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17. 感想/OSK 武生公演「シャイニング・オータム」 - 源氏物語より -
ユーザ名: もりさだ
日時: 2001/10/5(22:04)
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ちょっと今観劇旅行中のため情報の更新が滞っていますが m(__)m その代りというわけでもありませんが、久しぶりに感想を書いてみました。
OSK日本歌劇団が毎年「たけふ菊人形」で行っている公演です。前半が和物のミュージカル、後半が洋物のショーというのは例年の通りとのこと(今年が初の武生なので友人談)。前半と後半の間の衣装替えの間は、「やんしき音頭」の即席教室となりますが、これはここ何年か同じパターンだそうです。公演全体は1時間ですが、それを10/3〜11/11の日程で休みなし!、平日3公演、日曜祝日4公演行うため、出演者にとってはかなりきつい公演です。
今年の前半は源氏物語の前半の抜粋。宝塚の「あさきゆめみし」に似ていますが(原作が同じなんだから当たり前)藤壺との子を光源氏の子だと父帝が知っていたことを知り苦悩する辺りまでのお話をショー的にまとめています。物語の進行役として本居宣長(うーむ、字合ってたっけ? ^^;)とその弟子2人を当てています。ちょうど刻の霊みたいなもんですが、ここでは人間です(笑)。
主な配役は
本居宣長 瑞木彩乃
光源氏 波輝一夢
藤壺 沙月梨乃
頭の中将 安希つかさ
葵上 丘もゆる
六条御息所 水無月じゅん
となっています。うまく当てはめた配役だと言えます。中でも葵上を演じた丘さんの美しさ&かわいらしさはピカイチ。歌と踊りはめちゃくちゃうまい人だけど、芝居もこんなにできる人だとは思いませんでした。沙月さんの藤壺もとても美しかったし、波輝さんの光源氏もぴったりでした。初日はマイク切り替えミスや不調が頻発して、特に沙月さんが割を食っていたのがお気の毒。
衣装と音楽は大半が「闇の貴公子」や「ラ・ロマネスク」からの使いまわしです。(^^;) 予算がないんですねー。でも衣装はともかく音楽や振付を今年公演した「闇の貴公子」から取って来るのはちょっとファンを馬鹿にしていませんか?>OSK
おっと、一応書いておきますが、宝塚のまねをしたわけでは全くなく、武生は紫式部が1年ほど住んだというゆかりの深い場所なので、というわけです。
前半と後半の途中に(衣装替えの途中ですね)宣長の弟子2人組が登場して、「やんしき音頭」の即席教室となります。さすがに全部ではなく最初と最後の部分だけですが、6回見ると覚えました(笑)。この音頭はOSKはこのところ毎年公演中に入れているようですね。
後半はガラッと変わって洋舞のショーです。ちょっと時間が短いのが物足りないです。こちらの衣装もどこかで見たものばかりですが、みんなノリノリで踊りまくってます。初日からこんなに飛ばしてもつのか?って思うくらいです。まあ時間が短いからかえって踊り足りないって人もいるかもしれません。初日のロケットはOSKにしては珍しく振りを間違える人もいましたが(普通に交互に上げるだけではなく、途中で上げる順番をチェンジする振付なのでカウントを間違えると確かに振りを間違えやすいのではありますが…)、2日目はノーミスでした。
洋舞はもう1シーンくらい欲しいところです。
1時間に2つも演目を詰め込んでいるので失敗すると中途半端に終わるところですが、今回の場合は「ちょっと物足りないな」と思う程度なのでまあ及第点といえるでしょう。露骨な使いまわしがなければもっとよかったので、それだけが残念。
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