[掲示板: ミュージカル一般 -- 時刻: 2024/11/29(15:51)]
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世田谷パブリックシアター「家なき子」劇団ひまわり
を観て来ました。
劇団ひまわりの舞台を見るのは初めてです。よく名前は耳にしますが、どういう劇団か興味があったので観にいきました。
世田谷パブリックシアターも初めてです。今はやりの三軒茶屋のキャロットタワーの3Fにある結構キャパは帝劇ほどではないのですが、美しい劇場でした。
一言で言うと、S席8,500円は高い!!
もれなく薄いパンフが全員に配布されてはいますが(通常は1,500円程度で買いますが。。)、新しい流行の場所ですから、劇場代が高い分、子どもが主な出演者であるにもかかわらず、この値段では客の入りが悪いのはしかたないのかなと思いました。
東京地方大雨のせいか、お盆のせいか、半分も埋まっていなかったさびしい舞台でした。私の孫がでるなら、毎日でも観にいくのに。。でも8,500円は高いわね。宝塚の特別公演でもS席5,000円なのに。。。がらがらでも一生懸命やらなきゃいけない、役者ってきびしい商売です。元宝塚トップというかたがきがあっても客は呼べないということですね。
さて、最初にいいと思った点は。。
子ども達のアンサンブルがすばらしく歌唱力がありました。これは今まで見てきて大人がやるアンサンブルよりすごいかもしれない。おしばいなしで、アンサンブルの唄専門の、おそらく小学生と思われる子ども達が、かわった人形のような踊り(「エリザベート」のオープニングの裁判のシーンでゾフィーとか死人たちがベールをかぶって機械仕掛けのような動きをしますが、そんな動きばっかです。)が、唄で聞かせてくれます。劇団というより、少年少女合唱団が、唄だけじゃつまんないから、ちょっと劇に参加させ感情表現とかも教えようという感じでしょうか。
はっきり言って、いい点というのはこれぐらいでしょう。
主役のレミが唄がへた。これで大学の声楽家卒業??よっぽどレベルの低い大学なのでしょう。こんなんで客席がうまるほど、世の中甘くないです。いまや、まだまだ日本では少ないといわれてはいますが、ミュージカルブームです。日本各地で、いろんなミュージカルが上演されています。唄がへたじゃ、勝負にならなんです。
主役は劇団ひまわりの子どもから選んだほうがよかったのでは??アーサー役の子どもなんか、すごく唄も演技もうまかったと思います。
「家なき子」って、こういうストーリーとは知らなかった。なんか似た小説が山のようにあり、「母を訪ねて3000里」とごっちゃになっていました。どっちもたいして変わらないですが。。結局最後はどういうことなのか、主題は何かいまいち理解できなかった。「夢は願い続ければ必ずかなう」とか何度も繰り返し唄っていましたが、あの展開からして、そういう主題ではなかったと思います。
人間というのは、目的に達するまでに最短距離でいくと早く幸せになり、無駄な苦労はせずに済むのに、それを邪魔しようとする悪魔みたいなのが影で操っていて、ところどころでわなをかけて待っている。それにめげたら目的は達成できないが、めげずにあきらめずに生きていたら、目的に達成できる。人生とは悪魔との根気比べでしょうか。なんかそんな気がこの舞台をみて思いました。
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