宝塚大劇場のチケット

　コラムで書くのも長くなってしまうので、あえて提起として。

　「なんか、東京だといつも一杯だから、生徒さんも一生懸命やりはるねんて」
これはこのごろ大劇場に行き、知り合いに合うと、よく言われる。私は東京には行かないから現実はどうか分からないが、もしこれが事実なら、大劇場の客も大事にして欲しい、というのが要望である。

　確かに大劇場は、宿泊パックとか団体などが席の多くを占めている。平日はこの現象が顕著だ。地元、関西の人間がチケットだけの良席を求めるのはかなり困難な状況だ。これはどうにかしないといけないと思う。

　月組前楽の日、大劇場のチケットカウンターでちらしをもらっていたら、中年の夫婦が入ってきた。いきなり「今日のチケットないの？」ときた。私は心の中で「おいおい、サヨナラの前楽だよ、無茶だよ」と思っていたら、当然係りの人に「ありません。隣のバウホールか次の公演（花組）なら・・・」といわれてその奥さんが発した言葉がこうだ。
「えー、当日券ないの？こんな大阪から離れてるんやから、ふっときた人も観れるようにせんとあかんわ。次の公演、なんていわれても予定が立つ人間ばかりとちゃうで」とまくしたてた。するとご主人がサヨナラの当日券の購入方法が書いて張ってある紙を見つけて「おまえ、えらい大変見たいやで」と。すると奥さん、「そんならそうと、どうして新聞とか広告に書かへんの？いかにも『あります』みたいに宣伝して、実際のところあらへんやないの。こんな売り方してたらあかんわ、宝塚」とばっさり切って、荒々しく出て行った。

　あまりに突撃だったので、金子も驚いたが、一部の真実ありかな、と思う。まず、前売りは「宝塚友の会」で大幅に取らないで、ある程度は一般前売りに残し、当日券も良席を少しは用意しておくべきだと思う。そうしないと、現状、「友の会」で悪席があたると値崩れが起こるか、空席になり、一般も数が少ないから人が来ない、当日券も期待できない、では明るくない。もう少し、新規ファンを獲得するようにもって行くべきだと思う。

　ちなみに４月14日15時の花組大劇場は、まずセンターブロックに空席があり（金子のとなり）、１階20列も空きがあり、１階Ａ席は３分の１しか人がいなかった。２階はすごい状況だろう。一方、日曜日の貸切公演は流石に２階Ａ・Ｂ以外は満席だった。「ああ、貸切はありがたいな」とつくづく思った。

　この状況を打開するには、２つ考えがある。
　まず１つは、当日券を良席をいれて、朝から売らずに開演２時間前ぐらいから売る。また、そういうシステムを新聞などで告知する。開演30分前には残った分は値引きする。（千円ぐらいが妥当か）

　もう１つは、Ｓ席料金の見直し。１階Ｓ席10列までの全部と15列までのセンターとサブセンターは8000円、それ以外の１階Ｓ席は7500円、２階Ｓ席は7000円、と格差をつける。１階６列センターと２階７列レフトが同じもどうかと思う。（特に座ると実感する）

　こうすれば、席も埋まって、生徒さんたちも大劇場でがんばってやっていただけるのではないか、と思うのだが。以上、つまらない考えでした。では。