東京芸術劇場「ひめゆり」

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353. 東京芸術劇場「ひめゆり」

ユーザ名: yasuko
日時: 2005/8/6(23:29)

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東京芸術劇場「ひめゆり」を観てきました。

残念ながら、去年より満足度は低かった。期待していったのになぁ。

正面に本田美奈子さんからのでかい花が飾られていました。そして、作曲者の山口さんも見えられていました。

それはおいといて、どこがつまんなかったかというと。。。

1)再演を重ねるたびにグレードアップしていかなきゃ。。
前回公演の細部までは覚えてはいませんが、どう考えても、1幕は絶対誰が観ても、何度観ても、つまらない。確かに戦争の悲惨なストーリーです。でも、悲しいなり、暗いなりにも、所詮娯楽ですから、そして、ミュージカルですから、観ていて面白くなきゃ、キャッチーな曲がなきゃ。
全体的に、音楽が短調で飽きる。これは絶対作曲家の失敗策です。
ストーリー、歌詞、せりふはしかたないと思います。だって、ひめゆりの物語がああなんだからしかたない。島田歌穂さんが、曲が難しいとパンフにかいてたけど、言い換えれば覚えにくく、インパクトのないメロディーってことだと思います。見た人が、また聴きたいとか、唄いたいとか、歌詞を覚えたいとか、携帯の着メロにダウンロードしたいとか思わせる曲じゃなきゃって思うのですが、そんな曲が全然ない。
あえて言うなら、前回同様、ちよが死ぬ時の歌と、3人組の歌程度。この3人組も前回はぶっとんでて、結構笑えたけど、今回はいまいちだったなぁ。去年の3人組はうまかった。
いろいろ書いたけど、とにかく最大の面白くない原因は曲が悪いってことです。また再演するなら、思い切って、曲だけ書き換えたほうがいいと思います。

2)土井勝海さん
いつも歌がいまいちと思っていたけど、今回はじめて歌がうまいと思いました。
でも、彼はどこが悪くて病院に収容されていたんだろう。他の人は足がなかったり、とても戦地で戦えない人だったけど、彼だけはぴんぴんしていた。って不思議に思っていたのは私だろうか。

3)島田歌穂さん
確かに彼女は偉大です。歌もうまいんだと思います。そして40過ぎてても、20前後のほかの女学生達ともんぺ姿で混ざっていても、全然違和感がなかった。
でも、この作品、役は彼女には向いてないような。歌のキーが彼女の声に合っていない。彼女のよさが出せてなく、残念だった。そして、幸薄そうな、運が悪そうな本田美奈子のほうが、かわいそさが伝わってきて、あっていたと思います。

4)今拓哉さん
軍曹恐かった。
この間HNKでひめゆり部隊の特集をしていましたが、本当に恐い軍曹がいたらしく、米兵に捕まったら、強姦されて殺されるから、最後まで戦えと本当に言われていたそうですね。青酸カリや手榴弾も持たされていて、捕虜になるくらいなら、自決しろと言われていたそうです。でも、軍曹だって、戦争の犠牲者なのですよね。今さんのソロはなんか、出だしは「ミスサイゴン」のブイ・ドイっぽく、期待させられたけど、その後だんだんつまんないメロディーになっていて、残念だった。宝の持ち腐れです。曲が悪い!!

5)土居裕子さん
彼女の婦長さんは本当にあたり役です。ある意味婦長が主役ともとれます。男前の婦長でした。彼女が軍曹を撃つシーンが最大の見せ場。かっこいい!!ほれますね。宝塚でいうところの、2番手。主役をかばって死ぬ一番おいしいとこどりの、インパクトの強い、かっこいい役。

6)アンサンブル
ミュージカル座の劇団員以外の方もいらっしゃったけど、あまり帝劇とかではお目にかかれない、無名なかたが多い中、非常に訓練され、ソロの歌もしっかりしていました。帝劇なら、1曲毎に拍手なのに、淡々と途中全く拍手もなく進んでいきました。やっぱ、それだと盛り上がらない。
そして、歌はうまいんだけど、オペラでもなく、ミュージカルでもなく、学生の合唱団っぽく、素人っぽかったのが今いちだったな。

重ね重ね、曲が悪い。残念。


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