帝国劇場「マイ・フェア・レディ」

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395. 帝国劇場「マイ・フェア・レディ」

ユーザ名: yasuko
日時: 2005/11/19(23:31)

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帝国劇場へ「マイ・フェア・レディ」を観劇してまいりました。
主な配役は以下の通りです。

イライザ=大地真央
ヒギンズ教授=石井一孝
ドゥーリトル=上條恒彦
ピッカリング大佐=羽場祐一
フレディ=浦井健治

通常他の公演は同じものを続けて劇場を転々と1年くらいかけて上演していくものなのに、彼女はいくつかの持ちネタ(「マイフェアレディ」「風と共に去りぬ」「サウンドオブミュージック」等。)を劇場を変えるたびに交代で上演していくのですね。大阪や博多でやっているのを見たいと思っても、東京では1年あるいは数年待たないと見れないのです。やっと、「マイフェアレディ」が東京にやってきてみることができました。待ちが長かったです。思わず2枚もチケット買っちゃいました。

オードリィヘップバーンのDVDを持っているのですが、ほとんど映画に忠実ですね。というか、映画が舞台に忠実だったのでしょうけど。。

今日の感想は、
終わってみて今から考えると、この舞台の見所は最後の10分間だと思う。正直前半は非常に退屈。途中何度も寝そうになった。やたらヒギンズは怒鳴るし、差別発言が多くて、なんだかちょっと不愉快にさえなる。ちょっと前半テンポがのろいと思う。

ところが最後のヒギンズの母親の家での2人の激しいやりとりと、その後の負け惜しみで強がってみせながら家に戻るシーン、そして家に戻ってからのラストシーンを見て、素直になれない大人のストーリーだなぁと思った。

パンフを見ると、”階級による差別などない、優しさのある生き方”が主題らしいけど、私には”男って最後までばかね。”ってのが主題のよう。

劇中、ヒギンズが”なぜ女は男みたいに穏やかで優しく振る舞えない?”と女は理解できない不思議な生き物だって唄っているけど、結局最後まで素直になれなかった子供みたいなのは、男のほう。途中から、ピアス夫人も母親も、”やれ、やれ。男って困ったもんだ。”って感じで大きく見守っているところがまたいい。

最後の涙を帽子で隠すシーンがまた、素直になりたいのに、とうとう最後までなり切れない子供みたいで、これが、最初の彼の理不尽さが大きければ大きいほど、こっけいで面白く生きてくる。
あまのじゃくな私は痛いほど素直でない彼の行動がわかります。そしてイライザも素直じゃないから、素直じゃない彼の本心が分かって戻ったのでしょう。なんで魅力的でもないヒギンズの元へイライザが戻るのかわからないって思った方は、よほど素直な人格者なのだと思います。いいとしして結婚してないやつって、こんなのばっかです。欠陥人間と思わないでください。わかってやって。

P.S.
ミーハーな私は本田美奈子さんのCDを買ってしまいました。
「時」「Life」「Amazing Grade」「ミス・サイゴン初演劇場ライブ版」
彼女が病気でなくなられる事でもなければ、ミスサイゴンは別として、他の3つは買わなかっただろうなぁ。
ミス・サイゴンは何度聴いても、自分を犠牲にしてまで子供の幸せを思った母の究極の愛に感動して涙がでます。東京の地下鉄でミス・サイゴンの歌詞カード見て泣いているおばさんがいたら、それは私かも。。
こんなことを書いてはいけないとは思いますが、それ以外の最近のクラシックに目覚めた後の曲は物足りなかったです。サラ・ブライトマンとか聞いた後(比べること自体がおかしいんだけど。。)聴くと、迫力不足。結局一番よかったのは、アイドル絶頂期の歌。Oneway Generation, 1986年のマリリン、Temptation。これだけしっかり唄えるアイドルはなかなかいない。本当にパンチきいてて質が高いです。そして、いつの歌かはわからないけど、アマリアって曲が異邦人っぽくて気に入りました。
やっぱ、本田美奈子のキムを見なかったことが悔やまれる。彼女がでると他の大物女優さんが食われちゃうからか、事務所の力がないからかわからないけど、ミス・サイゴン、レミゼ以外であんまし大役がなく、彼女の舞台を見れなかったのが非常に残念。もっともっといろんな舞台でてほしかったな。


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