感想/OSK あやめ池「ハロー!ミスター・エンジェル」

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[楽] 18. 感想/OSK あやめ池「ハロー!ミスター・エンジェル」

ユーザ名: もりさだ
日時: 2001/10/5(22:05)

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OSK日本歌劇団の秋季あやめ池定期公演「ハロー!ミスター・エンジェル」が10/5に初日を迎えました(公演は11/23(祝)まで、あやめ池円型大劇場にて)。

作・演出の吉村英三氏がパンフレットに書いてある通り「グランドホテル」の形式を採っています。トップスターの洋あおいを中心に、回りに豪華なメンバーを配し、観ていて楽しい作品に仕上がっています。

あらすじは、地上に降りてきた天使がホテルOSKニューヨークを舞台にして、そこのさまざまな宿泊客に幸せをもたらしていく、と言った話です。千爽さん演じる幽霊のスマイルの台詞「だってお化けは、悪い人をおどかしてこらしめるのが精一杯だけど、天使は悪い人を善人に変えられるんですもの」がキーだと思います。人と人との争いが絶えないこの現在の世界で、この台詞がもつ意味は大切にしたいですね。

地上に降りた天使ハッピー(洋あおい)に対して、ホテルに棲む幽霊スマイル(千爽貴世)、スランプに陥ったオペラ歌手コルベール(北原沙織)、貧乏伯爵バリモア(初瀬みき)、会社が倒産寸前の社長バクスター(希望なつ紀)、現金でちょっと変なタイピストのオードリー(美森あいか)と、ばらばらの話が一つのホテルで展開していきます。そして、ハッピーがこれらの人々の悩みや不幸を愛の力で解決していく、というまあたわいもないお話ですが、幸せな気分に浸らせてくれる作品です。

ただ一つ、脚本に大きな欠点があって、天使ハッピーは病気のふりをするという設定なのですが、なぜそうするに至ったのかという理由の説明が全くありません。第1景で女神がハッピーに「病気のふりをして善人と悪人を見定めることができる」と言う台詞でもあれば済む問題なのですが、そうしないのが不思議です。

ハッピーの洋さんは出番も多く大変だと思いますが大健闘で、最後には笑わしてくれます。スマイルの千爽さんは役にハマっていてとても面白くてかわいいところもある幽霊です。北原さんはいきなりスパンコールの衣装で歌い踊る場面がありますが、ここはもっと色っぽく大胆に(客にウィンク飛ばしてもいいと思う)オーバーアクション気味にした方がお客さんの笑いを取れると思います。美森さんはかわいくてちょっと色っぽい持ち味をうまく活かした役ですね。「if…」でもそうでしたが、ただかわいいだけの役から脱皮していてよい傾向だと思います。

初日だったせいかマイクの感度設定を1本ミスっていて、ノイズを拾っていたのがちょっと残念。


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