筋を母に口だけで説明しようとしたのだが「あんた、すごく説明しにくそうじゃないの」といわれ、プログラムを取り出して読みあげたのだが、プログラムなど買わない阪急友の会の会員の招待会では、幕間はちらしと、誰かが見つけたのか、改札口の入ったところにひっそりとおいてある、プログラムを買わない人用の緑の紙が飛び交っていた。やはり、根本的に観客が「?」になる芝居はだめだと思う。これでは、普段の日は2階に人が入らないはずだ。東京までに改善をお願いしたい。

 しかし、高橋城先生による曲は、パリのシャンソンの匂いを感じさせる雰囲気のある曲が多くて、特に「♪綴れ織り」などはパリらしかった。それでも30点。相当ヤバイ。あとは人別に。

 朝海ひかる。これといって、目標も信念もなく「あるがまま」に生きている男が、父の遺志を継ぐのと王女を助ける必要が重なったことでこれからの人生が変わっていく、という役だ。朝海の「とらえどころのない」(プログラムによると「飄々とした」)魅力を生かした、座付き作者ならではの設定の役である。朝海はクラブでの「俺はこれで気楽にやっているのだから」というあたりはいかにも世慣れた遊び人らしくて、一方王女が連れ出されそうになると「クラブの経営者だからといっても俺にも事情があるのだ」とだんだん熱く変わっていくところが上手く出せていたと思う。スターの長所を良く見抜いて書かれているのでやりやすいのではないか、と思う。前作よりはずっとトップらしく感じた。

 舞風りら。自分の「あるべき姿」をわかっていて、清楚で、楚々としたお姫様である。花にたとえればピンクのカーネーションとでもいうべきか。この手の役は宝塚にはよくありがちだが、最後にヴァンサンと恋に落ちるのが「いつもの宝塚のパターン」と違うところだろう。最後まできちんとまとめていたと思う。ただ、1ついわせてもらうならば、モノローグにも言われるほどなのだから、もう1段高い気位を初めの登場では見せたほうがいいのではないだろうか。最後のデートのシーンでの1人の女性としてのヴァンサンへの思いがつのるところはよかったので、王女と女性である両面を上手く出し入れできればもっと良いと思った。

 樹里咲穂。この芝居の登場人物の中で一番難しい役ではないだろうか。一見、たたき上げの軍部にべったりの武官に見えるが、実は国王を助けたくて・・・、という人物である。樹里は髭をつけて重圧感を増した創りで、最後には納得の行くようになっていた。ビデオ収録日に思ったのだが、やはり上級生、朝海・舞風が台詞をかんでしまうなかで彼女は台詞・歌詞がわからないところがなく、専科の実力を感じた。ショーも含めて感じたのは、樹里は実力のある演技者という重みだけではなく、清涼感も残してくれる、宝塚にとっては貴重な人材だな、ということである。

 貴城けい。お坊ちゃんで押しが弱いが、真面目で国に忠実で最後は名案を思いつく広報官である。ヴァンサンに言われるままに囮を引き受けることになり、女官のアティファにつっけんどんに言われるなど、ちょっと2番手がやる役としては珍しい役であるが、なかなか面白かった。彼女は先のバウホール公演『アメリカン・パイ』でも、あれだけ発散のしにくい役をこなしていたので、役に関しては問題なく観ていられた。台詞の声も大分低いのが安定して出せるようになってきたし、ここ2年ほどで急に充実してきたように感じる。

 未来優希。前作と比べると役が大分軽いのだが、歌を始めきちんと締めるところは締めていて、専科が出演するとこんなものかな、と思った。もう少しみせてもらいたい感もするが。

 壮一帆。「2代目はダメ」の烙印を押されまいと仕事命で、自己中心的な人物である。あえていうならば、主人公の敵役なのだから、自分の計画が崩れるところまではもっと高飛車で悪態をついていいと思う。そうすればこそ、パトリシアしか頼る人がいなくなり崩れるところとのコントラストがはっきりすると思うのだが。壮は、この悪態をつくところに少し物足りなさを感じる。もっと嫌味な野郎でいいと思うのだが。東京に向けて改善を臨む。

 音月桂。クラブの店員だが、ショーシーンでは十分中心でみられるようになったし、あとの芝居のところでも力が抜けた感じでこの人の若い魅力が出ていると思った。

 白羽ゆり。優しくて、知的で、徳のある、ディディエが言うように「素晴らしい女性」で、その上美人がやっているものだから、金子など「こんな女性がごろごろいたら、自分などカスだな」と思うほど出来た女性である。白羽は昨年の『追憶のバルセロナ』の頃に比べて、役のつかみ方が的確になっていて、上昇気流を感じる。こちらは花にたとえるならばすみれ、というところだろうか。中堅クラスの女役のいる組はそれなりに役が回っても安心して任せられる。

 最後に王女に忠実なのだけれど、どこかつんつんした女官の愛耀子が、最初の歌からこの作品にスパイスを与えていることを忘れてはいけないだろう。

 以上、芝居の感想はこれで終わる。

レビュー・ファンタティーク
「レ・コラージュ」−音のアラベスク−
作・演出:三木章雄

<解説>
 人間は様々な‘音’に囲まれ、包まれ、抱きしめられて生きている。ある時は、その音の美しさに引き寄せられ、またある時はその音の激しさに脅かされ、またある時はその音の温かさに励まされながら・・・・・。
 波の音、ナイチンゲールのさえずり、ボイラー室の蒸気音、耳をつんざく汽笛。
 人間が最初に発見した喜びである足踏みからダンスが生まれたように、生きていく上で大切な、様々な発見と感動につながる音の世界の不思議を巡るショー。(ちらしより)

<感想>
「『ベテラン』と言われるようになった三木先生らしく、手堅くまとめたバラエティショー」

 三木先生も「ベテラン」になったな、と感じさせられる破綻のないショーであった。なにせ、金子が宝塚ファンになったころは(悲しいかな27年のファン歴)三木先生はまだ旧「グラフ」に毎月面白い文章を書いておられて、ガキの金子でも楽しく読んでいて、まだ「新進の」先生だったのに、海外公演を手がけられたりするようになって、とうとう「ベテラン」の域に入られてしまったようである。今回は、第6章のノスタルジックな場面で特にそれを感じた。こういう場面は今までなら岡田先生専門、という感じだったのに。

「バラエティショー」というと、「なんかごちゃごちゃ一杯あったね」か「あの場面が良くて他にも色々観られて良かったね」のどちらかに傾くと思うのだが、初期の三木先生、現在の藤井先生・齋藤先生は前者であるが、後者になると色々観させてもらって満足感を覚える。今回は後者だ。点数をつけるなら、90点。

第1章 プロローグ〜夢のコラージュ〜
 メインキャストを上手く色分けすることでどんどんと出していった、これまた「手堅い」演出である。まず、まだトウシューズで踊ることが出来る舞風りらの実力には感服するが、その後の赤の壮一帆、赤いスーツ・・・似合ってない(ファンの方すみません)。もっと派手に自己主張するようでないと赤いスーツは着こなせないのだ。歴代の赤いスーツが似合った先輩はどうだったか(誰とは言わないが)比較していただきたい。朝海ひかるの女役は男を突き放したようなところが魅力だ。

第2章 なっつくらっかあ?〜バレエのコラージュ〜
 「胡桃割り人形」の宝塚版か何か知らないけれど、東京はいいだろうが、この関西の残暑がクソ熱い時に「メリー・クリスマス!」は勘弁していただきたいところである。それにこの場面は音月桂の場面なのですよね・・・・、いやプログラムに「1つの場面任された責任」と書いてあるのだからそうなのですよね・・・、樹里さんは芯の場面が多くあるのでいいとしても、壮一帆の場面はないのか?中詰めの最後に3人で(!)銀橋を歌って渡るだけ?どうも昨今の歌劇団人事からして、こういう設定はさっぱりわからん。その音月であるが、早くから新公主役をやるように、キャリア以上の水準のものを見せる人だが、今ひとつ「小器用」にまとまってしまっている感がする。こういう場面でこそ思い切り弾けてもらいたいものだ。彼女はこのあたりで一つ、いままで出来たものを破壊して新しい演技者像を作るときにきているのではないか。この場面での唯一の見所は舞風のエレガントな靴の履き方。「女」という感じがする。

第3章 ナイチンゲール〜童話のコラージュ〜
 貴城けいが冷酷なプリンスに扮した場面である。芝居とうって変わって2枚目路線の貴城は今、宝塚で「プリンス」という設定がもっとも相応しい人であろう。貴城を囲む、機械のナイチンゲールの愛耀子は芝居から歌と共に大車輪の活躍だし、無機質な表情が機械の鳥をよく表している。また、本物のナイチンゲールの天勢いずるは男役と思えないほどしなやかで可愛かった。この2人の対比が面白い場面であった。

第4章 時のコラージュ
 朝海ひかるのダンスの魅力は「端正」ということだとおもう。これは相手役の舞風もそうなので2人のデュエットダンスが良いのだが。その「端正」を引き出すのはこの場面担当の若央りさ先生の振りだと思う。現役時代がよく反映されているな、と思ってしまうのだが。ここは、ほとんどのメインキャスト出演なのでもう少し踊りこんでもらいたかった。でも、朝海に一番あった場面であるような気がした。

第5章 リズムのコラージュ
 ジャズを思い切り使った中詰めである。三木先生はかつて『ジャズマニア』というショーを創られたほどなので、ジャズは金子も三木先生のショーと共に覚えた、という印象がある。今回もガーシュイン・ポーターと王道をいっている曲が使われているので安心して観ていられた。印象的なのはカーテン前の貴城けいにからむ森央かずみがまさにジンジャー・ロジャースばりの髪型で出てきたことだ。上級生の心意気というところだろう。また「♪ラウンド・ミッドナイト」で踊るところはカウントがとりにくいだろうが、樹里中心に良く踊っていた。そして朝海の「♪ジャスト・イン・タイム」はなぜいままで使わなかったのだろう、と思うほど耳障りのいい曲なので使われていて安心した。最後はタンバリンを使っての楽しい中詰めだった。

第6章 記憶のコラージュ
 このショーの中では一番好きな場面である。今は阪急チェーンのホテルの壁に飾ってある、旧大劇場の緞帳を思い出させる背景もいいし、メインキャストは全員でているし、衣装も秋を感じさせていい。前半の全員が踊るところはジャヴァのリズムが心地よい。こういう、いわゆる「静」の場面もショーには必要だ。55分ジャンジャンとイケイケではメリハリがつかないのだ。こういうことが出来るのが、いわゆる「ベテラン」の先生のなせる技だろう。しかし、後半の朝海が1人で踊るところは少し不満が残った。(ファンの方はここから読まないで下さい・・・・)上に書いた『ジャズマニア』の紫吹淳版にこれと同じような設定の場面があったのだが、どうしてもそこと比べてしまうのだ。まず、着崩していくとこで、男の色気、みたいなものを感じられない。そして、これは朝海のダンスのこれからの課題だと思うが紫吹に比べて緩急がない。前に書いたが「ダンスの名手」と言われる人は、緩急のつけ方が上手い。朝海のダンスに「端正」に加え、「緩急」がついたら磐石だろうに。

第7章 フィナーレ〜波のコラージュ〜
 貴城のロックの場面はあまり趣味がいいといえない。しかし、次の樹里を中心とした黒燕尾での樹里の踊りはこのショーのハイライトだ。ハイレベルのスピードとキレで踊る樹里には隣の未来優希でさえついていっていない。ましてや相手役の白羽ゆりなどたばたして見える。白羽はダンス力の向上が早急の課題だろう。最後のトップコンビのデュエットダンスは白い衣装で清涼感があってよく息が合っている。

 ということで色々書いてきたが、これで終わる。お付き合いくださり有難うございました。


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133. 宝塚雪組「Romance de Paris」「レ・コラージュ」東京宝塚劇場

ユーザ名: yasuko
日時: 2003/11/10(23:58)

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宝塚雪組「Romance de Paris」「レ・コラージュ」東京宝塚劇場を観てきました。

平日なのに結構お客さんは入っていました。ほぼ満席。今回は前回公演と比べるとチケットの売れ行きはよかったと思います。あらゆる先行予約を申し込んだのに、ことごとくはずれ、一般販売にちょっと出遅れたら、あっというまに初日・千秋楽・土日が売り切れ、今回は雪組、もうチケットとれないかもしれないと思っていたら、しばらくするとSS席のキャンセルが相次ぎ、定価でちゃんといい席とれました。ありがたいことです。

前半の芝居は、
クーデターにポイントを置きたいのか、王女様のパリの一日をポイントに置きたいのか、的が絞れてなかったと思います。あっという間に、クーデターが解決し、その後の楽しいパリの一日がお粗末で、面白くなく、いつまでだらだらやっているんだろうと、観てて、早く終わってくれって感じでした。クーデーターを、フランス革命ではないけど、もっと長く丁寧にわかりやすく盛り上げるか、または、いっそ後半に重点を置いて、「ローマの休日」宝塚版にしたほうがすっきりしたのではと思います。楽しい最後の一日が雑だった。もっと楽しく、ロマンチックな劇的な一日にしないと、一生忘れられない人にはなり得ないでしょう。
それにしても、専科の樹里さんに、あの役はもったいない。宝の持ち腐れというか。。
すごーくつまんないということはないけど、楽しかったと人に言えるほどではなかった。

私は、なぜか雪の後半のショーはいつもお気に入りです。おそらく若いし、体力あるし、細くて無だな贅肉ないので、ばりばり踊れるから、私の好みに合うのだと思います。
それにしても、美穂圭子さんの歌はすばらしい。彼女はソロでCDだせると思います。そして、未来優希さん、愛耀子さんのコンビは毎回楽しみ。貴城さんも歌すばらしい。
そして、そして、一番よかったのは、樹里さんの黒燕尾の踊りと掛け声。ロケットの前のブラウンのセピア色のスールで歌うシーン。そして、最後のフィナーレの歌がやっぱ貫禄が違う。樹里さん、最高でした。結局、彼女がセンターで歌って、踊っているシーンすべてがかっこよかった。全然他の人と格が違う。(これは私が単に彼女のファンだからかもしれませんけど。。。)星はすごいベテラン2人がでてました。雪は専科の中でも一番若い樹里さんひとりですけど、すばらしい。しっかり、専科の役割を果たせています。偉い!!

美穂さん、未来さん、愛さんがばりばり歌いっぱなしで、他の人がばりばり激しく踊りっぱなしの、雪のショーだけの公演が観たい。
しばいは、みんな若すぎて貫禄ないし、誰かベテラン加入させないと厳しい。

ところで、今日は団体客がはいっていて、うるさかった。自宅でテレビでも見ているんじゃあるまいし、大声で笑ったり、しゃべったり。酔っ払ったおじさんが、けんか始めたり、やじ飛ばしたり。やっている本人達気づいたでしょうか。宝塚じゃない小さい劇団では、お客がはいらなかったり、途中で帰ったり、野次が飛んだり、もっとつらいことたくさんあると思います。宝塚の劇団員はそれと比べると幸せかもしれないのですが、気に入らないのなら、黙って立ち去ってくれ。こっちは高い金出してみに来ているんだ。観たくないなら、チケット買うな。ただでさえ、東京はチケットとりにくいのに。そんなひやかしは宝塚観なくていい。


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149. Re: 宝塚雪組「Romance de Paris」「レ・コラージュ」東京宝塚劇場

ユーザ名: yasuko
日時: 2003/12/16(00:35)

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2回目を13日に見にいきました。
1回目と2回目の間に中井美穂が司会をやる Takarazuka Cafe Break(??だったと思う)で、壮一帆さんが熱く熱く語る番組を2回も見てしまった。
それを見た上で観劇すると、結構この作品いいできなのかもと思い出しました。

私が脚本家なら、すごい悪役を作り、裏切りや、不幸にも死ぬ人がでてきたりして、展開が二転三転して、はらはらどきどきさせるのにと思っていました。
このおしばいは、出来事の展開を楽しむ作品ではなく、主に主役2人と兄役の心の中の変遷を楽しむ作品だと思いました。
1回目観た時、何を意味のない会話やシーンをだらだらやっているのだろうと思って退屈したシーンが、このときはこの人はこういう気持ちだったけど、このシーンでこう変わっていったんだとか、内面に注目して追っていくと、とても面白い。意味のないと思っていたシーンがそう考えると、人の気持ちを変えるための必要な時間だったのだなと思えました。

それと、飛行場の前のシーンだったかな?唄う人が次々かわる瞬間、バックで歩いている群集がストップモーションみたいにぴったっと止まるシーンがあるのですが、ここかっこいいです。2階で観てたら、一瞬ハッとして、結構衝撃を受けました。雪だからと、頭っから期待せず、どうせつまんないと決め付けてみてたけど、よく観るとすばらしい作品かもと思います。

中井美穂の番組いいなぁと思いました。今度から番組観ないで観劇して、その後再放送観て観劇すると、結構違う感想をもてて2度おいしいかもです。

後半のショーは、特にタカラヅカ初めてっぽい団体客が黒燕尾では、感動して歓声があがっていました。あのシーンはすばらしい。男役が紳士的ではなく、結構荒々しく女性を扱っているのです。すごすぎて、多くの公演の単なるワンシーンになってしまって、忘れられてしまうのかと思うとおしい。名作ですよ。

私はへたするともう一回見にいくかもしれない。



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