[掲示板: ミュージカル一般 -- 時刻: 2024/11/29(05:04)]
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東京芸術劇場のミュージカル月間の第2作め「ひめゆり」を観てきました。
第1作めの、「アテルイ」も短いけれど、いい作品でした。
客席で、「レミゼ」に参加されていた役者さんたちに数人お会いしました。非常に客の入りがよく、「ひめゆり」も期待道理でした。
1.原作、脚本がいいです。
正直、1幕目は退屈というか、短調でしたが、休憩後の2幕目がさすがでした。
ミュージカル座の作品は、原作・脚本がすぐれている。オリジナル作品でこれほど、見ごたえがある物を作れるのは、この劇団ぐらいです。オリジナルで勝負すると、四季より、宝塚より、こちらが数段上です。
特に、第2幕の構成がすばらしい。ストーリーも、音楽もバラエティに富んでいて、2幕は非常に見ごたえがありました。
2.歌がすばらしい。
メインキャスト以外でも、ソロがたくさんありますが、歌はどなたも聞きごたえがありました。うまいです。
アンサンブルも「I have a dream」では、アンサンブルが声量がなく、ちょっと物足りないと思ったけど、今回は非常に重厚で感動的でした。音響設備の差かもしれないのですが。。
今回歌で一番よかったのは、土居裕子さんの看護婦長でしょうか。「レディゾロ」では、ちっともいいとは思わなかったのですが、歌がいい。本当にこんなやさしくて、心の大きな看護婦さんがいたらなんて幸せだろうと思います。彼女の声がこの役に非常にあっていました。唄われるたびに涙があふれてきました。
3.
唯一笑いをとるあの3人組のシーンは、非常によかったです。
全シーン、シリアスでは暗いし、重いし。。実際死のうかどうか、どうやって死のうか、水や食料ほしさに捕虜になろうかどうかと、真剣に悩んだ方もいらっしゃったのだろうから、笑ってはいけないのだけれど、素直に笑えて楽しいシーンになっていたと思います。
最後に本田美奈子と岡幸二郎さん、期待道理でした。
これだけの客を集められるだけの実力はさすがです。
1幕最後の杉原を残して逃げるシーン。
ちよが死ぬ時、春、夏、秋、冬のなつかしいシーンを思い浮かべるシーン。
赤ん坊をかかえた母親のシーン。
そして、土居さんの歌のシーン。
たくさん、泣かせていただきました。
とにかく、2幕は文句なく星5つです。
1幕にもうすこし、メロディが美しく覚えやすい曲があれば、完璧だったかも。1幕の曲が短調だったのがおしいかな。。
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