[掲示板: ミュージカル一般 -- 時刻: 2024/11/29(13:40)]
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日本青年会館「アメリカン・パイ」を観にいきました。
昨年だったか、同じく雪組の日本青年会館「ホップスコッチ」を観にいって、あまりにつまらなかったので、もうトップが出ない特別公演は観まいと心に誓っていたのだけれど、ポスターの貴城けいのあまりの美しさに負けてチケット買ってしまいました。
昨年の「ホップスコッチ」の教訓と金子さんの感想から、つまらないから期待しちゃいけないと十分心に言い聞かせて観にいきました。
1.
これはミュージカルだろうか?ミュージカルというより、ストレートプレイに近いような。。せりふとせりふの間が長い。間の長い芝居はよほど演技力がないと難しいと思います。いままでミュージカルも含めていろいろ舞台を見てきましたが、この手の間の長いシリアスな舞台は、いくらテレビのトレンディードラマで人気のある役者や、すごい人気のアイドル歌手ががんばっても、いわゆる大女優と呼ばれている人たちには絶対かなわないです。おばさんというより、むしろおばあさんに近い、とてもオペラグラスでアップでは顔が見れないような女優さんは、この間の長い芝居がうまいのです。さすが年の功と感じてしまいます。
もっと間を短くして音のない時間を少なくしないと、今日の彼女達のキャリアで、50,60代の大女優と同じ演技力を求めても無理と思います。役者は脚本や演出に合わせて何でも演じられなきゃいけないのですが、脚本、演出は最初に役者が決まっているなら、役者のよさを出せるように、また演技力に多少合わせないと、ちょっとじれったく感じてしまいます。間の長い芝居をするだけのレベルに達していない、キャリア不足だと思います。きっとレベルの高い役者がやるとこの舞台、この間がすごくよさになるのだと思います。
2.
主人公がハンサムでなく、もてない設定らしいが、どう見ても無理がある。貴城けいって、どうみてもハンサムでもてる顔だろう。宝塚には珍しく素顔でも超美形だし、モデル顔負けのすごく整った歯並び。彼女が主役なら、原作崩しても設定変えれば。。と思いました。
貴城けいさんは美しい。アップに耐えられる。宝塚のあのけばいメークなど全然しなくても、目鼻立ちがはっきりしていて、まさに漫画家からとびでてきたようなイメージです。そういえば、オスカル、アンドレ顔ですよね。
唄はよかったです、ただ、主役だから当然とは思いますが、力が入りすぎて演技がはりきりすぎて、観ていてちょっとつらかったかな。でもとっても貴城さん、かっこよかったです。こうも外見がいいと、今後いい役いっぱいくるだろうな。絶対将来トップになるでしょう。やっぱ、顔ってミュージカルでは大事だよね。特に宝塚じゃ。
3.
山科愛さんは本公演ではいいと思ったのですが、この役彼女に向いていなかったように思えました。そういう役だったから彼女のせいではないのだけれど、彼女のせりふになると、せりふとせりふの間がながく、音楽も何もないシーンが多く、ときどきいらいらした。ソロでの唄も、唄はうまいほうと思っていたのに、あがっていたのか、キーが合わなかったのか、あまりうまいと感じませんでした。しかし、デュエットでハモるところでは、すごくよかったです。影ソロかハモりで相手を立てる側の唄でないと唄えないということなのでしょうか。ちょっとばかり期待していただけに残念。次は彼女にあった役がまわってきて、実力がはっきできるといいなと思います。
4.
どの公演もそうですが、やっぱ専科の方はうまい。マスターいい味出していました。本公演でも専科がなかったら全然だめだと思います。専科って偉大。一回専科だけのストレートプレイとか、専科だけのミュージカル観たい。できれば、専科と退団者だけの公演なんとか実現できないかしら。つまり、本当に実力ある人しか選ばないベストメンバーの公演が見たい。これなら絶対四季に勝てるかも。
5.
最後のフィナーレですが、もっともっと派手で、これぞ宝塚というようなワンパターンでもいいから、おしゃれなショーを期待していただけに、ちょっとがっかりでした。フィナーレが地味で、おしゃれではない。羽はつけなくても、もっとおしゃれな演出ができなかったのかと残念。本公演でなくても、どの作品も、ビデオで見ても、フィナーレは全部うれしくなるほど、楽しめるのに。。東宝も、四季もない、OSKも解散した今、これが楽しめるのは宝塚だけなのに期待を裏切らないでほしい。フィナーレがっかりだよ。もっと凝ってよ。
6.
全体的には、覚悟していたほどひどくはなかったです。トップがいない、時期トップかもしれない将来のトップ候補生を主役にした下級生メインの日ごろの練習成果を見せる舞台ですから、表現はひどいですが、学校の文化祭の発表会のようなもの。5,000円の舞台としては妥当だと思います。
私は漫画本を全く読まない人なので、実際の漫画はどうだったのか知りませんが、実際に死ぬシーンはないという場面、そして最後にまたフライパンをとる手がのびてきたシーンで終わるところなんて、ちょっと漫画っぽく、おしゃれな終わり方で面白いと感じました。この最後だけは気に入った。
いよいよあすから7月。レミゼの季節到来!!もう楽しみ。何通り観にいけるか。。金持ちの専業主婦なら毎日観にいくのに、金と時間に限りがあるので、やりくりに四苦八苦。4時間のレミゼに耐えれるよう健康管理に気をつけて、体力鍛えなきゃ。ご出演の役者のみなさんも、観るほうも、すごく苦労して時間とお金をやりくりして観にいくので、途中降板とか絶対無いよう、お願いします。すごく期待しています。
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