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豆知識




どんなお稽古をしているの?
劇団四季で行われる稽古は、基本レッスンと演目別の稽古に大別できます。
基本レッスンにはクラシックバレエ、ジャズダンス、タップダンス、ソルフェージュ、地唄舞、歌唱(ボーカル/コーラス)、台詞など年間800単位を数える表現技術のレッスンが含まれています。月曜から土曜の9時から正午までグループ別のカリキュラムを研究生も正団員もこなしていくそうです。特徴的なのは地唄舞と、四季節と呼ばれる台詞術のレッスンでしょう。(La Harpe #109 p.26)
演目別の舞台稽古は、新作ミュージカルだと3カ月以上のスケジュールで行われます。台本と譜面の修得、ダンスの振付け、立ち稽古などを時には長野県大町市の山荘での合宿を含めて仕上げていきます。開幕初日に近くなると劇場に移り、舞台稽古となります。3カ月の稽古期間の間、役者さんは外にも公演を抱えていたりしてハードなスケジュールですが、その苦しみを超えてすばらしい舞台を見せてくれるのですね(^^)(La Harpe#105 p.36)

四季節って何?
昭和40年頃新劇界で、劇団四季の台詞術が他の新劇の傾向と違って、早口で情緒的でないことを指して言われていたこと(「ロミオとジュリエット」パンフレットより)。転じて四季の言葉を明朗に伝える四季独特の発声法と考えても良いでしょう。
劇団四季の独特の台詞術は、四季の旗揚げ公演『アルデールまたは聖女』(1954) にまでその端緒を遡れるようです。この舞台を見た浅利慶太氏の父が浅利氏に観劇の感想として、「セリフがよく聞き取れなかった」と答えた、それ以来台詞術は劇団四季の大きな課題となったというエピソードが残っています(La Harpe #93 P5)。当時の新劇界では台詞を情緒的に語ることが多く、四季のめりはりのある朗誦法を揶揄する人もあったようです(^^;
しかし「折れ」と「母音法」に裏づけられたしっかりした発声は、早口でもきちんと言葉を伝え、しかも感情の流れを台詞で遮らない舞台を作っています。この台詞術はミュージカルの歌唱にも適用されています。

「折れ」って何?
台詞の中にある感情の切れ目まで一息でしゃべる、というもの。台詞には意識の方向が決まっており、それはきっちり「折れ」ていると言う考え方から出たようです。特に長台詞では、千々に乱れる物思いを表すものとしての息継ぎ(ブレスポイント)の取り方は重要です。
昭和42年のラシーヌの「アンドロマック」(長台詞が多い)の上演から、四季独特の台詞術として定着してきたようです。その後劇団四季のもう一つの柱となったミュージカルの中では、この「折れ」「ブレス」と言う方法論は台詞だけでなく、歌や踊りにも適用されてきました(「ロミオとジュリエット」パンフレットより)。
ちなみに四季の役者さんは五十音表(*1)をワンブレス(一回の息継ぎ)で2〜3回繰返せるそうです。
(*1)五十音表

アイウエオイウエオアウエオアイエオアイウオアイウエ
カキクケコキクケコカクケコカキケコカキクコカキクケ
     (中略)
をワ行まで


「母音法」って何?
母音語である日本語を明晰で耳に美しく響かせるための発声訓練。台詞の子音をすべて外して母音だけで発声することで胸式呼吸から腹式呼吸になり、一音一音を切って発音することで言葉の切れが良くなり、台詞はより明晰になると言うもの。これによって早口の台詞でも明確に聞き取れるようになります。
こちらは昭和55年「ヴェニスの商人」から取り入れられた技法です(「ロミオとジュリエット」パンフレットより)。

お芝居を100倍楽しめる情報(^^)


劇場によって特別な席があるの?


グランドサークルって何?
日生劇場での公演予約時に 「グランドサークル」と言われたが、どんな席?
1階と2階の間の張り出し席。2列、約120シート、S席(以前はS席より高かったようです)。両肘つきの椅子で舞台全体が人の頭に邪魔されずに見られる条件の良い席で、オペラ座のボックス席の雰囲気が味わえます。ちなみに皇族など貴賓用に使用されます。略号は「GC」としてチケット券面に印刷されています。
特に両袖のサークル席は「バルコニー」と呼ばれ、券面には「GCL」と印刷されています。

前座席って?
四季会議室での俗称で、パルテノン多摩劇場にある最前列〜3列目くらいの席。概ねS席より安いようです。舞台が目線より高くなっており、奥の方は見えない(はずですがが見えると言う証言もアリ)ようです。

FA/FB席って何?
MBS劇場の最前列(FB席)と第2列(FA席)。舞台が目線より高くなっており、奥の方は見えないようです。一列目がB席、2列目がA席扱い。

親子観劇室って何?
観劇中子供が退屈して騒いだ時などに利用出来る、劇場最後列のガラス張りの部屋。予約はできません。95年東京キャッツシアター以降、四季の建設するシアターに常設されています。ちょっと幅のある椅子が用意されており、前述のキャッツシアターでは足元に誘導灯もついていました。
席数が6席程度と少ないので子供が落ち着いたら速やかに元のお席に戻りましょう(^^)また観劇室内でも子供が落着かなかった場合は、他のお客様の迷惑になるのでロビーに出てもらうよう指示されることもあります。

お得なプランがあるの?


ファミリーシートって何?
夏休みなどのファミリーミュージカルで設定される子供を含むグループ観劇チケット。特別料金が設定されており、集合してから入場できるようです。舞台に近い10列くらいがファミリーシートになります。入場時にグループに子供が1人以上含まれているかチェックされるようになっています。

オペラ座の怪人を100倍楽しむ方(^^)


グランドサークルって何?
日生劇場の1階と2階の間の張り出し席。詳細は「劇場によって特別な席があるの?」の「グランドサークルって何?」を参照してください。

5番ボックスがあったんですって?
90年新橋演舞場で「オペラ座の怪人」が上演された時、皆が狙った席(^^;。新橋演舞場1階席の東西に桟敷席があり、この内東5番と西5番を指します。「オペラ座の怪人」のストーリー上、5番のボックス席は重要な役割を果たす為。
なお、この時の桟敷席は1階S席と同じですが、地下食堂プチディナー券つきで3,000円増しです。通常新橋演舞場では桟敷の値段を1階席より高く設定しているため、プチディナーをつけることで席のグレードを上げる意図があったようです。

キャッツを100倍楽しむ方(^^)


幕間に舞台に人が並んでますね?
1幕終了時、一人置いてきぼりを食ったオールドデュトロノミーが幸せを分けてくれる行為(^^;ウソウソ
本当は観客の「ジェリクルとは何か」という問に答えるためにデュトロノミーが残っているそうですが、舞台左袖から舞台にあがってパンフ等にサインしてもらえます。マジックはデュトロノミーの胸にかかった小さなポケットに入っているようです(=^^=)2幕開始5分前迄。

回転席って何?
キャッツの仮設劇場に設けられる席で、95年東京公演の場合、A〜D列約120席。値段はS席と同じです。入場時には舞台の奥側にあり、開演直後にぐるりと半回転するので回転席と称します。決して席自体がくるくるまわったりはしません(^^;
これは誤り>> ( (^ )(  )( ^)(^^) ))クルクル…

回転席だとかぶりつきで見られる(キャッツシアターにはオケピットがないため)と言うのに加えて、足元や通路から猫が出てきて嚇かしてくれるので、とっても得した気分になります。上手花道角の最前列だとマンカストラップに絡んでもらえるし、ちっちゃなお子様は特に猫に構ってもらえます。
回転席両端では舞台は真横から眺める事になりますが、猫達が近くにいる時間が最も長いです。うっかりしているとゴキブリに頭をごしごしされたり、猫が荷物にちょっかいだしてきたり、ターンする時に尻尾で殴られたりすることもあります(^^;

ラム・タム・タガーと踊りたい(>_<)
一般S席の中央通路沿いでで下手側花道に近い席。95年東京公演ではJ44番席付近がラム・タム・タガー大当たり席。この周辺に座っていて若い女性か子供なら、ラム・タムが「連れて逃げて」くれます(=^^=)決してお誘いを断らない事。たまに鞄だけを連れて逃げる事もあります。

おや?空いている席が…
上手の中央より後ろよりですか?空いているのが通路際のお席で、席番プレートがなくて妙に大きいお席なら、必ず遅刻者が出る魔の番号(((>_<)))隣に座っても荷物を置いてはいけません。
実は世紀の悪党猫マキャビティのために空けておかれている、特別リザーブシートなのです(=^^=)。

愛するあの猫と握手したい(=^^=)
猫たちが握手しに行く場所はある程度決まっています。以下は95年東京公演をベースにした握手席一覧です。
ディミータ 回転席下手ブロック通路をE列まで行き、1〜12のいくつかをまわって、回転席下手ブロック通路をD列から戻る。下手側(1〜5)を重点的に上手(9〜12)も含めて順次前へ。
グリザベラ 回転席下手花道をA列から両側交互にD列まで行き、回転席中央ブロック左通路を戻りながらD列の34〜36・C列の35〜37・B・A36〜38まで。
ジェニエニドッツ 回転席上手花道をおりながらA列からD列までの中央ブロックの53〜55(A・Bは54・55)と上手ブロックの63〜66(A・Bは65まで)からE列53〜55をちょっと回って回転席中央ブロック右通路をD列37〜39から前へ。
ラムタムタガー 回転席上手ブロック通路のあたりに下りてきてA列63〜65・73・74・B列72〜74・63〜65・C列63〜66・71〜74・D列70〜74・63〜66とジグザグに。キャストによって中央よりからはじまる時と上手側からの時があり、ジグザグが逆になる場合も。E列は74〜63まで行く時と63〜74に行く時があるが、中央に向かって戻る人の方が多い。F列63〜74の場合でもE列の頭の間から手を出すという強引な方法で握手して貰ったケースもあり。あとは回転席上手舞台通路に一目散に戻るので、中央から上手に行く人の方が戻りやすい利点はある。
スキンブルシャンクス 下手2番通路[回転席下手花道に続く]をF列10〜12くらいからI列あたりまで行き19〜21の側を握手しながら戻る人が多い。(俳優さんによってI列あたりから前にいく可能性もあり)
ランペルティーザ 中央左通路回転席中央ブロック左通路をF列あたりからI列あたりまでの22〜24の側を上り、33〜36の側を戻りながら握手(I列あたりから前にいく可能性あり)。
オールドデュトロノミー 回転席中央ブロック右通路をF列39〜42をI、J列くらいまで上り、反対側(51〜)を戻りつつF列53くらいまで。I列41・42のあたりは下りてくるジェリーロラムにもダブって握手してもらえるお得な席。
タントミール L列1番から前へ
シラバブ K列25、32番から、L列25、32番、M列20番代を少ししてL列14、18番から、前へ
ジェリーローラム=グリドルボーン L列43、50番から前へ。I列まで来ることも
ボンバルリーナ L列57、61番から前へ
ヴィクトリア M列61〜70番の後、L列74番から前へ
コリコパット R列1番から前へ時間があれば、M列5番〜上手側へ
タンブルブルータス Q列14、17番から前へM列12〜14番、18〜21番あたりまで
アスパラガス=グロールタイガー、バストファージョーンズ Q列26、30番から前へ。時間があれば、M列25番〜下手側へ。反対のパターン(M列から上手へ)の場合もあり
マンゴジェリー Q列36、39番から前へ時間があれば、M列35番〜下手側へ。反対のパターンの場合もあり
マキャヴィティ Q列45、48番から前へ時間があれば、M列44番〜下手側へ。M列53番からM列44番を先にしてからN列45、49番から上への場合もあり
カッサンドラ Q列58、61番から前へ時間があれば、M列57番から下手側へ
ランパスキャット V列5番から前へ俳優さんによっては、最後列14番まで握手してからU列4番から前に行く場合も
ジェミマ V列14、15番から前へ
ミストフェリーズ S列27、30番から、V列まで行って、後ろを走ってV列37、38番から前へ(ミストは、俳優さんによっても変わるし、同じ人でも日によって多少違う)V列37、38番に来るのが、ぎりぎりの時が多い。
マンカストラップ V列46、47番から前へ
カーバケッティ V列60、61番から前へ
ギルバート V列70番から前へ

バストファーのお花が欲しい(^@^)
バストファージョンズのお花ちょーだいをするなら、舞台下手花道の内側の回転席の前列。95年東京公演の例で行くと具体的にはA〜D列35〜37番付近。その付近で「ちょーだーーーい」すれば、もらえるかも(=^^=)

グリドルにこちょこちょされたい(^^*
グリドルボーンにこちょこちょして貰うなら、上手側の回転席と一般席の間の通路、一般席の最前列でしょう。グリドルボーン登場時にその付近に座っている人の中で、彼女のお眼鏡にかなった人をこちょこちょしてくれます。若い男性はこちょこちょ率が高いようです(^-^)

ボックスシートって何?
キャッツ東京初演、大阪初演時のみ、客席最後部に設置。6人と4人の2種類ボックスがありました。当初は曜日指定の月毎リザーブシート扱いだったようですが、後にバラ売りもされました。一般のS席より高額で、パンフレットとキャッツ特製ワイン(メルシャンブランド)のお土産つき。かなりの猫たちが握手しにきてくれたそうです(^^)。

スキンブルの列車があった?
大阪キャッツ初演の時にキャッツ・シアターの側にありました(^^)
国鉄(現JR西日本?)直営の列車食堂で、北陸線の特急「雷鳥」の食堂車2両を改造、座席は80席。国鉄の西日本各地から現役の国鉄職員27名がウェイターを務めていました(^^)(キャッツ3000回記念誌より)
「国鉄」「日本食堂」「味の素」が協賛として車体に書かれていたようです。(小藤田千栄子著「ミュージカル・コレクション」より)

ミストフェリーズの食堂があったの?
東京再演の時にあった列車食堂です(^^)
北陸本線の「雷鳥」の食堂車2両を改造し、1両は、客席40席のレストラン方式、もう一両はファストフード方式の店で、それぞれに調理室があったようです。従業員は東京西鉄道管理局から7人、それに日本食堂から5人の応援があったそうです。(キャッツ3000回記念誌より)
ファースト・フード店の方は実際に利用された方によると、JRっぽいマークとMistoffelees(ミストフェリーズ)と名前が2通り書いてある袋やナプキン以外は、ごく普通のファースト・フード店。
窓に沿ってカウンターになっている他に丸いテーブルがいくつかあり、高めの止まり木のようなチェア(丸くて一本棒の)によじ登る感じ。ハンバーガーやシェイク等の味もまあまあ。劇場から近かったので、ここで購入してロビーに戻って食べられる位だったようです。天井近くをグルリと取り囲むように色紙が貼ってあり、キャッツ出演者のかなりの名前が並んでいたそうです(^-^)

コーラスラインを100倍楽しむ方(^^)


劇中ザックはどこへ行く?
コーラスラインは劇中で演出家ザックがオーディションと同様客席から舞台上の候補者を眺めると言う形態で芝居が進められます。このザック席は、1階最後列中央ブロックの通路ぎわ。隣の席が2つほど空けてあるようです。

エクウスを100倍楽しむ方(^^)


ステージシートって何?
エクウス上演時にステージ上に設けられるベンチシート。50シート、S席。舞台奥に客席向きに3段用意されます。開演15分前に集合して、整理番号順に好きな席に座れますが、最前列舞台対角線上の席は避けた方が無難。
役者の背中や尻を見ている時間が長いのですが、役者と一緒に芝居を作る快感は何物にも換え難いものがあります。ここからの客席観察もまた楽しいもの。なお、遅刻しても2幕から座らせてもらえます。

九郎衛門を100倍楽しむ方(^^)


桝席って何?
91年PARCO劇場「九郎衛門」公演で作られた相撲の桟敷席のような席。畳み敷きで靴を脱いで上がり、4人又は6人グループに1桝、計8桝40人が座れました。特別料金ではっぴや手拭い等のお土産つき。ただし各1個づつしかなかったため、桝内で物議を醸しました(^^
桝の回りを取り囲むように花道が造られており、幕が開いてからは席にも入れない、席からも出られないと言う状態。
当初グループに1枚の発券でしたが、集合できないなどの場合を考慮して後に人数分の整理券が発券されました。

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