[掲示板: ミュージカル一般 -- 時刻: 2024/11/29(11:36)]
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帝国劇場「レ・ミゼラブル」を観て来ました。
長くなるとおそらく最後まで読んでもらえそうにないので、最初に書いておきます。
お奨めです。ぜひ都合のつく方はご覧ください。一番人気の山口さんご出演公演日は、おそらくB席まで全日程完売だと思いますが、今日見た限りでは、この内容なら、他の方でも満足行く内容だと思います。他のかたの公演は結構大量にS席でも売れ残っています。
主なキャストは以下の通りでした。
ジャン・バルジャン:山口祐一郎
ジャベール:今拓哉
エポニーヌ:新妻聖子
コゼット:河野由佳
マリウス:岡田浩き(変換できない?!!)
アンジョルラス:吉野圭吾
テナルディエ:駒田一
テナルディエの妻:森久美子
ファンティーヌ:井料留美
リトルコゼット:塚田真依
ガブローシュ:吉武玲朗
今日見て感じたことを挙げると。。
1.私は舞台を観たら、必ず今日の一番をいつも決めているのですが、今日は今さん(ジャベール)の演技力です。迫真の演技でした。私はあまり彼を好きではないのですが、今日見て見直しました。というか、惚れちゃいましたよ。
ジャベールはジャン・バルジャンをたいした罪でもないのに執拗にネチネチしつこく追い詰めるいやなやつで、観客は最初から、バルジャンは善でなんとか逃げてと応援し、ジャベールは悪でいやなやつと憎しみをもって観始めます。ところが、終盤、彼の心の葛藤、苦悩、迷いが手にとるようにわかり、そのシーンの唄も、表情も圧巻でした。2番手の役なのですが、その割にはあまり強く表に出る役ではないのですが、存在感があり、とてもかっこよかったです。山口さん流しでチケットとったけど、今さん流しでもいいかも。とにかくジャベールを充分演じきっていました。すばらしい!!の一言です。
2.ファンテーヌとエポニーヌの唄がすばらしい。声がいい。幸薄い、報われない女性の役をかわいそうなまでしっかり演じていました。ファンティーヌは最初で死んでしまいますが、最後にまた出てきて歌ってくれます。あの最後のシーンはジーンときました。また、あの有名な On My Own はエポニーヌの唄だったんですね。
二人の歌声が涙をさそいました。最後のシーンのためにこの二人は歌唱力のある人が選ばれたんだと思いました。
3.リトル・コゼットとガブローシュが子どものくせに、おとな顔負けでちゃんと演じているのです。リトル・コゼットは本当に心細く、寂しく、惨めな、でも希望をすてずいつか幸せになることを夢見ている女の子を本当に充分すぎるくらいちゃんと演じきっていました。声がいい。あのせつない歌声でまた涙をさそいます。ガブローシュもうまい。末恐ろしい演技は子役です。二人が登場して、さすがの山口さんもちょっと食われたって感じでした。
4.マリウス役の岡田さんは男前の誠実で純粋な青年役にぴったりでした。テレビで以前みた顔と髪型もなんかずいぶん変わっていたので、あの人だったとは気が付きませんでした。この役はいい男でないとできない役ですね。
5.かわいそうなお話なのですが、かわいそばっかりだとめりはりがないので、お笑い担当が、森久美子さんでした。とてもはりきって、サービス精神旺盛で演じていらっしゃいました。しかし、この同じ役を元宝塚トップの他2人は、プライドをすててやれるのだろうか??観たいような、観たくないような。。この役は森さんぴったりでした。こういう人がいないとこの舞台面白くないので、大事な役割をしっかり果たしていたと思いました。とにかくすごいです。よくあそこまでやれます。女を捨てないとやれないかも。。
6.今日見て、他の組み合わせもいろいろ見たいと強く思いました。他はどうなんだろうと興味があります。とにかく、9月までまだまだ長いので、可能な限りみたいです。
7.今日一番残念だったのは、コゼットの唄がへたすぎ!!ちゃんとオーディションして、しっかり実力のある人を選んでほしい。ぶちこわしだよ。もちろん、顔、唄、演技、踊り全部そろっている人なんてほとんどいないでしょう。不得意な分野があってもしかたないです。完璧な人なんてどこにもいないです。でも得意なことが他の欠点をかくすくらいにしてほしいです。プロですから。コゼットって結構大事な役どころじゃないですか。これ以上書くと辛らつな文章になりそうなので、この件は、これでやめときます。
8.男性アンサンブル、特に革命の学生達よ、もっと腹から声だせ!!弱いよ。それじゃ革命失敗して当然だ。唄の声量がなさすぎ。
実は私、レミゼラブルの最後どうなるか、よくストーリーをしらなかったのですが、最後はああなるんだ。特にジャベールの最後のシーンは意外でした。
上演時間は4時間と聞いていたけど、きっかり休憩入れて3時間でした。
全部唄でつないでいく(「エリザベート」みたいに)展開でした。せりふはありません。覚えるの大変でしょうね。とにかく、また他の組み合わせも絶対見たい。
ちなみに、来週は別所・内野組を、8月は山口・高嶋を観にいく予定。今さん、もう一度みたい。石井さんも観たい。できれば全組み合わせみたい。
ところで、「エリザベート」の公演チラシができあがっていたのでもらって帰ってきました。私はたとえ会社をリストラされても、「エリザベート」を見るまでは、絶対東京はなれないぞと心に決めています。まだまだ先だけどすごく楽しみ。田舎者の私には、東京はすばらしい文化に触れられる夢のような都会です。
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