ミュージカル座「I have a dream」千秋楽　IMAホール

ミュージカル座「I have a dream」千秋楽　IMAホール
を観にいってきました。
実はミュージカル座の公演を観にいくのは初めてなのです。どんな劇団なのか全く知らず、一応このサイトの劇団の紹介文など読んで臨みました。
とても劇団員の年齢が若く、観客も劇団員、出演者の友人や家族など身内が多いのかな？？と思ってしまいました。客層が普通のミュージカルとはちと違っていました。
劇団員も俳優だけで生業をたてているのだろうか？この劇団の公演自体期間が短いし、頻度が少ないので、外部出演やバイトをしているのでしょうか。そもそも、劇団員は職業なのか、通常は高校生、大学生で学業のかたわらやっているのか、わたしにはよく実態がわからない劇団です。
まあ、そんなことは、どうでもよく、わざわざ苦労して大枚はたいてチケット手に入れ、時間を割いて遠くまで出向いていって、私に満足を与えてくれればいいのです。チケットはちなみにミュージカル座のＨＰで先行予約で購入しました。２列目のセンター千秋楽がとれました。

内容は、よく知られたキング牧師の黒人解放問題をとりあげたもので、優等生なストーリーで全国の高校でも回ればＰＴＡとか教育委員会が喜びそうな内容です。ありふれた陳腐なストーリーではあるのですが、歳のせいか、チケットが送付されてきたとき同封されていたチラシの数行の説明の文章を読んだだけで泣けてきました。舞台では、最初で主人公が何年にどんな事件があったと淡々と歴史上の差別の事実をしゃべるシーンがあるのですが、それでもう泣きそうになりました。
できは、結構唄も踊りも多く、しっかり唄っていて、当然せりふを噛む人も音程を外す人もいなく、レベルは高く、観客は満足して帰ったと思います。
難を言えば、年齢が低い人が多く、成長期だからしかたないのかもしれないのですが、幼児体系の人が多く、鍛えられた肉体とはいかなかったです。それと唄はうまいとは思いましたが、声量がいまひとつでした。
帰りの電車の中でパンフをじっくり読み、パンフの文章にまた感激いたしました。
確かに四季のように海外ですでにあたったうけるはずの作品をやって人気を得ても、ライセンス料などで劇団の経営は成り立たず、若いけど、よく訓練された役者がオリジナルのいい作品をやっていこうという劇団らしいです。

そういえば、レミゼに出演予定の山本耕史さんもこられていました。

それと観劇しなかった人にとってはどうでもいいことなのですが、一番盛り上がるスパイクが死ぬシーンで恋人のリンがマイクと叫んだような気がしたのですが。。私の聞き違い？？それとも叫ぶ男の名前を間違えたのだろうか？？気になって、気になって。。
スパイクは四季の荒川務みたいな声でとてもはまり役でかっこよかったです。リンも唯一体系が本当に鍛えているという洗練された肉体でした。劇団員が自ら脚本、演出、振り付けしているらしく、彼女が振り付だったので、たぶん劇団内の踊りのスペシャリストなのでしょう。このシーンでは涙をこらえるのが大変で、大変で。。

いつも四季や宝塚、東宝などの大きな劇場、大観衆の中での観劇が多いけど、こういう劇団もあるんだ。。と感激したというか、ショックを受けたというか、複雑な気持ちで帰ってきました。うまく今の気持ちを文章で表現できないのだけれど、いいミュージカルであったことは確かです。