[掲示板: ミュージカル一般 -- 時刻: 2024/11/25(12:54)]
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今年も宝塚は関西圏で観劇できるものは大分観た。「大分」というのは、バウホールのエンカレッジコンサートや若手主体公演はCS放送をあてにしていかなかったからだ。実際CSにかなりフォローしてもらった気がする。それでも観た分だけ。
★芝居ベスト3
1、「愛するには短すぎる」(星組大劇場)→ストーリーは古風といっていいが、退団演目の王道路線であり、たぶん宝塚にまったく興味のない人にみせても共感してもらえそう。
2、「ベルサイユのばら−オスカル編」(雪組大劇場)→前の星組が「改悪」に近かったのに比べて、オスカル中心になっていて91年版より良かった。朝海ひかるのオスカルはもう人間を越えた「天使」であり、まさにはまり役。退団する年に当たるというのが皮肉。お披露目でやっておけば雪組人気も変わっただろう。
3、「ヘイズ・コード」(星組ドラマシティ)→ここはファンとして。
★芝居ワースト3
1、「アパルトマン シネマ」(花組ドラマシティ)→宝塚を観にいって現実を思い出してしまった。2回観るのがきつかった。
2、「暁のローマ」(月組大劇場)→シェイクスピアをもってしても木村作品の理解には苦闘させられる。
3、「スカウト」(花組バウホール)→テーマがない芝居など困る。「2回観ればわかる」という評もあったが、全員がリピーターとは限らない。1回観た限りでは良いとは思えなかった。
★ショーベスト3
1、「ネオ・ダンディズム」(星組大劇場)→こてこて宝塚だが、「豪華で華麗」プラス「組の意義」というものを感じられたショー。
2、「レ・ビジュー・ブリアン」(月組大劇場)→明瞭かつ緩急が取れ、スターの個性が楽しめる作品。
3、「ザ・クラシック」(宙組大劇場)→1作だけのサヨナラのショー、となるとこうするしかないのだろう。ただし、「サヨナラ」をいいすぎるきらいはあり。
★ショーワースト1(今年はショーが少なかったので)
「タランテラ!」(雪組大劇場)→場面にメリハリがなく、最後になっていきなりサヨナラモードに持ち込まれてどうも好みになれない。
今年は本当に主演男役の退団が4人と多く、それだけでめまぐるしい1年となってしまったが、来年はもう少し落ち着いた1年になって欲しい。また、中堅どころ(特に花組娘役)が宝塚を去る傾向が強く感じられた。もちろん、人により考え方は違うだろうが、宝塚は「外部ミュージカルへの登竜門・養成所」ではないのだということを分かってもらうのには今のスターシステムではやはり無理があるのだろうか。ファンにとって宝塚は「育てて観る」という楽しみのあるところである。
それでも宝塚が好きだ。来年も楽しませでもらいたい。
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