「キャンディード」東京国際フォーラム

「キャンディード」東京国際フォーラムの前楽を観に行ってきました。

初心者向けの軽めのオペラを観に行ったと思えば、なかなかの作品でしたが、ミュージカルを見に行ったと思うと、ちと物足りなかったです。
初演の観劇記録をいろいろ読み漁ると、どのサイトでもあまり誉められてなく、おそらくつまらないだろうとは覚悟していましたが。。。

見に行った目的は、レミゼ10周年記念コンサートで指揮をされたディヴッド・チャールズ・アベル氏を観たいからです。
笑顔が素敵です。かっこいい。

それ以外では、ほとんどが二期会所属の声楽家が多く、さすがに歌はすばらしかったです。オペラ歌手だからあのくらいどうってことないのかもしれないのですが、クネゴンデ役の女性はダブルキャストの両方とも美人だし、ソロの歌が眠気もすっかり覚めるようなすごい声でした。

後は、坂本さんをだすなら、もっとばりばり唄わせなきゃって思います。彼に芝居させちゃだめ。へたすぎる。特に中川さんと2人きりで芝居するシーンはちょっと見てられなかった。出番も少ない上に、彼の得意の歌の見せ所が少なかった。

コメディというには笑いがいまいち。どたばたしたわりには、新感線並みに爆笑できるシーンはなかったし。。
最後だけシリアスにもりあげて唄われても、このストーリーでは感動はできないし。。すべてにおいて中途半端だなって思いました。
このためにディヴッド・チャールズ・アベル氏をわざわざ呼んだのだろうかと、無駄な予算使っているなと思います。どうせなら、昨年のレミゼで呼んで指揮棒振ってほしかった。または、7月のレミゼコンサートに呼んでほしかった。

結局何が言いたい話だったのかがいまいち理解できませんでした。
楽観主義って、へりくつ御託ならべて世の中はどうだこうだと論理づけたり、都合よく解釈したり、無理に納得しようとしたりすることのように思えました。そして幸せや善を求めてさまよい悩むより、もっと基本的なことに目をむけるべきで、日常の生活をまじめに地味に生きることの中に幸せがあったりもするとか感じてしまいました。

Pure Love と比べると、中川さんは演技が上手になっていました。年末の SHIRO は、演出：いのうえひでのり、作：中島かずきコンビだし、劇団新感線のメンバーが思いっきり笑わしてくれそうなので、期待しています。高橋由美子も、吉野圭吾、江守徹もでるし、これは絶対見にいこう。

ストーリーテーラーの辰巳琢朗さんは、今一つせりふがうまくまわっていなかったように思います。悪いけど、この役彼には向いていないと思います。

P.S.
本日宙組「ファントム」の先行予約を某プレイガイドで開始だったけど、結局取れませんでした。すごい人気。この分だと東京ではチケット取れないかも。。悲しい。

また、「マンマミーア」とうとう千秋楽で、大阪行くみたいですね。四季は千秋楽は全席会員だけにチケット売るらしいです。どうせあたらないとは思うけど、会員に対しての粋な計らいに感謝。宝塚も初日と千秋楽は全席友の会の会員だけしか買えないシステムにしてくれないかな。。