宝塚大劇場「ファントム」宙組

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200. 宝塚大劇場「ファントム」宙組

ユーザ名: yasuko
日時: 2004/6/4(00:05)

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宝塚大劇場「ファントム」宙組の2回観劇日帰りツアーに行ってきました。

結論から言うと、残念ながら、非常に感動したという域には達しませんでした。

原因は、出演者だけの問題ではなく、私にも原因が。。。

1)あまりにも期待しすぎて行った。
前評判がいいので、こういう場合、別におもしろくないわけではないのに、がっかりすることがある。

2)四季の「オペラ座の怪人」のイメージを強く持ちすぎて行った。
ストーリーもさることながら、このバージョンは隠れ家へ行く時の4オクターブは必要であろうと思われる例の低音から始まり、どんどん上がって行き、ものすごい高音で終わる歌も見せ場です。この曲があまりにも有名で、いい曲だし、これだけの高音はオペラ歌手でもないのになかなか聴けないので、最初に聞いた時は、結構衝撃を受けます。
これと比較すると、どんなにわおうさんが、歌を頑張っても物足りなさを感じます。

3)1幕が物足りない。
確かに1幕のわおうさんの歌はすばらしかった。これほど高音が安定していて、声量があるとは期待以上だった。
でも、四季の隠れ家での歌とシャンデリア落しがあまりにインパクトが強すぎて、1幕からがんがん全開で、凄すぎる内容なので、比較すると物足りなさを感じてしまう。

4)マダム・ジリーが物足りない。
宝塚版だと名前が違うようですが、貴柳さんがやられているダンスの先生役が、彼女のイメージにぴったりで、どんな演技を見せてくれるかと、期待していただけに、ほとんど目立たず残念。

5)ラウルが物足りない。
宝塚版だとこれも名前が違うようだが、四季では結構男前な方がやられ、誠実で、正義感があり、彼とファントム、クリスティーヌとの3角関係が見所の一つなので、期待していたのですが。。勝負には勝ったが、結局愛には負けたようなラウルが不憫で泣けたのだけれど。。宝塚版では単なる金持ちの女好きで、あまり深い役どころではなかった。

6)芝居の後のフィナーレが地味。
いつも宙組のショーは満足していたのだけれど、今日のは短めだし、黒燕尾もなんとなく物足りなさを感じた。大階段での黒燕尾で踊るシーンがたんに降りてくるだけで、もっと時間を長くしてほしかったな。
同じ曲がなんども編曲を変えて繰り返し歌われていたけど、この曲あまり好きになれなかった。

7)パレードが盛り上がらなかった。
階段を歌いながら降りてあいさつする最後のシーンですが、このときの歌が全体的に地味なきがします。キーが低い曲がおおいような。特に樹里さんの歌はあのキーはもうすこしあげるか、他の曲のほうがいいような。

8)わおうさんのせいりふのシーンが。
わおうさんの歌がすばらしく、とても感激いたしました。
でも2幕目で結構長いせりふのシーンとなると、ちょっとへたかな。。と思ってしまいました。いつもワンパターンなのですよね。でも東京公演までには、練り上げられよくなっていることを期待します。

結論として、
・宝塚の「ファントム」を四季の「オペラ座の怪人」と比較するのはやめよう。
まったく別物ととらえたほうがよさそう。
・宝塚「ファントム」の観劇前に、四季の「オペラ座の怪人」のCDを聴くのはやめよう。
・宝塚ならではの美しさに堪能しよう。
舞台写真をたくさん買い込みました。今までたくさん宝塚みたけど、化粧がけばくて、いくらかっこいいと思っても写真を買おうなどとは気持ち悪くって思いませんでした。でも今回は美しい。花さんはルノワールの少女の肖像画のよう。とにかくおふたりとも絵になります。家が広ければでかい記念パネル買うのになぁ。


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