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93. R/劇団エトワール「RAINBOW GIRLS + ONE」〜七色の虹に唄えば〜
ユーザ名: もりさだ
日時: 2003/8/18(08:48)
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OSK日本歌劇団の関東以北出身者を中心とした2幕もののショー公演です。
短期間だったと思うのですがよくぞここまでの水準に仕上げたものだと思います。出演者の数が少ないだけに各人に見どころがある、ということはそれだけ各人がその場面が成り立つに足るだけの力を持っていなければなりません。それを完全にクリアできているとは言えませんが、いいところまで行っているとは思います。健闘している出演者たちに拍手。
劇団エトワール プロデュース
「RAINBOW GIRLS + ONE」
〜七色の虹に唄えば/World Songs & Dance〜
構成・演出・音楽 中元清純
演出・振付 都布良ひとみ
振付 上代粧子、櫂さはる、鷹月笙
出演
波輝一夢、美森あいか
洸弥和希、七瀬輝、夕渚静、琴世つぐみ、出月美衣
颯りつき、伊織はやと、深佳さえ、寿依千、萩きくの、牧名ことり
劇場 abc会館ホール
観劇日 8/17(日) 15:30
公演は今日18(月)まで。
予算的には苦しいと思うのですが、衣装はわりと充実していました(生地は安物を使っているものもありますが)。逆に舞台装置はかなりわりを食っています。舞台が狭いので大きなものを作れないのも原因でしょうが、ショーの舞台装置で高さ方向を使わないので視覚的に見劣りします。
第1部は70分で、ファンタジー的なもの、スパニッシュ、若手が公園で歌う想定のもの…、とオーソドックスなレビューです。第2部は50分で、オリエンタル風(波輝さんの花魁姿、娘役の下駄タップ、男役によるキャバレー(Big Spender)が見もの)、娘役が頭の後ろに仮面を付けたヴェニスもの、そしてフォッシーの総踊り(ただし曲は「I Got Rhythm」です)、フィナーレと続きます。
シーン間の暗転が多く、またシーンのつながりの処理がイマイチなので、ちょっと疲れます(^^;)。構成的にも第1部は「これは装置をちゃんと作れる大劇場向きでは?」と思えるシーンが多く、長く感じます。逆に、第2部はいろいろと趣向を凝らしていてとても面白かった(ただ場つなぎの「小鳥のデート」は長すぎる)。
また、男役トップの波輝さんはダンスはうまいし、長身の男役なので見栄えはよいのですが、歌唱力がもっとあれば「この曲はうまい人が歌ったらショーストッパーものだな」という曲もあったので、ちょっとその点だけは残念でした。でも、花魁姿はとても美しかったし、長身を生かしたダンスはとてもみごとです。
ただダンスの振付は都布良ひとみ、上代粧子、櫂さはる、鷹月笙の4人によるものですが、どれもイマイチだったように思えます(悪くはないのですがよくもない)。ダンスのOSKのメンバーを使うんだからもっと難度の高いものでもよかったと思います。
目立った人は、まず萩きくののダンス。特にバレエ場面では一人トゥシューズを履いており、一人だけレベルが図抜けていました。歌では七瀬輝さんのソロが秀逸(他のメンバーで歌える人が少ない)。
娘役トップの美森あいかは歌に踊りに頑張っていますが、自分の実力の6分目くらいでやってる役不足の感じ。かなり欲求不満になりますね。
牧名ことりは歌も踊りも出来る子ですが、それほど目立ってなかったかな? 小鳥のデートは台詞なしで、ピロピロと笛を吹いてのデートなんですが、このシーンはちょっと寒かった(^^;)。かわいいんだけどね。
私が応援している琴世つぐみは第1部のシーンの一つで「天王星の姫」というヒロインをもらっててびっくりしました。踊りもきれいだったと思います(抜群にうまいわけではないんだけど)。下駄タップもかわいかったし(*^^*)。
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もりさだ
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