「レミゼラブル・コンサート」東京芸術劇場

「レミゼラブル・コンサート」東京芸術劇場へ行ってきました。
本日の主なキャストは以下の通りです。

バルジャン：今井清隆
ジャベール：鹿賀丈史
アンジョルラス：今拓哉
マリウス：市川禅
ファンティーヌ：岩崎宏美
エポニーヌ：坂本真綾
コゼット：剣持たまき
デナルディエ：三遊亭亜郎
デナルディエの妻：森久美子

本当は、昨年の帝劇でファンとなった、岡田さんと井料さんのご出演される公演を見たかったのですが、私みたいなことを考えているかたが多いらしく、とても彼らの出演日のチケットはとれませんでした。もちろん、山口さんのご出演日も。

そこで、昨年見れなかった歴代キャストのご出演日のチケットをとってみました。

非常に良かったです。
今日のこの組み合わせって、ひょっとしてベストかもと思ってしまいました。

１）岩崎宏美は天才です。
声がいい。いいというより、どっからあのような声がでるのでしょうか。この実力なら、大学で声楽を学ばれた方や四季出身者にも決して負けません。というか、これだけの実力者、今目立った活躍されてないような気がするのですが、もったいない。とにかくうまい。ファンティーヌのオリジナルキャストだったのですね。１９８７−１９８８、１９９７−２００１まで、されていたとは、全然知らなかった。もっと、もっと舞台に立ってほしいです。
こんなにすごい歴代ファンティーヌがいたら、これを超えれる人なかなかいないだろうなと思います。いや、すばらしかった。

２）今さんのアンジョルラスはかっこよかった。
エリザベートではテロリスト、エルマー。今回は学生革命家のリーダーとちょっとだぶりますが、この手の役、すごく似合ってます。
今さんのアンジョルラスを聞いてしまうと、吉野さん、坂元さんよりいいかもと思ってしまいました。

３）市川禅さんのマリウスは素敵でした。
顔とか年とか、彼にマリウスは無理が在るんじゃとか、ずいぶん失礼なこと思っていたけど、カッコ良かった。確かに Pure Love のオリオン社長役は、声がかっこいいとは思ってはいましたが、これほどいい声とは！！この役、彼に在っています。少なくともエリザベートのフランツより、こっちのほうがはまり役です。歌のうまさでは、岡田さんよりいいかも。

４）女性アンサンブルが非常に質が高い。
女性アンサンブルが非常に質が高かったと思います。
１，２小節の短いソロも全員すばらしく、だれでもいつでもエポニーヌ、ファンティーヌやれるほどの実力だった。彼女たちがすごく頑張って、盛り上げていたと思います。誰だか特定できなかったけど、ものすごい声がでて、かっこよかったです

５）鹿賀丈史最高だった！！
ジキルとハイドもよかったです。でも、言葉が聞き取りにくく、高音の部分がしょっちゅうひっくりかえって、もう昔ほど歌は歌えないのかなと思った物でした。なんの、なんの、すばらしかった。さすがです。
とにかくかっこいい！！歌もですが、雰囲気とあの顔がかっこいいのです。これだけの役者もうそうそうでないでしょう。
他のかたは、後ろの椅子にすわっているときは、つっつきあったり、わらったり、水飲んだり、結構くつろいでました。いい意味では、本公演にはないわきあいあいってやつですが、鹿賀さんは椅子にすわっているときも、他のかたにはない近づきがたいオーラがでていて、しっかりどのシーンでもジャベールしてました。
Star でも、セーヌ河へ飛び込む最後のシーンでも、拍手が鳴り止まず、ブラボーが飛び、なかなか次のシーンへいけませんでした。
鹿賀丈史のジャベール最高だった。できれば、バルジャンも見たかった。

いや、すごくよかった。
歴代キャストのゲストと、昨年本公演と役代わりで出演された方が、とてもよかった。なんて、すばらしい企画をしてくれたのだろうと主催者に感謝。本当に満足できる公演でした。

地方公演では、日ごろ代役として練習されている方がメインキャストをやられるそうで、それもおもしろそうですね。いろんな人を見てみたいですね。
昔やってた人、去年良かった人、代役で練習してたのに出るチャンスがなかった人、そして、コネも人気もないけど、実力で選ばれた人とか、いろんな人がでてきてほしいです。