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160. 宝塚花組「飛翔無限」「天使の季節」「アプローズ・タカラヅカ」宝塚大劇場
ユーザ名: yasuko
日時: 2004/1/10(00:08)
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宝塚花組の「飛翔無限」「天使の季節」「アプローズ・タカラヅカ」を宝塚大劇場まで観にいってきました。日帰り2回観劇ツアーで、星組トップゲスト出演の初日でした。
私が感じたことは。。。。
ちょい役と思っていた他組トップが、結構踊って、歌ってくれます。初回は終演後、舞台挨拶がありますので、今後の雪、宙、月のゲスト出演初回は、両トップのあいさつが聞けることと思います。
また、星のトップが歌うシーンが組カラー1色の衣装を着て、それぞれの組やトップの名前にちなんだ歌詞になっているようです。「〜星が〜。。湖を渡る〜。」とか歌っていました。雪はなんとなく歌詞が想像つくけど、月の紫吹淳と宙の和央ようかの名前をどうもじって歌詞にするのかが楽しみかも。。楽譜本売っているので、買えばわかることですが。。
花組の公演観にいって、こんなこと書くのもなんなんですが、湖月わたるさんが出てきたとたん、彼女の踊りにくぎづけでした。うまい!!正直星のトップ2人は歌はうまいとは思いません。でもなんかいいのです。宙はあつあつの恋人同士って感じですが、星は長年連れ添った信頼しきった夫婦ってかんじです。この2人がトップになってほんと正解といまさらながら感じてしまう。わたるさんは手が長くて、手の使い方が非常に美しい。明らかに他の人とは格段の差。ひょっとして、小さいころから、バレエか日本舞踊でも習っていらっしゃったのではと思えるほど。実際は知りませんが。。それに、目線がかっこいい!!言うことないです。
他に、新人以外は全員客席に下りて歌ってくれます。中段の横通路でトップがとまって歌ってくれますし、交差して戻っていきますので、ある意味A席の1列目がおいしい席かもです。
「飛翔無限」
ご高齢の理事長春日野さんをひっぱりださないと集客できないとふんだのでしょうか。90周年記念とはいえ、東京公演までもつのかなと心配です。この後倒れないといいですが。。
「天使の季節」
大阪の方の笑いは取れてたようですが、なんとなく吉本新喜劇っぽく、この笑いは東京でも受けるかどうかは疑問。1回目は笑うというより、多少不愉快になった。理由はなんとなく、アルツハイマー患者をばかにしているような気がして、笑えなかった。たかが宝塚のコメディーなので深く考えることはないのですが、しかも、まったく悪くもない王子(瀬奈さん)をだますなんて、途中でかわいそうになって。。
春野さんが2役してるので、絶対2人が同時に舞台上にたてないというくだりは、昨年の新宿コマで観た、狸御殿みたいだった。つまんなくはないけど、宝塚支局に書いてあったとおり、めでたい90周年の初めての記念公演がこれ??って感じです。
あいかわらず、ところてんみたいにやっつけ仕事で脚本書いて、質の低い作品を量産していくのだろう。テレビドラマだって構想5年とか、練りに練って生み出しているので、もっと時間をかけて公演数減らしてもいい作品をと思います。宝塚ファンでなくても面白い作品つくりをお願いします。
「アプローズ・タカラヅカ」
昨年暮れから、「ライオンキング」、「マンマミーア」、「レミゼラブル」、「オペラ座の怪人」とクロリティの高い作品を7連チャンした後なので、改めて宝塚の歌のレベルの低さを知って愕然とした。全員でのアメージング・グレイスのゴスペル調のコーラスはすばらしかったけど、ソロがへたすぎ。ちょっと聴けない。下手だけど、工夫すれば、観客を楽しませることのできる庶民の2流ミュージカル劇団を目指しているのだろうか。そうではないはずです。もっと、歌える人を。。と切に願います。いつも春野さんの歌はすごいと思うのですが、宝塚退団後もミュージカルの舞台にたちたいなら、彼女の歌がベースラインのような気がする。
見所は、
早い時期に黒燕尾がでてきます。これがはじけていてなかなかよかったです。まるでジャズマニアの初風さんがセンターで踊ったシーンに音楽も振り付けもそっくりでした。
かわりにロケットが地味すぎでした。
そして、最後の大階段ですが、終わったと思ったら、またさらに盛り上げる、これでもかって畳み掛けて来る長い長いスパニッシュ調のダンスでした。これはなかなか見ごたえありました。
東京では、どの組も結局完売しますが、大阪は完売している日はほとんどないほど、売れ残りが多く、私の前3列はずらっとあいてました。1階なのに。。。
客を呼ぶために、劇団も工夫していると思います。工夫することはいいことです。
2番手のシャッフル。
ダブルキャスティング。
客席に下りる。(最近の公演はよくおりてきてくれます)
などなど、前からのファンは1回いつもより多く観劇するかもしれないです。それなりに効果はあるかもとは思いますが、それではあのがら空きの大劇場の解決策にはならないような気がします。
レミゼを観て思ったのですが、チケットの売れ行きは、実力より、知名度が全国区かどうかに依存するような気がするのです。だって、ミュージカルなんて、見ない人にとってはばかばかしくて観れるかって思っているのに、高いお金払って、時間作って、しかも苦労してチケットとっていくには、誰か知った人がいないときっかけが作れないと思うのです。レミゼでも、別所さんは完全に客寄せパンダだったけど、十分その役割を果たしたし、そして期待以上のできだったし、初めてミュージカル観た人を、また見てみようという気持ちにさせたと思います。
知名度を上げるにはやっぱテレビでしょう。1年交代でテレビ受けしそうな現役を
1.テレビドラマに貸し出す
2.映画に出す
3.NHKかなんかでジャズ(or standard クラシック)の歌番組やってるけどレギュラーで毎週だしてもらう。
4.できれば昔みたいに毎年紅白だして!!
とかで、知名度のある客寄せパンダを作って、新たに客を獲得しなきゃ、そのうち大阪公演短縮されるんじゃないかと思います。退団者より知名度の高い現役を作らないと、オタクの間でだけ有名じゃ悲しい限り。
はっきり言うと東京1、2週間公演期間延長しても完売すると思います。雪だって、結局は完売してますもの。
今回の花組公演ですが、悪くはないのですが、東京公演は貸切とか初日、千秋楽が手に入らなきゃ、特にまた観たいとは思わなかったです。花がだめってことはないのですが、今回の公演は私の好みではなかったです。わたしは、どんな理由があっても、病気をばかにするような内容は見ていて楽しめない。不愉快というか、怒りさえ感じてしまった。なぜ、あんなに笑いが起きるのか、理解に苦しむ。劇団員も舞台けいこ中に、「先生、このせりふ変えたほうがいいんじゃないでしょういか」くらいいえないのでしょうか。一歩間違うと差別とかいって、マスコミにたたかれそう。ショーがなかったら、暗くなる。東京公演ではせりふ変えてほしい。
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