| 脚本・歌詞 | ミヒャエル・クンツェ | 
|---|---|
| 音楽 | シルヴェスター・リーヴァイ | 
| 潤色・演出 | 小池修一郎 | 
| 翻訳 | 黒崎 勇 | 
| 音楽監督 | 吉田優子 | 
| 編曲 | 甲斐正人、鞍富真一 | 
| 振付 | 羽山紀代美、尚すみれ、前田清実 | 
| 装置 | 大橋泰弘 | 
| 衣装 | 有村 淳 | 
| 照明 | 勝柴次朗 | 
| 出演 | 麻路さき、白城あやか、ほか | 
| 宝塚大劇場 | 1996/11/8-12/16 | 
| 東京宝塚劇場 | 1997/3/4-31 | 
オーストリア・ハンガリー帝国の最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ(稔幸)の妃 エリザベート(白城あやか)と彼女につきまとうトート"死"(麻路さき) を描く。ルキーニには紫吹淳。
小池氏曰、ロックバージョンになるとのこと。麻路さきは一路真輝と比べて 歌が不得手で雪組バージョンをやることは不可能なので、どのような形に仕上げて くるかが実に楽しみなところです。
| トート | 麻路さき | 
|---|---|
| エリザベート | 白城あやか | 
| フランツ・ヨーゼフ | 稔 幸 | 
| ルイジ・ルキーニ | 紫吹 淳 | 
| ルドルフ | 絵麻緒ゆう | 
| ゾフィー | 出雲 綾 | 
| ルドルフ(少年) | 月影 瞳 | 
| マックス侯爵 | 一樹千尋 | 
| ルドヴィカ | 英真なおき | 
| ヘレネ | 万理沙ひとみ | 
| グリュンネ伯爵 | 夏美よう | 
| ラウシャー大司教 | 真中ひかる | 
| シュヴァルツェンベルク侯爵 | 千秋 慎 | 
| クレンヴィユ伯爵 | にしき愛 | 
| ヒューブナー男爵 | 雅 景 | 
| ケンペン男爵 | 神田 智 | 
| リヒテンシュタイン伯爵夫人 | 朋 舞花 | 
| スターレイ夫人 | 万里柚美 | 
| エルマー・バチャニー | 湖月わたる | 
| シュテファン | 久城 彬 | 
| ジュラ | 彩輝 直 | 
| ツェップス | 大洋あゆ夢 | 
| マダム・ヴォルフ | 鈴奈沙也 | 
| ヴィンデッシュ嬢 | 陵あきの | 
| 死刑囚の母 | 松原 碧 | 
| 黒天使 | 希 佳 | 
| 黒天使 | 彰かずき | 
| 黒天使 | 朝宮真由 | 
| 黒天使 | 高央りお | 
| 黒天使/マデレーネ | 眉月 凰 | 
| 黒天使 | 音羽 椋 | 
| 黒天使 | 夏風りお | 
| 黒天使 | 達つかさ | 
| 黒天使 | 久遠麻耶 | 
| 黒天使 | 真飛 聖 | 
| 女官 | 貴柳みどり | 
| 女官 | 彰乃早紀 | 
| 女官 | 舞路はるか | 
| 女官 | 美苑えりか | 
| 女官 | 白鳥ゆりえ | 
| 女官 | 羽純るい | 
参照: さらに詳しい説明(www.hankyu.co.jpへのリンク)
雪組
宝塚大劇場 1996年2月16日〜3月25日
東京宝塚劇場 1996年6月3日〜30日
(文責:森貞雅博)
観劇日
 6月4日(火)1階ナ列63番(上手端)
   8日(土)1階ナ列36番(センター)
   16日(日)2階リ列51番(上手)
大劇場で観る機会は逃してしまったのですが、ウィーン版CDを聞いて曲には まり、東宝の1回目で完全にハマってしまいました。2回目以降は条件反射のよ うに曲が流れてくるだけで登場人物の心理状態が頭に浮かび、涙ボロボロ状態に なってます。
1幕目の「愛と死の輪舞」でイチロさん(一路真輝)の「お前の生命奪う替わ り 生きたお前に愛されたいんだ」の節を聞くだけで涙が流れてしまうのです ね。エリザベートを愛してしまったトートの心情がこの一節にこめられてい るように思えます。
なぜゆえにこんなにハマってしまったのか?
「鳥のように生きたい」と願い「魂の自由」を執拗に追い求めるエリザベートと、 そのようなエリザベートを愛してしまったトートの両方に感情移入してしまった と思っています。
ただ何度考えてもまだわからないのですが、エリザベートはなぜあれほど嫌っ ていたトートを愛するに至ったのか、トートと結ばれることが魂の自由につなが るのか、という疑問が残っているのです。もしかしたら、聞き逃した or 聞き間 違えた歌詞があるのかもしれませんが。
トート。まさに一路真輝のためにあるような役です。歌唱力もすばらしいです が、愛と死の輪舞を切々と歌い上げる姿を観ているとグッとこみあげるものがあ ります。
エリザベート。花總まりがエリザベートの孤独を見事に表現しています。歌も 大劇場でのビデオやCDに比べるとすばらしい進歩ですね。「わたしだけに」の エリザベートの生への執念、信念の強さにはただもう圧倒されるばかりです。
フランツ・ヨーゼフ。エリザベートへの強い、だがとても静かな愛を高嶺ふぶ きがうまく表現しています。もうちょっと出番が多ければトートとの対比が面白 くなると思うのですが、トートバージョンでは仕方ないですね。^^;
ルキーニ。これまた轟悠のためにある役ですね。冒頭の語りからぐいぐい引っ 張ってくれます。ほんとに男らしい ^^;
ルドルフの和央ようか。銀橋での「闇が広がる」のハモるところは何度聞いて も気持ちがいい。トートとのツーショットの構図も美しいです。ルドルフが自殺 したときのセリ下がりはいままで観た中で一番ぞっとするセリ下がりでした。
ゾフィの朱未知留。「ブルボンの封印」で観て以来好きなタイプなんですけど (歌のうまい娘役がわたしの基本 ^^;)最後にいい役が回ってきてほんとによか ったです。
照明には15台のバリライトが使われておりとてもきれいです。 2階から見るとよくわかります。 わたしは特に湖畔での石畳を模した照明はフランツ・ヨーゼフの行く末を暗示 しているようで好きですね。
ほめてばかりじゃなんなので。。。
1. フィナーレ
これほどフィナーレがいらないと思った作品は初めてでした。ラストでの涙をふ
くいとまができるのは便利なんですが ^^;、ロケットもよしてちょうだいと思う
し、パレードの歌はテンポが速いので興醒めです。独立した作品としてみるなら
男役の群舞はすごくかっこいいので、いいんですけど。
2. 最低のブラス -_-
カフェのシーンから転換するときのブラス。何度聞いても音程がふらふらであら
らっと客席でずっこけてしまうのでした。
3. これは公演ではないのですが…ビデオ
ビデオで特殊効果を使うのはやめてほしい>TCA