[1997一覧へ戻る]


2/16(日) 劇団四季「エビータ」東京公演千秋楽

日生劇場 2階E−44(上手)
第1幕 13:05-14:03、第2幕 14:23-15:30

音楽の美しさに圧倒される。
また、冒頭の棺、宙に浮くエビータ等、ビジュアル的にも美しい。 エビータの死を嘆く人々のコーラスは厚味があり荘厳でさえある。
チェの登場。軽い。しかし、チェのナンバーはとてもロック的であるべき なのにバックコーラスはクラシック的な歌唱でミスマッチ。 また惜しむらくは玲子さんの役作り(これは主観的な意見ですが)。 厳しさ、苦しみ、怖さ、激情しか印象に残らない。 わたしはマドンナのやさしさや暖かみのある演技の方が好きです。 歌唱的にもマドンナの方がよく、玲子さんの低音や高音は聞きづらい。

2/16(日)STEPS「0/30」

博品館劇場 A−23(最前列上手端)
第1幕 18:00-18:53、第2幕 19:08-20:32

石段が中央、石柱が端に立ち並ぶ。下手側客席最前列をつぶしてバンドが 入っている。
出だしのはりつけ、いきなり目を引く演出である。もっとも最初はわけ わからない展開ですが。
婚約パーティの群舞は面白い振付。
なんであのお姫様はあんなに順応が早いのだ(笑)。
FURUFURU さんのボーカルは力強くてよし。
矢口さんのお姫様はかわいい。キャラクタ的に好き。なんであんなに うっとおしがるのか不思議です。
マイクの調子が悪く1幕は男の歌がききづらかったのが難。

わらび座「春秋山伏記」

2/25(火) 宇都宮市文化会館大ホール
大ホールに100人くらいだろうか、とてもさびしい。
第1幕 18:30-19:41、第2幕 19:52-21:00

法螺の音。山伏の登場。とんぼがえりを繰り返す山伏たち。 8人の山伏の三点倒立は異様な迫力である。
勇壮な踊りで幕を開ける。
シンセ、琴、太鼓の生演奏。
主役の山伏はなんと福々しい顔をしているのだろう。 しかし女には弱いキャラクタ設定はなかなか笑わしてくれる。 と思ったら舞台はいきなり男女8人ずつの花笠持っての歌いながらの踊り に変わる。
偽山伏はとても面白い味を出している。 月心坊がだいしゅうぼうをからかう歌は和製ラップ。
いきなり月の照明を落とさないで欲しい。
2人離れて同じ方向を向いたデュエットはなかなか日本的で面白い。 山火事に対する村人の反応がいまいち迫力がない。
「思い込みというものはおそろしいものだ」

ふるさときゃらばん「パパは家族の用心棒」

3/5(水) 宇都宮市文化会館大ホール 10列30番(中央)
第1幕 18:34-19:33、第2幕 19:43-21:19
350人くらい、1階席中央ブロックがわりとよくうまっていた。

UFO(Utsunomiya Furusato caravan Oendan)なるファン組織の 組織力もすごい。開演前に挨拶があるんだから。 でも UFO 以外のフリーの客は疎外された感じを受ける。

個性のある役者陣に驚かされる。タップマットが幕前にしいてあるし。 1幕と2幕のラストにはほとんど全員での大群舞。その振付は粗削りながらも 力強い。

話の展開は Crazy For You のように安易な御都合主義的、予定調和的だ。 あまりにもうそくさい。田舎に会わない人が自分の仕事ややりがいを捨てて (簡単ではないが)愛している夫とともに農業に転身していく。 人間そう単純なものではないはずだよな、と疑問に思ってしまうような 作り方はこの劇団の特徴なのだろうか?