「On Your Toes」五反田ゆうぼうと簡易保険ホール

アダム・クーパー主演の「On Your Toes」を五反田ゆうぼうと簡易保険ホールに観に行ってきました。

彼の人気は日本ですごいらしく、盛況でした。
去年来日公演も含めて、たくさん「白鳥の湖」を観たのですが、残念ながら、彼の「白鳥の湖」は観ていません。去年は熊川哲也の「白鳥の湖」にはまりまくって、追っかけをしていたので、見る機会を逸していました。
熊川哲也と同じく、ロイアルバレエ団のプリンシパル後、退団して振り付け師兼、ダンサーとばかり思っていたけど、歌も歌えるとは驚きです。
ずっとボイストレーニングをしていたらしく、夏には「雨に唄えば」をやることが決まっているそうです。天は2物も3物も与えたってとこでしょうか。「雨に唄えば」もぜひ日本でやってほしいです。

彼だけが目立つワンマンショーではなく、しっかり、歌でも、踊りでも見るべき物がありました。

特に、歌では、
マネージャー役のペギーと、女学生のフランキーの歌がすばらしい。これくらいすばらしい歌声を聴かせていただけると文句はないです。

ソロ歌のメロディーが美しい。ストリーは違うけど、なんとなくメロディーの雰囲気が「雨に唄えば」、「ミーアンドマイガール」、「サウンドオブミュージック」に出てくる曲に似てました。特に「ミーアンドマイガール」に。

最近、歌はオペラ歌手、踊りはバレエダンサーにまかせているミュージカルが多く、今回も、バレエシーンは、元ロイアルバレエ団のプリンシパルだったダンサーがたくさんメインキャストに使われていました。特にタップとバレエの競演をするシーンはすごかったです。
当然バレエシーンも、タップシーンもすばらしいのですが、日本で似た立場のダンサーがこれだけ唄えて、芝居ができるだろうかと思うと、才能にあふれた人材が豊富さに驚かされます。プリマドンナ役の方は、アダム・クーパーの奥様らしい。しっかりおしばいしてました。才能ある人がミュージカルにチャレンジするというか、ミュージカルが日本より一般的というか門戸が広い分野なのではないかと思います。

コメディシーンがアメリカ版の来日物より、センスがあり、日本向き。どうも私の好みかもしれないけど、今まで観た来日公演で、ブロードウェイ物より、ロンドン物のほうが面白い。しっかり今回の笑いは日本人にも通用する笑いでした。

唯一けちをつけるとすると、最後の「十番街の殺人」の冒頭シーンはもっとかっこよくできなかったのかぁと思いました。ロシアバレエ団が伝統を打ち破って、ジャズバレエに挑戦した新作という設定だけど、アダム・クーパーとサラのデュエットダンスだけではなく、もっと全員でのかっこいい豪華なジャズダンスが最後にこれでもかってたたみかけるようなのが観たかったです。この劇中の公演シーンの盛り上がりがいまいちだったと思うのですが。。。試行錯誤、悩んだ末にこの公演をすることになったのだから、期待してみていただけに、もっと盛り上げないと期待外れ。

さて、今後の来日公演の観劇予定は、
7月 42nd street
8月 42nd street
Cabaret

そして11月にはついに「オペラ座の怪人」が来日します。これは非常に楽しみ。
四季の「オペラ座の怪人」は本当にすばらしかった。再演してくれ。四季の公演の中では一番です。
そして宝塚の「ファントム」はまだ観ていないけど、3作品見比べてみるのも楽しみです。
ぜひ2回観たい。おそらく、7，8月の来日公演で、この公演の劇場販売をすると思うので、ぜひいい席買いたいと思います。来日ものは、プレイガイドで買うより、劇場で他の公演の観劇の際、良席を確認して買ったほうがお得かも。。

どうも、最近宝塚が「鳳凰伝」やると「トゥーランドット」のオペラがたくさん来日したし、「王家に捧ぐ歌」をやると「アイーダ」のオペラがたくさん来日したし、今度は「オペラ座の怪人」。相互作用かな。偶然かな。これらのＤＶＤ，ビデオって、来日の直前からほとんど売り切れで、宝塚のレベルが低いといわれながらも、影響力はやっぱ凄い物があると思います。
とにかく「オペラ座の怪人」非常に非常に楽しみです。絶対絶対見にいきたい。