[掲示板: ミュージカル一般 -- 時刻: 2024/11/28(18:54)]
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帝国劇場「エリザベート」を観てきました。
いよいよ始まりましたね。
主なダブルキャストの出演者は以下のとおりでした。
トート:内野
フランツ:市川
エルマー:藤村
ルドルフ:浦井
初めて東宝の「エリザベート」を観ました。まずはみれたことに感謝。
ちょっと疲れてしまいました。かなり疲れます。
そして、感想ですが、
1.内野さんは、声の出る音域が狭く、声のでるとこは、おもいっきりすごい音量で唄われます。確かに、すごい迫力ですが、非常に危なっかしく、高音は音がでないので、あえてもう低めにはずして唄っています。よく頑張っているとは思います。最後のダンスはよく頑張ったと思います。でも、やっぱ山口さんが観てみたいと思いました。
2.期待していた黒天使が、確かに激しく踊ってはいるのだけれど、あの振り付けはかっこいいか???それに、黒天使、ショートカットにしたのですね。長いほうが妖しくてかっこいいのでは。。
3.青年ルドルフの浦井さんは、初めて観る役者ですが、歌も踊りも今いちなのだけれど、一生懸命さが好感もてて、気に入ってしまいました。線が細く、頼りなさが、この役にあっているかも。。
4.フランツは、どうしても高嶺さんや樹里さんのフランツと比較してしまい、市川さんは声がいいのに、なんだか存在感がなく(もっともそういう役だけど)、いまいちでした。
5.マックスお父さんの村井さんは、声がよく、「ミーアンドマイガール」よりぜんぜんこっちの方がいいです。出番が少ないのが残念ですが。。それに声だけではなく、顔までもハリソンフォードに似てきたというのはちと誉めすぎ??
6.マダム・ヴォルフが結構よかったです。歌もうまかったし、これは宝塚版に勝っているかも。
7.高嶋ルキーニは大健闘だと思います。歌うまくなっていますよ。観るたびに成長しているのがわかります。
8.一路さん頑張っているのはわかります。あの声で音をはずさず唄うのは大変だと思います。でも、声が堅いのですよね。やっぱり、はなぶささんや大鳥さんのエリザベートが私は好みです。
9.初風さんのゾフィーは頑張っていらっしゃるとは思います。でも、物足りない。私はやっぱ宝塚雪のゾフィーが一番いいです。
ストーリーはウィーン版のCDを聴く限り、本場に近く、宝塚版とは違うシーンがたくさんありました。こちらのストーリーも面白かったと思いました。
舞台セットがゴージャスな分、セットチェンジがシーンが変わる時、時間がかかっています。時間にすると宝塚と比べて3−5秒長いでしょうか。それが、間延びして、結構待ちを感じてしまいます。うっかりしていると、この時間に他のこと考えたり、眠くなったりしがちで、もっとテンポよくできないかなと少しいらつきました。これはしかたないのかな。。なんかテンポ悪い。宝塚詳しい人は、我慢できるけど、初めての人はこのテンポの悪さでは、途中で飽きちゃうかも。。寝てる人もいたようだし。
後は、プログラムが1、500円もして、重くて堅い。
オーストリア、ドイツ、スウェーデン、ハンバリー、オランダの各舞台の写真、10周年記念コンサートの写真、そして、東宝初演と宝塚雪組の舞台写真と盛りだくさん。
今月末になると、これが今回の舞台写真のと内容が違うのが出るそうです。
こっちも勝っちゃうんだろうなと思います。
今回は正直あまり盛り上がったとは言えなかった公演でした。
感動するまではいけなかったですが、オープニング、ミルク、エンディングは結構アンサンブルのコーラスが迫力あって、やっぱ男性がいると、全体のコーラスは宝塚はかなわないなぁと思ってしまいました。ただ、歌についていくので精一杯で、感情を入れるとこまで行ってないシーンがあったのは確かです。これは、回を重ねるとよくなるのではと後半に期待しましょう。
プログラムにも書いてありましたが、一路エリザベートの敵は一路トートだと思います。どうしても、宝塚版と比較します。
芝居の後、左端からフランツが出てきて、愛と死のロンドを唄わないと物足りない。闇が広がるのあの群舞がないとさびしい。
やっぱり、宝塚版の「エリザベート」は最高傑作かも。5月で、この再演東宝「エリザベート」が宝塚においつける時がくるのだろうか。
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