[ミュージカルホームへ] [1999] [宝塚]
1999/5/14(金) - 6/21(月) 宝塚大劇場
1999/8/20(金) - 9/27(月) 1000days劇場
(作・演出 荻田浩一)
荻田浩一の待望の大劇場デビュー。ギリシャ神話のオルフェウスの伝説を 舞台を1950年代のパリに移した。
ナチスの将校でありながらレジスタンスに協力したイヴ・ブランシェは ナチスがパリ撤退時に仕掛けた爆弾のありかを知っているため東西のスパイから 今でも監視されている。彼はレジスタンス側の女アデルと恋に落ちたのだが、 彼女はパリ解放時の最後の戦いで命を落した。イヴは降霊術師アリオンの 見せるアデルの影を追い、螺旋階段の途中で立ち止まったままだ。そんなある日 アデルの最後を知りたいと言うアデルの妹ルシルがパリにやってくる。 ルシルはアデルとうり二つだ。イヴはルシルと会い心をかき乱されるが、 立ち止まることをやめ、歩き出すことを決意する。
短い中でいろいろなエピソードを盛り込もうとする意欲は買うし、 面白い展開のストーリーでもあるが、メインストーリーだけ結末を付けて、 サブストーリーはうっちゃったため幕切れが散慢な印象を受けるのが残念。 随所にコロス的な使い方をするチュチュが登場するなど正塚作品との類似点も 散見される。螺旋階段のセットを回り舞台の中央に置いたスピーディな場面 転換は見事。
(作 鴨川清作、演出 草野亘)
待望の再演。リオのカーニバルで展開する人間模様を描いた ストーリー性のあるショー。エンディングの「シナーマン」は必見。
本来は主役ソールの圧倒的な歌唱と凧をモチーフとする色彩豊かな フォーメーションダンスの「シナーマン」で熱狂の内に幕を閉じる作品なのだが、 今年は初舞台生のロケットがあるためフィナーレ付きなのが残念である。
真琴つばさは歌唱力では雪組の轟悠に及ばないがエンターテイメント性で ある程度カバーしている。ただ歌唱がメインとなる「シナーマン」はそうも いかないようだ。
役 名 | 配 役 |
---|---|
イヴ・ブランシュ | 真琴つばさ |
アデル/ルシル(2役) | 檀 れい |
アリオン | 紫吹 淳 |
ロジェ | 初風 緑 |
ミレイユ | 千紘れいか |
アントワーヌ | 大和 悠河 |
ドミニク | 夏河 ゆら |
ハヌッセン | 立 ともみ |
フランソワーズ | 矢代 鴻 |
ベルジェス | 汐美 真帆 |
エドアール | 嘉月 絵理 |
オーギュスト | 大空 祐飛 |
ナディア | 美原 志帆 |
役 名 | 本公演配役 | 新人公演配役 |
---|---|---|
ソール | 真琴つばさ | 霧矢 大夢 |
エストレーラ | 檀 れい | 花瀬みずか |
オーロ | 紫吹 淳 | 鳴海じゅん |
マール | 初風 緑 | 大和 悠河 |
ルーア神父 | 大和 悠河 | あゆら華央 |
マーマ | 嘉月 絵理 | 大樹 槙 |
メール夫人 | 汐美 真帆 | 越乃リュウ |
ブリーザ | 千紘れいか | 西條 三恵 |
ボールソ | 大空 祐飛 | 北翔 海莉 |
ボーロ | 花瀬みずか | 湖泉きらら |
ラービオス | 西條 三恵 | 叶 千佳 |
マダムX | 夏河 ゆら | 水沢 葉月 |
マダムガード | 星野 瞳 | 北原 里麻 |
警官 | 立 ともみ 真山 葉瑠 |
有香 潤 一色 瑠加 |
ピエロ | 華路ゆうき 霧矢 大夢 鳴海じゅん |
京樹 真那 楠 恵華 紫城 るい |
ドア・ボーイ | 北翔 海莉 | 柚希 礼音 |
ビーナス | 水沢 葉月 | 叶 千佳 |