劇団四季秋劇場「南十字星」阿久津・樋口

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251. 劇団四季秋劇場「南十字星」阿久津・樋口

ユーザ名: yasuko
日時: 2004/9/23(17:40)

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劇団四季の昭和3部作の最後の「南十字星」を秋劇場へ見にいってきました。

今日のダブルキャストの組み合わせは、阿久津・樋口ペアでした。

星3つです。
物凄く感動して人に勧めたいというほどではないけど、話の種に見とかなきゃという作品。
3部作とかいわれると、1,2作見たので、最後も見なきゃと思い、つい2枚も買ってしまいました。思う壺にはまってしまった、ばかな客です。

ミュージカルの醍醐味のすばらしいダンスとか、歌を楽しむ作品ではないようです。ストーリー重視ですね。
残念ながら、3部作の中では、私の好みでは
「異国の丘」>「李香蘭」>「南十字星」
戦争物だと、主人公を”いい人”にするために、「彼はそうじゃなくて、敵に対しても平等に人権を尊厳したのに、かわいそうに報われなかった」という、ワンパターンのシナリオになってしまい、同情を得ようとしてしまわざる得ないのかなぁ。。
でも、いろいろ考えさせられて、それなりに意味のある作品だと思いました。
ちょっと日本人を美化しているような。。本当は、もっとひどいことしたんだと思います。敵を助けたり、植民地のインドネシアの民を平等に扱った日本兵なんていたとは思えない。。。日本って今本当に嫌われているから、そうとうひどいこと戦時中したのだと思います。他の国の人が見たら、いいわけに取られてしまう恐れも在るかも。。

それに、「ミスサイゴン」と比べると男性アンサンブルが著しくへただと思いました。
そして、主役の阿久津さんの歌が思いの外期待外れで物足りなかった。
そして、そして、どうして四季の主役女性はみんな同じ声で、同じ歌い方をするんだろう?確かに樋口さんすばらしかった。でも、あのあまったれた歌い方、鼻にかけて、ハワイアンっぽい歌い方って、浅利さんの好みなのかな。。。

まだこれから見られる方もいらっしゃると思うので、ストーリーを細かく言うのは止めたいと思います。
見終わって感じたことは。。また、毎回似たことばかり言うので、もううんざりかもしれないけど。。。

戦争すれば、必ず一般市民が犠牲になり、必ず多かれ少なかれ捕虜の虐待は極限状態の中で避けられない物なんだ。
そして、その責任がとわれるのは、そう、負けた国だけなんだ。
勝った国は、同じことをしても、もっとひどいことをしても、”罪”にはならないんだ。
これって、とても不公平で、理不尽で、おかしくて、納得できないことだと思う。

この舞台の目的って、これじゃないかと思います。
見終わった後、観客を、もやもやさせて、消化不良にさせて、納得できなくするのが、この舞台の目的のような気がします。これって、正しいことかな?これでいいんだろうか?って考えさせることが目的のような気がします。

そう言えば、この前 WOWWOW で、宝塚星組「王家に捧ぐ歌」をやってました。
「この世はそもそも不公平な物」と歌っていました。
勝ちそうな富める国が、この戦争を最後にしよう。すんだら、平等で平和な世界を築こうとか理想を夢見ていても、負けた国は、絶対復讐してやると、その恨みは一生消えないのですよね。
やっぱ国どうしの争いの解決方法を戦争以外に見つけないといけないと思います。

正直2回目は最前列をもっているけど、芝・大平ペアなら見にいきたいけど、同じペアなら、またぜひ。。という気にはならないなぁ。ダブルキャストの配役表が直前でないと発表されないから、また同じペアならどうしよう。
結局、作品としてもう一歩なんだけど。。何が足りないのかな。。せめて阿久津さんがもっと歌がすばらしければ、リピートするんだけど、物足りなかった。カッコよくて歌のうまい男は四季にはいないのか?!


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