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演劇用語集
ミュージカル以外の用語も少し入っています。
[あ]
- オケピット
- オーケストラピットの略。
さらに「オケピ」と略す場合もある(「オケピ!」という三谷幸喜の
ミュージカル作品もある)。
人件費が高くつくので生オケのミュージカルは宝塚、四季の東京公演
ぐらいではないだろうか。四季の場合は借り物だが、宝塚大劇場公演には
宝塚歌劇団専属の宝塚管弦楽団が演奏する。
[か]
- カット
-
- 公演時間が長くかかりすぎる、話の展開から不要、等の理由でセリフや出番を
台本から削除すること。
- 「1カット」という意味で使われる。「シーン」よりは時間的にはやや短い
単位である。
- 上手
- かみて。客席から舞台に向かって右側。
下手はその逆。
- 歌劇
- (1) オペラの訳。(2) 宝塚歌劇団の
上演するミュージカル。(3) 宝塚歌劇団発行の情報誌の名前。
- カゲコーラス
- 舞台に出ていない役者
によるコーラス。宝塚歌劇団のものは人数も多く非常に美しい。
- カゲソロ
- 舞台に出ていない役者
によるソロの歌。宝塚で多く見られ、カンパニーの中で歌がもっともうまい
役者が歌う。舞台に出ている役者が少数で、かつ、舞踊シーンのときに
使われることが多い。
- 技芸員
- OSK日本歌劇団での出演者を
指す言葉。
- 銀橋
- 「ぎんきょう」と読む。
オケピットと客席の間にあるエプロンステージ。
下手と上手でそれぞれ舞台とつながっている。
フランス語の「pont d'argent」の直訳。
宝塚大劇場、東京宝塚劇場のそれは非常に有名。
1931年「ローズ・パリ」で白井鐵造が使用したのが始まりと伝えられている。
- 組替え
- 宝塚歌劇団における組間の生徒の
移籍のこと。生徒の個性のバランスなどを考慮して行なわれる。
- グラフ
- 宝塚歌劇団発行の雑誌の名前
「宝塚グラフ」の略。
- 劇団四季
- 日本屈指の劇団。
ストレートプレイも
上演するがミュージカルがあまりにも有名。代表 浅利慶太。
- ゲネプロ
- 舞台上で行なう最終リハーサル。
衣装・メイク、音響、照明、舞台装置などの条件を全て本番と同様にして
最終チェックを行なう。欧米などでは安い料金で観客を入れてその反応を伺う
ことがある。
General Probe の略。さらに「ゲネ」と省略することもある。
[さ]
- 桟敷席
- 椅子のない席。あぐらだろうが正座だろうが
構いませんが、前後左右のお客さんに迷惑のかかる座り方はやめましょう。
超満員のときには「よいしょ」をやる場合があります。
- サバキ
- 劇場前で、公演当日に余分のチケットを
さばくこと。
宝塚ではほとんどシステム化しており、
チケットの額面価格で個人取り引きを行なうが、不人気公演の時には値下げし
ても売れないこともある。人気のある公演ではサバキ待ちの人で劇場前が
いっぱいになることもある。
劇場前で額面よりも高い値段で売るとたいてい(ほとんどの都道府県では)
条例違反になります。
- 下北沢
- 小劇場が
集まる街。駅前劇場、OFF OFF シアター、本多劇場、ザ・スズナリ、東演
パラータなどの小劇場がある。
- 下手
- しもて。舞台に向かって左側。
- 小劇場
- 収容人数の少ない劇場。そのような
小さな劇場で主に公演を行なう劇団を表わすジャンルを指す言葉としても
使われる。
- 松竹
- 東宝と並ぶ演劇界の
雄。歌舞伎の主催者として有名。
- 消防法
- 演劇の天敵。非常口表示を義務づけ、
屋内での裸火を禁止し、定員以上の入場を禁止する法律。
ただ最近は消防署に届けを出して、避難誘導員の配置など適切な処置を取れば、
大目に見てくれるようである。
- 初日
- 公演期間の最初の日。その日に2回以上
公演がある場合には、最初の回を指す。宝塚歌劇では初日と
千秋楽には組長とトップスター(あるいは最上級生と
主役)が終演直後に舞台挨拶を行なう。
- 新宿
- 劇場の多い街。コマ劇場、シアターアプル、
スペース107、シアターモリエール、シアターサンモール、シアタートップスが
ある。
- ストレートプレイ
- ミュージカルではない
普通の芝居のこと
- 生徒
- 宝塚歌劇団の劇団員を指す言葉。
劇団員の養成期間である宝塚音楽学校は2年制で、1年目が予科、
2年目が本科となっているが、昔は卒業して劇団に配属になった後を
研究科と呼んでいたことがあった。今でも入団1年目から研1、
2年目から研2…と呼ぶのはその名残である。
- 席番
- 座席番号の略。普通の劇場では前のほうから
A列, B列, C列, ... と列が並ぶ(たまにオケピット分の XA 列, XB 列があるとき
もある)。日本物の作品をやるような由緒正しい劇場では
イ列, ロ列, ハ列 の順であることも多いので注意。
- 千秋楽
- 公演期間中の最終公演。
小劇場の公演の場合、舞台挨拶や次回公演の予告などの
オマケが付くことが多くお得である。
- ソワレ
- 夜公演。「ソワレ」という名前の演劇
情報誌もあった。その表紙は一見女性ファッション誌のようでもある。soire
[フランス語]
[た]
- 宝塚歌劇団
- 1914年創立。宝塚と省略して
呼ぶこともある。少女歌劇とも言われた
こともあるように出演者が全員女性である。男役が男に扮装する。女の役を
演ずる役者は娘役と言われる。創設者は阪急電鉄の社長であった小林一三。
雪、月、花、星、宙の5組が交代で公演を行なう。公演する劇場は主に、宝塚大劇場
(兵庫県宝塚市)、東京宝塚劇場(東京都日比谷)である。
- ダメ出し
- 演出家が出演者に改善点を
指摘すること。演出家の性格の違いで、ネチネチと長時間に及ぶ場合もあれば、
サラッと短く要点だけ指摘することもあり、さまざまである。
- 出待ち
- 劇場の楽屋口で舞台を終えたひいきの
役者が出てくるのを待つこと(転じて、待つ人のこと)。
日比谷をその時刻に通りがかったひとなら、道路の両側にずらーっと整列した
女性の大群を見たこともあるでしょう。
- 東宝
- 東京宝塚の略。東京宝塚劇場の略。東宝という
映画会社は阪急が作ったものです(それで東京宝塚なのです)。
海外の大型ミュージカルを翻訳上演する東宝ミュージカル(レ・ミゼラブル、
ミス・サイゴン、回転木馬などなど)でも有名だが、作品を選択する感覚が
古いようだ。
- トップ
- 宝塚歌劇団やOSK日本歌劇団における
男役の一番手。相撲の横綱と同じようにトップになると退団するまで常に
主役を演じる。宝塚では娘役より男役が優遇されている。
[な]
- 中日
- 「なかび」。公演期間のちょうど真中の日の
公演。出演者も舞台に慣れているし、「さあ残り半分だ!」と気持ちも新たに
なるため充実した公演内容が見られることが多い。
- 二国
- 「にこく」。第二国立劇場の略。
現在の国立劇場が能や歌舞伎のためにあるものに対し、新派、舞踊、
小劇場系などのために作られた。
[は]
- パレード
- [宝塚用語] (1) フィナーレで
生徒全員が大階段を降りてくるシーン。
(2) 退団者が楽屋口から車に乗り込むまで歩くこと。
[レジャーランド用語] レジャーランドなどでさまざまな扮装をした出演者が
歌い踊りながら練り歩くこと。
- 日比谷
- ミュージカルを上演する劇場が集まる
街。日本のブロードウェイというにはちょっと寂しすぎるが、帝国劇場、
東京宝塚劇場、日生劇場がある。
[ま]
- 前楽(まえらく)
- 千秋楽公演の1日前の夜公演。
- マチネ
- 昼公演。matinee [フランス語]
[や]
- よいしょ
- 「せーの、よいしょ」のかけ声とともに
桟敷席で場所を詰めること[小劇場]。
[ら]
- 楽日
- 千秋楽のある日
[わ]