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185. Theater an der Wien「Elisabeth」
ユーザ名: yasuko
日時: 2004/4/3(16:51)
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ついにウィーンまで、「エリザベート」を観に行ってきました。
結構キャパが小さく、でも作りはオペラ劇場のようなボックス席が何階も上まである劇場でした。
私の席は幸運にも、3列目のサブブロックセンターより通路側というベストポイントでした。ルキーニが客席でお土産もってキッチュを唄うシーンは、私の横をすぐ歩いてくれて、間近で観れて感激しました。ルキーニの目が本当にイッテイるようで、常に客席に目をくばり、目がしょっちゅう合いました。客とかけあいながら唄ってました。とにかくルキーニの人気がすごかった。
トートが、日本の黄泉の国の閣下という威厳のある存在ではなく、意外にも普通の若いお兄ちゃんだった。ルキーニ、トートが吊り橋のような上をかけるシーンがあるので、若くないと危ないのだろうと思います。でもいつかあの装置では、事故がおこるだろうと見ていてはらはらしました。
トートダンサーも女性がいるし、あまりめだってなかった。日本では、死神に使える子分達みたいな存在だけど、いまひとつあいまいな存在。
ゾフィーはどちらかというとレミゼのテナルディエの妻といった感じで、これも一応皇帝の母なので、少しは高貴な雰囲気がほしいかな。。
見終わって一番心に残ったのは、異様なほど一曲唄い終わるたびに、ものすごい歓声、拍手、口笛、ボックス席の板をたたく音。ちょっとやりすぎ??とも思えました。まるでロックコンサート並みの盛り上がりようでした。客が役者を乗せていく公演らしいです。日本でもこれやったら盛り上がるだろうなと思いますが、あの歌唱力では無理かな。。
とにかく、ルキーニ、トート、エリザベートの歌唱力がすばらしい。特にエリザベート役の女性の声がいい。あの高音が余裕で楽にだせている。さすがでした。これを聴いてしまうと、やはり日本のミュージカルのレベルは低いのかなと残念に思います。
日本もこのくらい歌唱力のある人を、いっそオーディションで選んではと思いました。今のキャストのCDを買ってくるべきだったと後悔しています。5月に帝劇に行くので、でぜひ購入したいです。
ただ日本から見にきた客の感想は、舞台装置、衣装がちゃっちい。宝塚版をさんざん観ているので、少しがっかり。
舞台ででてくる場所はほとんど行って、実物を実際見て、公演を見るとまた感激が新たになります。
・結婚式を挙げたアウグスティーナー教会。
・結婚式の後の晩餐会のシェーンブルン宮殿の天井絵がすばらしかった。舞台でもこの絵がでてきます。これが、あの絵か。。と思い、また感動。
・フランツ、エリザベート、ルドルフの棺が置かれていうカプツィーナー教会。
・王宮のミルク風呂を浴びた浴槽や鏡の間。このでかい、でかい鏡の間が舞台でもでてきますが、これは結構見ごたえありました。
・フランツの謁見の間では、いつでも見れるところにエリザベートの写真がたくさん置かれていて、フランツは本当にエリザベートを愛していて、エリザベートは本当に美しかったんだということがわかりました。
・ハンガリー国王の戴冠式を行ったマーチャーシュ教会。ここの白いエリザベートの像がまたなんと美しいことか。
・ルドルフの自殺した場所では、自殺説と暗殺説があり、説明を聞くと結構奥深い話だと思いました。
ガイドさんの話を聞くと、日本版の舞台のせりふはほとんどガイドさんの説明どうりで、最初にこの舞台を見て、ガイドツアーをした宝塚関係者が、説明をそのまま歌詞にしたという感じ。
改めて、ウィーン版「エリザベート」を見ると、宝塚版「エリザベート」のすばらしさを認識しました。
機会があれば、他の国(ドイツ、スウェーデン、ハンバリー、オランダ)のもみたいです。ウィーン版のキャストを日本呼んでほしい。
そして、歌唱力ではかなり劣るけど、華やかさでは絶対勝っている、日本版「エリザベート」をぜひウィーンの熱狂的なファンに見てほしい。できれば宝塚版。どう反応されるか興味あるところです。
とにかく高価な旅だったけど、一生心に残る旅でした。エリザベートグッズを山ほど買ってきたけど、もったいなくて使えないなぁ。。。
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