原作 シェークスピア
脚本・演出 中村暁
スーパーアドバイザー 小田島雄志
出演 絵麻緒ゆう、ほか
1999/8/7(土) - 22(日) バウホール
1999/12/1(水) - 8(水) 日本青年館
メイキングものである。市の演劇祭で「真夏の夜の夢」を上演しようと する人々をしがない役者ピーター(絵麻緒ゆう)が指導することになるが、 初心者ばかりのあまりのひどさにあきれて逃げようとする。人々の 必死の説得で続けることにし、演技もまともになって来た頃、 稽古を見学した市長が公演中止を言い出すが…。
英真なおき, 彰乃 早紀, 絵麻緒ゆう, しのぶ 紫, 高央 りお,
音羽 椋, 夏風 りお, 秋園 美緒, 美稀 千種, 亜づさ真鈴,
水瀬 あお, 雪路 歌帆, 美乃 杏花, 椿 火呂花, 涼 紫央,
涼乃かつき, 琴 まりえ, 拓麻 早希, 水野ちはる, 美舟 星河,
高宮 千夏, 大真みらん, 千琴ひめか
特別出演 一樹千尋(専科)
英真なおき, 彰乃 早紀, 絵麻緒ゆう, しのぶ 紫, 高央 りお,
音羽 椋, 夏風 りお, 秋園 美緒, 美稀 千種, 亜づさ真鈴,
水瀬 あお, 雪路 歌帆, 美乃 杏花, 椿 火呂花, 涼 紫央,
涼乃かつき, 琴 まりえ, 拓麻 早希, 水野ちはる, 美舟 星河,
高宮 千夏, 千琴ひめか
特別出演 一樹千尋(専科)
ref: 宝塚歌劇団 「夢・シェイクスピア」公演案内のページ
8/9(月)11:00/14:30を観ました。
ちょいと洒落たアメリカンラブコメディ(50'sくらいの)を目指した 作品だとは思うのですが、劇中劇として「真夏の夜の夢」を入れないと いけないし(抜粋だけど、シェイクスピアって現代人からすると古典だ よね)、くだらない手品はあるし(1回見ると飽きる)、いまいち目指 したところを外してるなと思います。「真夏の夜の夢」を知らない人が 観たらつまらない作品に見えるだろうな…。私は原作は一応(^^ゞ日本語訳 を読んだことありますし、野田秀樹版の舞台などいくつか舞台作品としても 観たことがありました。
今回の私の注目は、ゆうこちゃん(琴まりえ)が主要キャストに抜擢され たというそれ一点でした(^^ゞ。昔、コトコト出番チェックなどという ミーハーRを書いたことのある私としては、「よくぞここまで大きく なって…」という親心モード(笑)。出番チェックを書く必要がない作品が 出てくるのはうれしいものです。おとこちゃんと組んだおかげで2人で 写っている舞台写真も発売になってます。
役柄としては、わがままに育ったお嬢様、自分勝手だけど悪気がある わけじゃないし、かわいくてにくめない、という感じでしょうか。 一つ間違えるとただの嫌な女になってしまうところなんですが、生来の 明るさとかわいい役作りで踏みとどまっています。ちょっとうるさすぎる かな?と思ったのですが、単に声がでかいだけだったりして(^^ゞ。
もう少し、メリハリが欲しいかな? 最初の方でビル(音羽椋)に 対して怒る場面があったのですが、口調がちょっと単調でした。
ちなみに、プロローグで踊っている時はセリー役で演技している時より とても生き生きとした表情してます(^^ゞ。あのキザリ方は男役顔負け かもしれない(笑)。でも第2幕のおとこちゃんとのデュエットでの 表情はかわいいです。一人で台詞をしゃべるより、おとこちゃんと 組んでいる時の方が演技しやすいのかもしれません。
おとこちゃんとの歌のデュエットでは、おやまあ、こんなにうまく なったんだ!と感心しましたね。(いやまあ「うまい!」という レベルではないですが、下手ではないです!)
もともと声はきれいな方だし(地声はちょっとアニメ声で、千ほさちや 美椰エリカのタイプですが)、青年館の「Elegy」の上手端で歌ったソロ パートと比べるともう涙が出るくらいうまくなってます。しかも、おとこ ちゃんとのデュエットの最後の方はメロディパートなんですよね、おとこ ちゃんには申し訳ないけど。まあ、この二人、何と言うか一昔前の少女 漫画のラブコメ赤毛物の主人公のステレオタイプです。
後は、裏声をうまく使えるようになれば本当にヒロインも夢じゃないかも。
さて、他の登場人物ですが(^^ゞ、
ぶんちゃん(絵麻緒ゆう)はかっこいい役どころ。さわやかな持ち味を
そのまま活かしていました。
そんちゃん(秋園美緒)は最初の方はすさまじい役作りで、「そんちゃん ってこんな役もできるんだ!」と感心しましたが、楽しそうに演じていた のが印象的。歌の時には安心して聞けました。
おとこちゃん(音羽椋)は何と言ってもパックの時のダンスがよかった。
そして忘れてはならないのが一樹千尋&英真なおきのコンビ。HIROさんは 怪演と言っていいでしょうね。
妖精組では、かわいくて目立っていたコニちゃん(美乃杏花)と千琴ひめか ちゃんが目につきました。
じゅんちゃん(亜づさ真鈴)はちょっともったいない使い方なのが残念。